『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

仁田沼散策

2021-04-26 07:07:00 | 風景
きのうは
カミさんに誘われて
久しぶりに仁田沼に
赴いてきた。

97年に亡くなった父が
その前年に孫たちと
出かけて、登りの途中で
腹痛に襲われ断念し、
帰宅後に検査したら
大腸がんの末期が
判明した。

それ以来だったので、
登り路の途中で
そのシーンを
ありありと思い出した。

自分も
あれから25年も歳をとると
父がリタイアしたあたりで
息が切れて
目の前がクラクラしそうだった。

ずいぶんと
体力の衰えを
思い知らされた。

カミさんは
毎日、教壇に立ち、
週に二回もテニスをしてるので、
さすがにビクともせず
足取り軽やかに
ひょいひょいだった(笑)。

座り商売で
テニスをやめてしまった
カウンセラー親爺は
近所の散歩程度では
体力がまったく
ついてなかった(笑)。

。゚(;´д`) ゚。 トホホ






途中、登坂を諦めかけたが、
なんとか、休憩&補水をはさんで
やっとこさ登り切り、
ひさしぶりの楽園のような
光景を拝むことができた。

まさしく、
鳥鳴き、水流れ、風そよぐ、
ミズバショウのお花畑が
あちこちに展開しており
この世のパライソのようだった。






まだ連休前の
日曜だったので、
人もまったくいず、
カミさんとふたり
静寂な楽園を満喫した。

こんな絶景地も
かつては
広範囲に放射能汚染を
蒙ったと考えると
人間の犯した罪深さを
感じずにはいられない。

制御できない装置を
自然や感情を制御できない人間が
作ることが、大間違いの元なのだ。

もっとも、
放射能ごときで
この偉大な大自然を
まったく穢すことなぞも
そもそも出来得るものでも
ないのだろうが。

人間の「自縄自縛」の愚行に
気付かせてくれようとしてるのが、
自然が送り込んできた
メッセンジャーの
ウイルスなのかもれしない。

その自然の代表者は、
日々、進化・変異・適応し、
あたかも人間の性(さが)を
見知ったかのように、
愚かなリーダーの国々では
何十万もの宿主を得て、
慣れと油断を見越したように
性能をレベルアップしてきた。

生物の生存戦略としては
至極まともで、
このまま敗戦濃厚になると、
ここで人類の歴史が
潰えることになっても
すこしもおかしくない。

ワクチン耐性を持つ変異亜種や
エボラ級のスーパースターが
日々、進化・変異する
無数のウイルスの中から生まれたら
悲観的観測は絵空事では
済まなくなる。









カタクリの花が落ちて
結実化したものを
初めて観察した。

被子植物なので、
これも重複受精して
胚と胚乳が形成されている。

あの可憐な花の次には
こんな姿に変容するのである。









カタクリと同系色の
高貴なパープルの
レンゲも花盛りだった。

落語の中にも、
きれいな女郎を身受けして
女房にしたら、
何も家事が出来ずに
亭主が往生した・・・
という噺があり、
引用される句がある。

 手に取るな
  やはり野におけ
   れんげ草

  





学生時代、
同じ生物学研究会に
所属していたカミさんは、
さすがに「植物班」で
卒論も「生態学」だっただけに、
目ざとく小さな花々も見逃さない。

落ち葉の陰になっていた
ちいさなフデリンドウの蕾と
開花したばかりの
1㎝ほどの花を見つけた。

自分は
リンドウに偏愛があるので、
これは嬉しい発見だった。

まさに・・・「可憐」。

美が細部にまで
宿っていた。

フキノトウが
枯葉の茶色に生える
エメラルドなら、
こちらは
ブルーサファイアである。

芭蕉の句を捩れば・・・

 山路きて
  なにやらゆかし
   リンドウちゃん

・・・ってなもんである(笑)。






植物ハカセちゃんの
カミさんに
エンレイソウというのを
教えてもらった。

シロバナ・エンレイソウも
あったが、
こっちのビロードっぽい
地味な方が
どこかアダルト感があった(笑)。

帰宅後に
さっそくウィキってみたら、
「延齢草」と表記するようで、
学名は「Trillium smallii」
(トリリウム・スモーリー)
であった。

シュロソウ科
エンレイソウ属の多年草で、
別名「タチアオイ」。







最近の異常気象の
大雨・強風化のせいなのか、
今までに見た事のないくらいに、
あちこちで根こそぎの倒木が
見られて驚いた。

沼を周遊する道々も
大樹の倒木で
塞がれたまんまで、
まるで自然の
アトラクションみたいに
潜ったり乗り越えたりだった。

ついつい、
リク坊が歩きだした頃に
連れてきたら
喜ぶだろうね…と、
ジジババは
その様を想像しながら
楽しんでいた。





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