『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

女性総理に期待す!!

2023-02-12 05:51:24 | 社会問題

 

きのうは
出勤日の翌日とあって、
花粉症のだるさもあり、
なんだかダラダラと
一日中、寝転がって
過ごしてしまった。

咳もしてたので、
カミさんは風邪か
喘息と思ったらしい。

実際、息苦しさもあったので、
シムビコート(吸入剤)も
使うには使ったが・・・。

今朝は、朝4時に
頭痛で目が覚めた。

空腹で鎮痛剤を呑むと
胃がやられるので、
枕元にあった(笑)、
大福もちを一つやってから
バファリンを呑んだ。

やっぱ、
寒の戻りで、
ちぃとばっか
風邪ぎみなのかもしれない。

*

カミさんが昨日、
80歳になる
ミッちゃん叔母ちゃんちに
いつものように
珈琲を届けてきた際、
去年の叔父さんの葬儀の時に
ゴタゴタして渡し忘れてたという
『追悼演奏』への謝礼が
片付けしてたら出てきたというので、
もらってきて渡してくれた。

香典は1万円だったが、
その三倍返しで驚いた(笑)。

もっとも・・・
お金が余ってる・・・
って日頃から言ってるから(笑)
ありがたく頂いておくことにした。

そんでも、今日あたり
ご機嫌伺いに行ってきようかと
思っている(笑)。

*

ここの処、
毎日のように
YouTubeサーフィンをしてるが、
「小野田 紀美」という
自民党参議院ながら
小気味の良い女傑の
応援サイトを見て、
なかなかの人物だと感じてしまった。

岡山出身で、
父はアメリカ人のハーフだが、
幼少時に失踪したという。

母と妹と
農家の祖父母と共に育った
というだけあって、
地元愛にあふれ、
二次元オタクを公言し、
リアル男性に興味なし、とまで
ツイートしている(笑)。

自民党議員でありながら、
首相にまで歯に衣着せぬ質問を
浴びせかけるから、頼もしい。

そして、何より、
自公政権にあって、
公明党の支持を拒否し、
統一教会がらみもない、
というクリーンで
名前通りの美しさと
綱紀粛正感にあふれている。

その弁舌は爽やかで
雄弁ですらある。

そして、
NHKの在り方を徹底批判し、
放送法の見直しを唱えており、
N党の立花党首もベタ惚れして
「最も、総理になってほしい女性」
と絶賛している(笑)。

・・・アメリカ人の父を持つので
その英語力もありそうだが、
モデルをはじめ
多彩な職歴もあって、
ピンと背の伸びた姿勢と
大柄な美貌と庶民性で
これにまさるオーラを持つ議員は
他に見当たらないほどである。

自分は愛国者なので、
国と結婚しているから、
リアルに結婚する気なぞさらさらない、
とまで公言している(笑)。

この精悍さと並ぶと
コイケユリコなぞ、
偽物丸出しに見えてならない。

自民党はキライだが、
彼女が改革するか、
飛び出るかするならば
応援するつもりである。


*


アメリカの下院における
公聴会で、ツイッターの
元経営陣が召喚され、
バイデン候補側からの
言論統制・検閲を担っていたことを
ついに白状した。

そして、
民主党・CIA・FBIなどが絡む
水面下のクラウド・ネットワークの
存在も暴露され、
不正選挙に加担していた事が
公けに晒された。

かつては陰謀論と、
DSサイドから言われていたことが、
本当の「陰謀」だったことが
公聴会で国民に知らされたわけである。

日本では、
ここにきて、
『文春』『新潮』という
ジャーナリズムが、
ワクチン疑惑に続き、
安倍総理暗殺にも
「疑惑の銃弾」という
三浦事件以来のタイトルを
打ってきた。

