『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

秋っ蚊

2011-09-30 08:07:00 | 風景


明日から十月だというのに
まだ、寝室に蚊が飛んでいる。

それでも、この夏は
少なかったほうで、
見つけて捕まえるたびに
カウントしているが
今年はこれで7匹目だった。

昨年は、一晩で7匹も出た日があり
ノイローゼになりそうになったが、
蚊取り線香やアースマットを使わずに
一々、捕虫網で捕まえることにしている。

この蚊は、一度、手のひらで叩いて
落としたかのように見えたが、
飛んで逃げられたので
悔しい思いをしていたが、
今朝方、窓の所で死んでいたので、
致死的な衝撃は与えたようだった。

「人生を遊ぶ」ゆえ、
蚊との攻防をも遊んでいる。


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『道落もの』


 心理学

 PTAの講演会などで、経歴を見た父兄から、
「先生は、生物学からどうして心理学に転向されたのですか」
 という質問をよく受ける。
 そのときの答えは決まっていて、高校の担任を十一年やったが、クラスの生徒のなかに不登校、ノイローゼ、欝、パーソナリティ障害などがいて、生物学や教育学の知識だけでは対処できなかったから、と説明している。
 生物学には、行動科学なども含まれるものの、動物に限定されるもので、人間の不適応行動については説明されていない。
 それと、ある年、自分が職員室に入ろうとすると妙に心臓がドキドキするので、これはなんだろう、ということで精神分析学的に調べてみようと思ったのである。
 たまたま、狐狸庵先生と河合先生の対談をテレビで見て、ユング心理学というのを知り、さっそく河合先生の本を読んでみることにした。
 すると、そこには自分の疑問に思っていたことに対して、すべて答えが書いてあったような気がして、すっかりのめりこんでしまった。
 そして、自分の心悸亢進にはカウンセリングが有効だと知って、さっそく洛西にある阪先生の所を見つけてカウンセリングに通いだした。以後、教員を辞めるまで4年間、カウンセリングとスーパーヴィジョンに通った。
 




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夕景

2011-09-29 08:00:00 | 風景


日が短くなってきた。

仕事帰りに、
ちょうど日没にさしかかると、
時折、えもいわれぬ
美しい夕景に出くわすことがある。

都合よく信号待ちのときはいいが
高速を運転しながら
パチリとやることも
しばしばあるので危険ではある。

街中はほんとうに電線類が多くて
煩わしいことこの上ない。

その点、高速から撮ると
スッキリと撮れる。



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『道落もの』


 生物学科を出て、私学とはいえ高校の生物の先生になれたのはラッキーだった。他のみんなは、公立高校の生物採用がなかったので、小中学校の先生になっている。
 
 高校生物の教科書は細胞から始まる。ヒトの口腔内細胞を採取してメチレンブルーで染色し観察させる実験を1年生の1学期に毎年行っていた。それから、カナダモの原形質流動と原形質分離を観察させる。生徒たちは、顕微鏡下で、実際に細胞内の原形質が運動しているのを観察して、少なからず驚くようだ。
 それと、食虫植物の素早い反応も見せた。卒論のときの教室が植物電気生理学だったので、いつもシャジクモやオジギソウがあった。生徒は、動物のように0.2秒で葉を閉じるハエトリソウに興味を見せ、ついでに膨圧の変化、電気刺激の伝導なども理解したようだった。

 1年次の授業は、細胞学、発生学、遺伝学、進化学と進む。選択の生物Ⅱになると、生化学、生態学、生理学、分子生物学というやや高度な内容になる。
 教えていて、やはり一番面白いのは、自分がいちばん勉強してきた進化のところだろう。ここでは、毎回、カール・セーガンの『コスモス』のビデオを使い、宇宙創成から人類誕生までを俯瞰させる。中学までは、そこまで突っ込んでやっていないので、誰もが、自分が生まれてくるまでの壮大な生命の歴史を目の当たりにして感動するようである。
 特進クラスにいた白崎美彩が、
「今まで、理科嫌いの私でしたが、先生の授業のおかけで、大好きになってしまったので驚いています。ほんとうに、ありがとうございました」
 という感想をレポートに書いてくれたのを30年経った今でも覚えている。







 












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ウサビッチ

2011-09-28 08:50:00 | 仕事



教育センターのカウンセリング室は
宿泊研修者用の部屋なので
ベッドが4つあるきりの
殺風景な部屋なのだが、
先日、センターの千晶先生から
大きなヌイグルミを4つ頂いて
さっそく飾ってみた。

真ん中のキャラはなんていうのか
知らなかったが、生徒から
ウサビッチというのだと
教えてもらった。

これ以外にも、家から
持ち出しのヌイグルミが飾ってあるのに
先日、女生徒が隣室に間違って
1時間も待機していたというから
よほどのオッチョコチョイとしか
いいようがない。

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『道落もの』

 生物学科に入って、講座が先生方の専門である植物生理学、動物発生学、植物生態学、動物生態学しかないことが分かった。自分的には、動物生理学をやりたかったのだが、残念ながら、それは東北大の先生の集中講義になっていた。
 
 遺伝学や進化学、古生物学など興味のある分野がなかったので、それは自分で勉強することになった。
 この頃、大島泰郎さんの『宇宙生物学』というカッパ文庫が出て、そのロマンチックなタイトルに魅了されて、ゼミのテーマにしたくらいである。
 江上不二夫さんの『生命の起源』も面白かった。
 野田春彦さんが講演に来たときには、真っ先に手を上げて質問した。

 どうも、自分は生命の起源や、命とはなんぞや、ということに興味があることが分かり、以後、現在に至るまで、その命題を追及している。
 もっとも、最近では、それが心になり、魂の追求に変わってきたが。

