とっちーの「終わりなき旅」

出歩くことが好きで、趣味のマラソン、登山、スキーなどの話を中心にきままな呟きを載せられたらいいな。

日向山&尾白川渓谷ハイキング:尾白川渓谷編

2009-06-29 00:05:14 | 山登り
日向山を下山して、尾白川渓谷の駐車場に到着。まだ10時というのに、ここで、早い昼食とした。本来なら山の上で昼食をとるのだが、クーラー持参で重い荷物なので駐車場の片隅でレジャーシートを広げた。まずはビールを飲まずにはいられない。飲んで気持ちよくなって、しばしレジャーシートの上で転寝をしてしまった。だが、そのうち駐車場に車が続々と入ってきて、何時までも寝ているわけにはいかない。シートを片付け、いよいよ渓谷めぐりに出発した。

駐車場の奥に入って先ずあるのが、「駒ケ岳神社」だ。

甲斐駒ケ岳を信仰の対象として甲斐駒の登山口にあたるこの地に里宮として建立された神社である。本宮(奥宮)は甲斐駒ケ岳頂上にある。本宮は甲斐駒登山の時参拝した覚えがあったが、まさか里宮がこの地にあるとは思ってもみなかった。因みに「駒ケ岳」の名前の由来は、聖徳太子に献上された天津速駒(あまつはやこま)という白馬がこの山で生まれたのに因んでいるそうだ。海抜2,966mの嶮岨な霊峰は、江戸時代の文化年間に信州(長野県)の人、弘幡行者(こうばんぎょうじゃ)によって開かれ、世間一般に「だいこくさま」とよばれ尊崇されている大己貴神(おおなむちのかみ・大国主神)を主祭神とし、少彦名神、天手力男神等、七柱の神々が祀られているという。

さて、名水百選の看板がある入口から尾白川渓谷に入っていく。

吊橋を渡り下を覗くと水の美しさや、野鳥のさえずり、川面を伝う涼しげな風を感じた。

ハイキングコースとはいえ道は細く、鎖や急階段があり足を踏み外せば、そのまま断崖絶壁に落下という恐るべきコースである。先ずは、急な岩場を下り最初の滝のある場所へ下りていった。激しく流れ落ちる滝の水飛沫に爽快感を感じた。

そして、目を手前の岩場に向けると何やら訳有りげの女性が、場違いな格好で岩の上で佇んでいた。

そして、少し離れた場所には同じく場違いな男性数人とカメラマンが立っていた。どうもテレビの撮影隊のようであった。ひょっとして、霊能者が滝の周辺で霊を探すとかいった番組があり、これもそれの一つかと疑っていた。気になったので、ディレクターらしき男性に聞いてみたら、メンバーはWOWOWの撮影隊で8月23日に放送される「クエスト~探求者たち~」の撮影ということだった。女性は振付師の「香瑠鼓」という人で、その世界では有名な人らしかった。撮影の邪魔になってはいけないので、その場を離れ道を上がっていき振り返ると、岩の上で香瑠鼓さんのパフォーマンスが始まっていた。

即興で振り付けを考えているようであった。道の上では、カメラマンがその様子を望遠で捉えていたようだ。

家に帰り、WOWOWのHPを調べてみたら、放送の内容が載っていた。以下は、WOWOWからの転載だ。

■振付師・香瑠鼓~即興が創り出す世界
8月23日(日) 午前10:00

決して表舞台とは言い難い振付師。しかし、誰もが一度は見たことのある「グリコポッキー」や「カゴメラブレ」のCM、そして音楽界話題のPerfumeが出演した「リサイクルマークがECOマーク。」キャンペーンのCMを始め、映画・音楽・舞台・テレビなど幅広い分野で1,000を超える振り付けを生み出し、今年4月に52歳を迎えた今もなお、世間に強烈なインパクトを与え続ける振付師が存在する。それが『香瑠鼓(カオルコ)』だ。レコード大賞受賞となった89年アイドルデュオ・Winkの「淋しい熱帯魚」と、90年BBクィーンズ「踊るポンポコリン」の振り付けを筆頭に、フジカラー「写ルンです」(沢口靖子、稲垣吾郎)、「JRAシリーズ」(木村拓哉)、「タカラCANチューハイ」(藤原紀香)、「きっかけはフジテレビ」(水前寺清子、久本雅美ほか)、そして“赤ちゃんが泣き止む”として話題騒然だった「タケモトピアノ」のCMなど、ヒットの裏に香瑠鼓の存在ありとして、常にメディアの第一線で活躍してきた。その一方で、学習障害や身体障害を持つ人々とアーティストとして関わり、ダンスを通したバリアフリーワークショップも定期的に開催。また、今年4月の港北区制70周年・横浜開港150周年記念フラッシュダンスイベントに向け、1年がかりで指導してきた中高生約30人に個性の大切さを教えるなど、子供たちの秘めている無限の可能性を引き出す活動を行っている。そんな香瑠鼓のライフワークにおいて、全てに共通する言葉が『即興』だ。心の開放・自己の覚醒を促す独創的なこの身体表現には、多くの人々が幸せになって欲しいという彼女の願いも込められている。そして、今年は“世界へ挑戦したい”思いを胸に、本人主演・プロデュースの舞台公演「玉響(たまゆら)に・・・」を8月に催す。国境や言葉を越えた『即興が創り出す世界』とは?香瑠鼓のライフワークを長期的に密着取材し、彼女の挑戦に迫る。


という内容で、放送があることがわかったので、8月にはこの放送を絶対見ることにしよう。

さて、撮影隊とは別れ次へと向かった。途中には幾つもの小さな滝があり、エメラルドグリーンに輝く水面は我を忘れさせてくれる美しさだ。



旭滝を過ぎ、百合ヶ淵を過ぎると急なヤセ尾根となり、スリップ等したら終わりという道である。気楽なハイキングと思ってきた人には、とんでもないコースだと怒られそうな場所である。

日向山よりずっとキツイ山登りであった。登りきった所が龍神平といい、頑張って上ってきた人へのご褒美とも言える絶景が待っていた。岩と岩の間に掛けられた丸太の上を渡った先の谷の合間には3段に渡る豪壮で流麗な「神蛇滝」が流れていた。


三脚を持ったカメラマンが撮影ポイントで順番待ちをしていた。我々も順番を待って滝の撮影をすることにした。まさに筆舌に尽くしがたい自然の連なりにしばし時を忘れさせてくれた。

「神蛇滝」から先もコースがあるようであったが、ハイキングコースとはいえないような急傾斜の上り下りにいささか疲れてきたので、今回はこれで帰ることにした。渓谷沿いにそのまま戻ることもできるのだが、来た道をそのまま戻る元気はなく、帰りはアップダウンの少ない尾根道を下って帰った。下山後は、すぐ近くにある「尾白の湯」に寄る。尾白川河岸の地下深くより沸き出でる超高濃度の温泉は、多様なミネラルを豊富に含み、疲労回復や温熱効果等による効果が期待できるとあり、看板どおりの素晴らしい温泉で山歩きの疲れを癒すことができた。