曰く・・・
山上容疑者の方向からでは、
どうにも説明できない
左首サイドからの弾痕があり、
病院発表と警察発表でも
喰い違いがあるという。

ネットの“陰謀論”サイトでは、
DSの手による
第三の狙撃手がいた・・・
という推測が専らである。

これも“陰謀論”ではなく、
ほんとうの陰謀だとしたら、
「影の支配者」として
世界を不穏にしてきた
『戦争屋』たちも
そうとう追い詰められてきた
ように見える。

1961年に
アイゼンハワー大統領が
退任演説で、
「WWⅡで莫大な利益を得た
軍産複合体が、これに味をしめて、
今後、世界を牛耳る懸念がある」
という予言通りに世界は進み、
CIAによるケネディ大統領暗殺が起こり、
その支配組織である統一教会は
戦後から長らく
自民党に影響を与え続けてきた。

このパンデミック騒動も
DS・戦争屋たちの
“陰謀”ではないか・・・というのが、
これから、公聴会で、
「機能獲得研究」と称して
それに携わってきた
ファウチらが召喚されることで
明らかになるやもしれぬ。

*

トルコの震災では
3.11の被害者数を超えたという。

トルコは親日国なので、
なんとか支援してあげたいものたが、
せめて気持ちだけでも
その復興を願っている。

昨年の3/16には
「震度6」があり、
一昨年には「震度5」があったので、
100年は続くといわれている
3.11後の「巨大余震」には
戦々恐々としている。

なので、いつ、
震度6が来てもいいように、
家の中では転倒防止対策を
施しており、自身も
常に非難態勢の心積もりである。

「震度6」は
3.11と二回しか体験がないが、
その恐怖は余りある。

マジ、おっかない!!

地震で、死の恐怖を感じさせるのが
「震度6」である。

それが、また来る・・・
と、常に警戒しているのは、
なかなかのよき不安だが、
さすがに、3.11来、
数千回もの震度3、4程度の
余震を体験していると、
幾らかは恐怖順化もあるのが
救いかもしれない。

今回、同様の被害があった
トルコの隣国・シリアのような国では、
地震だけでなく、
経済制裁も受けているので
国際支援も期待できず、
その上、真冬の厳寒に
避難所は感染症蔓延の危惧もあろう。

まさしく、
地震の単発的災害では済まない
「複合的」災害である。

3.11でも経験した、
地震・津波・原発爆発・・・のような
「複合災害」こそ、
『西日本大震災』でも
危惧されるものである。

 

 

 

 

 

 

 

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コロナ禍を生きる

2023-01-14 10:56:49 | 社会問題

 

 

きのうは
標高550mの高原にある
Y中に初出勤してきた。

幸い、全国的に
温暖な天気となったので、
学校へのアプローチである
長く曲がりくねった上り坂には
雪も凍結箇所もなく
安心して登ることが出来た。

それでも、
北側校舎にある
カウンセリング室の廊下の外は
まだ残雪があって
冷え冷えとしていた。

*

職員室内の
自分用の連絡ボックスには、
先生方が入れて下さっていた
「ウェルカム・スイーツ」類が
どっさりと入っていた(笑)。

中には、ティッシュボックスや
新年挨拶カードもあった。

*

今年の「給食はじめ」は
ウドンと大学芋だった。

具材のなかには、
雪だるまを模った
ナルトが三枚も入っていた(笑)。

*

 

今朝の朝刊で、
コロナ禍の推移が
データ化されて載っていた。

毎日、世界の死者数のみを
数字で確認しているので、
グラフで可視化されると、
よりその傾向分析に役立つ。

3年を経て
第一波から第八波まで、
「回帰直線」(赤線)を引くまでもなく
きれいな右肩上がりの
「y=ax」にある。

「y=ax²」でないだけ
マシだなぁ・・・とは、
中学生レベルでも判るが、
それでも、この先にあるだろう
「第9波」のビッグウェーブには、
さすがに、自分も
捕まってしまうのでは・・・
という危惧を抱いた。

