幽界宇宙という言葉には、天国・地獄などのような古いイメージがあると感じられようが、今のスピリチュアル系の言い方だと、多次元、高次元世界、あるいは平行宇宙というような意味合いで良いだろう。
ただ幽界(宇宙)は地上(地球)界より幸福度・自由度が格段と拡大していると位置づけられている。簡単に言えば、幼稚園と小学校の違いのようなものだ。幼稚園も無数にあり、小学校、中学校も無数にあり、学ぶ内容からしてその上下間の生徒の行き来はなかなか難しいのと同じようなものだ。
(あるヨギの自叙伝 本文・p430)
幽界の宇宙は、色々な色彩に輝く精妙な光の波動から出来て(注釈1)いて、その大きさは、物質界の宇宙の何百倍もある。物質界全体は、幽界という大きな光輝く気球の下にぶら下がっている小さな固形のバスケットのような(注釈2)ものだ。
物質界で多くの太陽や星が宇宙空間を動き回っているのと同じように、幽界の宇宙にも無数の幽質の太陽系や星座がある。幽界の宇宙にも太陽や月(補注:恒星や衛星)があり、それらは物質界の太陽や月(補注:恒星や衛星)よりもはるかに美しい。
---中略
ヒラニャローカのような高い幽界ではない普通の幽界には、地上から来たばかりの何百万という人間と、無数の妖精、人魚、動物、妖鬼、小人、魔人、精霊など(注釈3)が、それぞれのカルマによる資格(注釈4)に応じて、異なった遊星に住んでいる。
そして善霊と悪霊は、その程度によって、いろいろな波動の領域をそれぞれのすみかとして与えられている。地球では、人間は地表に、虫は地中に、魚は水中に、鳥は空中に住んでいるが、それと同じように、幽界の生き物もそれぞれの階級に応じて適当な波動領域を割り当てられている(注釈5)のだ。
他の世界から追放された悪魔(地獄に落ちた天使)たちの間では、ライフトロンによる爆弾や呪文という精神光線による戦い(注釈6)が繰り広げられている。これらの人々は陰惨な下層幽界に住んでいて、邪悪なカルマを遂行している。
こうした一部の暗い牢獄のような区域を除いては、全てが広大な光の領域で、そこではあらゆるものが美しく輝いている。
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言葉が多少宗教がかっているため、おどろおどろしく聞こえるかもしれないが、こういう時代や地域、宗教的な色合い・塗装をちょっと落としてみればよく理解できるかもしれない。
注釈(1)幽界宇宙は精妙な光の波動でできている・・
物質宇宙つまり、現状の地球の科学的認識でも、原子はクオーク・電子などの素粒子で出来ているとされ、素粒子は電磁波エネルギーに変換されることを知っている。光は・・電磁波の一種であり、波動である。つまりこの世界宇宙の物質はやはり光で出来ているといってもおかしくないのだ。光といってもより精妙(幽質)か粗雑(物質)か・・の違いのようだ。
注釈(2)気球(幽界)の下にぶら下がっているバスケット(地上界)
大きく軽く、浮力があって自在に動き回れる・・気球に対して、 地上界(物質界)はそれに依存し、重く、自在性のない・・小さなバスケットの例示と考えられる。
注釈(3)地上から来たばかりの人々と妖精・人魚・動物・・、
人間や動物の肉体死のあとに、幽界に行くという意味と思われるが、妖精・人魚・妖鬼、小人・魔人・精霊などは現代人にはピンとこない。古来からの伝承や噂、みえる人には見える類の、何らかの地上に住まう生命体かと思われる。
注釈(4)カルマによる資格
カルマとは良い悪いという判定材料には関係がなく、その意識生命体の「学びのテーマ」を意味する。人間は思い・想念・行為によって自己を創造するがゆえに、その創造者としてのマインド・想念の進化・昇華が求められる。 自己創造は、自業自得・因果応報などに直結していることは明白である。学校でいえば、学びの段階・宿題・カリキュラムに応じた体験世界が存在するということであり、体験学習者(魂)はそれにふさわしい遊星に住まうという意味であろう。遊星とは、恒星や惑星、衛星、小惑星などの天体。
注釈(5)階級に応じた適当な波動域の割り当て
階級とは、本来は進級の違い、ステップUPの道程違い、赤・黄・青などの波動域の違いのことであり、様々な存在様式の調和した階層のことである。支配階級やら、労働者階級のイメージやらは、まったく似て非なるものだ。
例えばTVなどでいえば、3チャンネルと5チャンネルは、周波数帯域の割り当てが違うだけだが、まったく異なった番組・物語を作って放映しているし、そのままでは混信・混在できない仕組みである。
注釈(6)ライフトロンによる爆弾や呪文による精神光線による戦い
現代よりも進んだ科学技術と、思考のテクノロジーを戦いに使っている者たちもいる。幽界という高次のカテゴリー世界の下層には、そういうタイプの世界も許されているということだろう。これはまるで同時に存在する、別次元のスターウオーズのようなものである。
どのように高度で便利な物質文明であっても、戦いや壊し合いはあきらかに陰惨であり、後悔や怒りなどのカルマを生み出すことになり、幽界とはいえ、地上界の文明の紙一重上の下層世界に位置づけられるものだろう。
スターウオーズや風の谷のナウシカなどは、作者たちのそのような、いわば地上より高次ではあるが激しい世界の記憶が物語になっているのではなかろうか。
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