・・・となると、
60代の重症化率や死亡率が
関心の的になる。

重症化率は、約5%、
死亡率は、1.7%
・・・とある。

高くはない確率だが、
それでも、罹らないのに
越したことはない。

*

『サイエンス』の
査読済の論文に拠れば、
従来、6割と言われていた
集団免疫が獲得される割合が、
43%で達成できる
との研究報告がある。

このことから、世界規模で
未だ収束を見ないというのは、
どの国もその水準に達していない、
という見方もできる。

日本に当てはめてみると
「第9波」のビッグウェーブで
4500万人ほどが感染すれば、
集団免疫が獲得されて
「収束」が期待できることになるが、
しかし、ウイルス株が変異するたびに
二度も感染している一群があり、
果たして、この集団免疫「獲得」説は
正しいかどうか疑わしい。

現に、アメリカで猛威を振るっている
「XBB.1.5」変異株は、
「人体の防衛メカニズム(免疫機能)を
回避する新たな方法を獲得した」
と見る専門家もいる。

・・・とすれば、
生来もっている自然免疫も
ワクチンも集団免疫も
まったくスルーする
ウイルスに進化したということで、
その病原性が「どれほど有害」か、
というのが今後の研究焦点に
なってくるだろう。

進化生物学に則せば、
「感染率×有害率=一定」
であるはずである。

何故なら、
致死率100%で宿主を殺せば、
ウイルスも自己消滅する・・・という、
生存戦略に矛盾が起こるからである。

また、人類が唯一
「撲滅」したとされる
「天然痘ウイルス」のように、
適度に感染率が高く
適度に致死率が高ければ、
「宿主」によって
絶滅させられる確率が高い。

ウイルスは自己増殖力をもたない
「遺伝子のかけら」として
非生物扱いされている存在だが、
ヒトの進化の過程では
それは胎盤形成などで
その遺伝子が利用されてきた、
という有益性を持つ面もあるのである。

 

 

 

 

 

 

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山は雪、心も寒し・・・

2022-12-18 08:20:34 | 社会問題

 

風邪が
完全に抜けきらないのか・・・
きのうは夕飯後に
VVR(血管迷走神経反射)の
アウラ(前兆)が起きて、
脳貧血の一歩手前になり
すぐに横になって安静を保った。

思えば、
朝から頭痛が治まらず、
前夜は5時間で目覚めたので
睡眠不足が重なっており、
それなのに半日を
PC仕事したものだから
その脳疲労で自律神経が
突発的に失調したのだろう。

冷水で顔を洗うと
交感神経の興奮が治まるので、
そうしてから、アルプラゾラムや
ナウゼリンを服用して
不安と悪心に対処した。

【風邪は万病のもと】
という箴言は本当で、
風邪気味なのにちょいと
疲れるような事をすると
たちまち急激な自律神経失調症を
起こしてしまうから、
老体の身の上となってからは
更なるセルフ・ケアが要る。

*

風邪気味なのに、
寒い中を買い物に出かけたのも
よくなったかもしれない。

それでも、
鳥屋野橋からは
すっかり雪景色になった
吾妻連峰と安達太良高原が
冬のパノラマ風景として
雄大に見えた。

今夜から
また寒波が南下して
50㎝もの積雪がありそうだ、
というので、明日は
この冬「初」の雪道出勤となりそうだ。

*

世界的に「物価高」で、
その生活困窮対策として
消費税の減税に踏み切っているのに、
愚かな自民党は、
死んでも減税はしたくないようで、
防衛費捻出のためには「増税」を
打ち出しており、もはや、
狂っているとしか言いようがない。

反社組織と70年も癒着してきて、
すっかりその毒が全身に廻り
脳内麻痺が慢性化している。

知らないところでも
「復興支援税」を
「森林環境税」なぞと名目を
ちゃっかりと変えて
国民の収入から掠め取っている。

なんでも、
今年度の税収は
かつてないほどの「豊漁」らしく、
ジャブジャブ税金が入ってきて
財務省は笑いがとまらないらしいが、
それでも、まだまだ、国民を
さながら乾いた雑巾を絞って
1円でも多く窃取するつもりである。

*

イエスは『山上の垂訓』で、
「その実によって、あなた方は、
彼らを知るであろう」
と予言した。

この現実の酷さを
もたらした自民党政権を
未だに支持しようというのは
もはや狂気の沙汰である。

*

安部の国葬は、
「国葬令」が
1926年に失効しているのに、
議会の承認を得ず、
「政教分離」の違憲状態のまま
閣議でのみ決定して強行した。

その「大儀」が
歴代総理の中で
輝かしい業績を残された、
と言うが、その実、
在任中に悪化した事をあげると
枚挙にいとまがないほどで、
まさに『負の遺産』の
“ワゴン・セール”である(笑)。

中でも、
現在に禍根を残した悪業は、
「貧困層の増大」
「自殺者の増大」
である。

これは、
「もり・かけ・さくら」問題や
「統一教会」問題を含まずして、
である(笑)。

これらの何処が
「輝かしい」実績なのだろう?!

G7首脳をはじめ、
各国要人は全く訪れず、
「さくらを見る会」の受注業者の
一社寡占で行なわれ、
払われた税金の一部は
還流されているのだろう。

子どもでも判る、
その稚拙な「利権」体質を
厚顔無恥にも晒している。

だので、ネットでは、
もっぱら『酷葬』と揶揄され、
「党解体の葬式」とまで
期待されている。

*

破綻したFTXのCEOが
ウクライナ支援金の
マネーロンダリング容疑で
逮捕された。

叩けばホコリが出てきそうだが、
民主党とバイデン政権の
不正が暴かれるかもれしない。

イーロン・マスクは、
『Twitter』が関わってきた
数々の不正選挙への加担事実を
暴露しはじめ、FBIの関与まで
明らかになり、当該高官が
辞任後、海外逃亡したという。

海外メディアは、そろって、
ウクライナ軍の決定的な敗北を
報道しているのに、
NHK・民放・新聞社は、
未だに「ロシアが苦戦」と報じている。

このデタラメぶりは、
国内のメディアが
「支配層」に忖度してか
あるいは「支配」されている
という事である。

日本政府は、
「従米」を貫き、
「売国・棄民」政策を変えない。

グローバリストたちが
画策しているWHO主体の
『パンデミック協定』にも
調印しかねない状況でもある。

「ATM代わりの日本」を
骨の髄まで支配しようと
米グローバリストたちは、
日本にもWHOとCDCの分室を
作ろうとしている。

戦勝国にして占領軍だった
米国が、またしても、
「健康オタク」の多い日本国民を
「健康」を餌に支配しようと
目論んでいるのである。

野党もロクなもんじゃないので、
自民党一党「独裁」という
「独裁国家」を許してきて、
やりたい放題やらせてきた国民にも、
ナチス政権下のドイツ国民同様
「罪」と「責任」がある。

敗戦後、
連合軍によって
アウシュヴィッツ収容所の惨状を
ドイツ民衆に見せられた時、
「知らなかったんです・・・」
「私たちは、知らなかったんです・・・」
と、人々は泣いて詫びた。

その口で、
独裁者ヒトラーを
「ジークハイル!!」
「ハイル!  ヒトラー!」
と称賛していたのである。

そのナチスのヒトラーや
伊独裁者ムッソリーニと
日本政府は「三国同盟」を結んだ、
という日本の「黒歴史」を
今一度、反省し、同じ轍を踏まない、
と覚醒すべきである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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東日本大震災五年慰霊祭 講 演 4

2022-12-11 09:44:31 | 社会問題

 さて、ここからは、私自身の、公立の高校に勤務するスクール・カウンセラーとして、子どもたちの健康面、心理面の現状について、いくつか述べてみたいと思います。 

 自宅が「計画的避難区域」に掛かり、仮設住宅から三年間通学したある生徒は、ストレス性の不適応症状が生じて、三年間、精神科での薬物治療と心理療法でもあります学校カウンセリングで対応しました。その結果、幸いなことに、症状は改善し、無事に卒業し、就職することができました。 

 また、同じく自宅が「計画的避難区域」に掛かり、中学時代に他地区に転校し、そのまま仮設住宅のある地域の高校に入学してきた生徒は、入学後から不適応症状が顕著に現れ、精神科治療と学校カウンセリングで対応しましたが、改善しきれず長期欠席になり、残念なことに、結局、退学してしまいました。 

 生徒以外のケースをあげますと、ある先生は、3・11の直後から、妻子が他県に避難・在住して、それ以来ずっと単身生活をしておりましたが、そのストレスにより「うつ病」を発症し、精神科治療の甲斐もなく、残念な事に、自殺されてしまいました。その先生の死によって、さらに生徒の何人かに心因性の不適応が起こりましたが、カウンセリングによって、幸いなことに改善いたしました。

「計画的避難区域」内にあったある高校は、「全村民避難」により、約三十キロメートル離れた福島市内のプレハブの仮設校舎に移転しました。この学校の生徒に限り、緊急支援対象として、3・11直後には、全校生六十名を対象としたカウンセリングを実施しました。いくつかの不適応ケースは観られましたが、幸いなことに重篤化せず、カウンセリングによって、いずれも改善しました。
 ただ、この学校では、仮設住宅暮らしをしている生徒が多く、それらの家庭では、電力会社から月々、莫大な補償金が支払われている世帯が少なくないんですね。世帯主が就労するとそれが打ち切られるシステムなので、あえて無職のままで無為に過ごす親御さんがおられました。本来の仕事の給与よりも補償金の方が上回り、中には高額な不労所得によって勤労意欲をなくし、不便な仮設暮らしのストレス解消のため、アルコール依存やギャンブル依存、買い物依存に陥ってしまったケースも少なくありません。これは、現状でも続いていることでしょう。
 ある生徒は、カウンセリングの話のなかで
「お父さんは、毎日、パチンコばっかりやっていて、平気で何万円も負けてくるんです。
 このままで、いいはずがないと思います」
 と語ってくれました。 

 父兄会で来校された親御さんたちの雑談に耳を傾けてみたら
「お宅は何買ったの? うちはレクサス買ったよ」
 というような高級新車の購入話をしておられました。
 中古の軽自動車に乗っている私は、(なんだかなぁ…)と複雑な気分でありました。 

 常時、ポケットの中に一万円札が何枚か入っている生徒たちもいたようです。そういう状況が教育的によかろうはずがありませんね。彼らの将来において、何か社会的問題が生じてくるようなことが起こるのでは…と、教育関係者は一同に危惧しているところです。
 カウンセラーとしては、そのようなことは、「普通のことではない」「おかしいことなんだ」と話し合いをして、子どもたちの自覚を促すようにしています。

 

 3・11のような人類未曾有の複合・超大規模災害に於きましては、何分にも、前例のない難儀な事象が多いので、一つひとつよく考えながら、実意をこめて丁寧に対処していくより最善の方法はないんですね。
 未熟なカウンセラーとしては、日常の生半可な言葉では、子どもたちの心の奥底まで届かないもどかしさを、今も日々、味わっています。
 そこで、「人としての道」を解りやすく子どもたちに語って説くのに、普段から、歌人・金光碧水先生のお歌をしばしば引用させて頂いています。
 歌には優雅さ風雅さという雅味があり、簡潔で、真実を突いているので、子どもたちの「たましい」の深い処まで届いて、癒しになっているようです。
 子どもたちが共感した歌をいくつかをあげてみますと…

 立ち直るためになすべき
  混迷のなかの辛抱
   つづけねばならぬ

 未来を背負ふ若人の英知
  混乱の中に磨かれ
   育つといふか

 災害というのは不条理で難儀な出来事ではありますが、そこから「辛抱」や「我慢」という人にとって大切な徳性が身についたり、「先を楽しむ」というポジティヴ・マインドを感得・体得できたとしたら、それは子どもたちにとって、大いなる生涯の財産となると思います。
 フクシマに起きたような、未曾有の超・複合大災害では、教師や親だけでなく、良識ある大人はすべからく子どもたちを教導・善導しなくてはなりません。

「なぜ、自分だけ助かったのだろう?」
「あの時、こうしていれば…」
 というような、「サバイバーズ・ギルト」という「生存者の罪悪感」という病理的な心理現象がこのような大災害では生じるものですが、その心理療法にも、いささかスピリチュアリズム的な視点から話すこともあります。
「亡くなった人たちは、あなたのことを恨んでなんか絶対いないし、あなただけでも助かったことを、どれほど喜んでいるか分かりませんよ。
 だから、あなたは、今の自分の命があることを本当に感謝して、亡くなった人たちの『たましい』が、あちらで幸せになるように祈りましょう」
 そう話しますと、信仰がなくとも、子どもたちは、人の「たましい」に本来備わっている宗教性が発動し、願い、祈ることができるのですね。
 そして、その「思い替え」によって、心が癒されて、助かっていってくれるようです。

 なげくこころ与えられをり
  とらはれてはならぬこころも
   与えられをり

 いつまでもごはりゐるな
  きつぱりとまなこ移して
   はなれよこだはり

こういう「歌の力」で、立ち直る子どもたちもおります。

 

 3・11では、子どもたちは傷つきもしましたが、同時に、多くの事をも学びもしました。
 自然は、多くの恩恵をもたらしてくれる一方で、我われの命を容赦なく奪うこともある。
 それでも、我われは、自然と共に生きてゆかねばならない。
 何事も「当たり前」なのではなく、「有り難い」ことなのかもしれない。
 目に見えぬ力は「畏れ多い」ものである。
 これらのことを、子どもたちが、自ら体験した「体験知」として学んだとしたら、どのような学問にも勝る「知恵」を学び得たことになるのではないでしょうか。

 子ども達にとりましては、原発事故後、今日に至るまでの、不断の「低線量 放射線被曝」の問題もさることながら、幼少期・思春期に受けた超・複合大災害の「心の傷」…それは心の専門家は「曖昧な喪失」と呼びますが…、その傷が十年、二十年と長い年月を経て、後から病理的症状が生じてくる「晩発性障害」というのが、どんな形で顕われるのか、想像がつきません。
 自分に出来る事は、今後も見守りながら、そして、専門的対処に実意を込めて、丁寧にさせて頂くことしかありません。
 最後に、心理カウンセラーとして、私が日々、《座右の銘》とさせて頂いております金光碧水先生のお歌をご披露して、終わりに致したいと思います。

 みつとめの奉仕淡々と
  出来るだけ淡々と
   われにつづけ得しめ給へ

ご静聴、ありがとうございました。
                 (拍手)

 

     

 

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東日本大震災五年慰霊祭 講 演 3

2022-12-10 07:54:33 | 社会問題

                     

 あの震災から早いもので、五年の歳月が経とうとしています。
 もう五年も経ってしまった…とも、まだ五年しか経っていない…とも、思いますが、ともすると、被災地の人間である私達でさえ、日常生活の中では、あの震災のことを忘れる日も多くなってきているのが実情です。


 3・11は、人類史上、未曾有の「超」巨大地震、「超」巨大津波でありましたが、このフクシマの地に於きましては、これもまた人類史上、未曾有の原発大事故という惨事に遭遇しまして、私たちは同時に、三つもの複合災害を体験致しました。
 しかも、フクシマ原発の廃炉作業は、遅々として進まず、溶け落ちた百トン以上もの「核燃料の残骸」の行方は、五年経った今でも、杳として分からない、という大変に深刻な現状もございます。
 

 恐ろしいことに、国際原子力機関IAEAは、この、今も冷温停止しておらず、絶え間なく冷却作業を欠かせない、数千℃もある高温化した「核燃料の残骸(デブリ)」が、もし、格納容器下のコンクリートを突き抜けたら、 地下水流と岩盤層が中性子の反射装置となって、ウランやプルトニウムが連鎖的に核分裂する「再臨界」を起こし、その崩壊熱で水蒸気爆発が起こり、 新たに膨大な放射性物質が地上へ拡散される「最悪のシナリオ」がある、という警告を発しています。
 

 一九九九年に起こりました、東海村での「臨界事故」では、たった三キログラムほどのウラン化合物の連鎖分裂で、半径十キロメートル圏内の住民約三十万人が、屋内退避を致しました。
 もし、フクシマ原発の百トン以上もの、今尚、制御不能下にある「核燃料の残骸」が、IAEAが予見したような「再臨界」を起こせば、 日本どころか、それは地球規模の「超巨大」原子力災害が、人類に振り掛かることになります。
 それは、決して絵空事ではなく、今日、明日にも起こる危険性があるわけです。
 

 それゆえ、 フクシマ原発事故は、未だに終息していないどころか、更なる、大いなる、危険性と隣り合わせでいる、というのが現状なのです。
 この事実を、国際原子力機関から突きつけられている「今、現在」、フクシマのみならず、日本中、いや、世界中の人々が、人類の叡智を結集させて、この危険的状況の収束に真剣に立ち向かわなければならないのです。
 そして、私達は、今後四十年はかかるだろうという廃炉作業が、確実に、無事に進捗するように祈らねばなりません。

 

 ご承知のように、東京オリンピックの招致活動のプレゼンテーションで、安部総理は、
「原発はアンダー・コントロールにあります」
 …つまり、「制御できています…」と、世界に向けて、大々的に公言致しました。
 しかし、実情はどうでしょう。
 今、現在、「核燃料の残骸」の実態が全くつかめていないだけではなく、膨大な数量の汚染水タンクから汚染水は漏れ出てくるわ、汚染された地下水は容赦なく海に流れ込むわ、周辺道路の放射線量は上昇しているわ…という有様で、「アンダー・コントロール」どころか「制御不能状態」の「アウト・オブ・コントロール」そのものです。
 冷静に考えるだに、恐ろしい事です。
 
 私たちフクシマの人間は、五年前に、原発が爆発し、屋内退避を強いられました。あの時、二時間屋外にいると、レントゲン検査を一回受けるのと同程度の五十マイクロ・シーベルトという放射線被曝をしてしまう…というような、この平和な世の中で、考えられないような放射能汚染が起こりました。
 その汚染状況が長引けば、屋外に出る事もままならず、私は生まれて初めて、「餓死・衰弱死」を覚悟しました。

 さて、話題を変えますが…
 原発爆発から四年後の二〇一五年三月のデータでは、原発関連死が千二百三十二人とのことでした。当然ながら、現在では、さらにそれ以上の数になっていることでしょう。この中には、「原発自殺」とでも言いたいような、お気の毒な方々が、百数十名もおられます。私の親しかった知人も、そのうちの一人です。
  

 また、NHKをはじめ各報道機関によって、フクシマ県内での小児甲状腺癌が急増している、という禍々しいニュースが報じられております。二〇一五年八月の時点で、十八歳以下の三十万人を検査して、九十八人の陽性・疑陽性があったらしく、小児甲状腺癌の自然発症率は百万人に一人と言われていますから、単純計算すれば、三十万人には0・三人でなければならないのですが、これが九十八人というのですから、三百二十六倍も統計的に高い数値ということになるんですね。
 したがって、誰が見ても、被爆による発症と考えるのが妥当なはずではないでしょうか。
 しかし、専門医や行政担当を含む、県の調査検討委員会では、放射性ヨウ素被爆との関連データが少なくて、詳細を分析検討中と慎重な姿勢を見せています。
 今後、時が経つにつれ、発症数が増加するだろうことは、火を見るよりも明らかじゃないでしょうか。
 これも「極めて異常で、深刻な事態だ!」
 と、どうして声高に宣言しないのでしょうか。不思議でなりません。パニックが起こることを危惧しているのでしょうか。現に、  五万人もの人たちが、今もって県外で避難生活をしているのが現状なのです。
 我が家の息子ふたりも、中三と高三で被曝しましたので、3・11来、毎年、戦々恐々として甲状腺検査を受けております。これは、彼らが、生涯にわたって続けていかなければならないのです。
 このような事実を、電力会社や国や原発推進者の方々は、一体どう思っているのか、人の親として、腹立たしくもあります。これでも、原発推進、原発輸出…と、経済最優先で国策を進めていくのでしょうか。
 

     

 

 

 

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