 生物学をやって、何がよかったか、というと、やはり自分という存在の生物学的意味、宇宙進化上のポジションが定位できたことだろう。
 それと、心理臨床でも、脳に起因する統合失調症や気分障害、発達障害などの生物的要因と、環境に起因する神経症や適応障害などの心理的要因の鑑別イメージがはっきり解ることかもしれない。
 自分の常用薬や、クライエントの抗精神薬の生理的な作用メカニズムも理解できる。

 最近、自分の辿ってきた生物学、心理学、宗教学という学問体型が、体→心→魂というものを理解せんがためだった、ということに気づいた。
 そして、それらを統合し、さらに文学的要素を加味した学際的な魂理学というのを体系化しようと試みている最中である。










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屋外練習場

2011-09-27 06:39:00 | ギター


この夏は、県庁裏の
「もみじ山公園」の東屋で
よくギターの練習をした。

セミの鳴き声が至る所から
シャワーのように降り注ぎ、
うるさいくらいだったが、
それもいつしか静かになってきた。

いつも車に練習用ギターが
裸で入れてあるので、
ちょっと街に出て、
隙間時間があると、
ここに寄っては小一時間
タリラと弾いていく。

最近、継続して練習しているので
自分でも少し技量が上がった実感がある。

来月からまた、
月例の発表会が毎月始まるので
そろそろ新たなシーズンの到来である。


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『道落もの』


 学問

 
 
 生物学部 
 大学の生物学科に入ったのは77年である。
 教育学部の特別理科という高校教員養成のコースだったが、内容は理学部と変わりないくらいにレベルが高かった。
 教授陣は、小田先生、松崎先生、樫村先生、蜂谷先生と、みな生物学博士がずらりとそろっており、教科書にも名前が載っている第一級の研究者たちであった。
 みなさん、故人となられて、当時、助手だった木村先生が、後には教授になられ、そしてすでに退官している。
 
 大学の2年間は、まだ浜田町の旧校舎だった。明治以来のボロボロの木造校舎の中に、理科棟だけが古いながらもコンクリートの建物だったので、なんだかその前を実験着の白衣を着てウロウロするのが妙に誇らしかった。
 1年の初めての前期試験で、生物学概論Ⅰという専門科目で全く試験勉強しないでのぞんだら、赤点を取ってしまい、生物学研究会の同輩や諸先輩方々から、生物学科で不合格になったのなんて、未だかつて一人もいなかった、と揶揄され、まったくもってバツが悪かった。
 これは松崎先生の講義だったが、先生のは発生学Ⅰでも赤点を2回も取ってしまって、しまいにはレポートにしてもらって、お情けで合格させてもらったのだから、情けないことこの上ない。
 だから、後年、指導教官の小田先生の退官記念パーティーで松崎先生にお会いしたときには、
「先生には足を向け寝れません」
 と、米搗きバッタみたいに、へりくだること仕切りだった。


 さほどに専門科目劣等生だったのである。
 テニスとギターとバイトばかりやっていて、ほとんど勉強していなかったのが、学部時代だった。だから、必修の無機物理化学Ⅰの単位を取るのに4年もかかってしまったし、成績証明書を今見ても、学部時代の成績は惨憺たるものだった。
 その最たるものが、小田先生の植物電気生理学実験の卒論研究が「良」だったことだ。卒論で「優」がもらえないのは、よっぽどのことらしい。一つ先輩だったカミさんにも、「そんなの、ありえない」と笑われた。
 まだ、勉強の本当の面白さが分かっていなかったのだろう。
 後年、三十代になって大学院に入り心理学に転向してからは、全科目「優」を取って、修論が学会誌に掲載されたので、学部時代とはえらい違いである。やはり、学問の意味や面白さは20代では分からなかったのかもしれない。









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課題曲

2011-09-26 08:45:00 | ギター



来年の発表会用に取り組む曲を
決定した。

ウォルトンの『バガテル1番』と
ロボスの『エチュード7番』である。

いずれも難曲だが
今の技術なら十分弾けるので、
あとは譜読みとアナリーゼ、暗譜、
弾き込み、レッスン、リハーサル
という工程を8ヶ月かけて
やっていくのみである。

今は、ユーチューブに
一流プロの模範演奏がアップされているので
勉強しやすい環境になった。

バガテルは、メン・スーの名演に心動かされて
演奏したいと思った。
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=tmpjODc-aLk

ロボスの7番は高校時代から
いつかやりたいと憧れていたが、
いかんせん難しくて手に負えなかったので
ようやく演奏できる技術が身についてきたので
取り上げることにした。

ユーチューブでは玉石混交の演奏があるが
すべて視聴してみて、このあたりを
目指そうかと考えている。
http://www.youtube.com/watch?v=J40sbydVDK4&feature=related



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『道落もの』


 仕事カバンの中には薬をひとまとめにした巾着袋がいつも入っている。旅行に行くときは、そのままリュックに移す。
 中には、逆流性食道炎用のパリエット、ムコスタ、アシノン、吐き気止めのナウゼリン、安定剤のソラナックス、アレルギー鼻炎用のゼスラン、アレグラ、咳止めのムコソルバン、アスベリン、気管支拡張剤のノイリン、鎮痙剤のコリオパン、下痢止めのロペミン、鎮痛剤のバファリン、昇圧剤のメトリジン、酔い止めのトラベルミン、眩暈薬のイソメニール、偏頭痛薬のクリアミンと、一そろい入れてある。
 いずれも緊急用であり、毎日常用している抗うつ剤のパキシルと抗コレステロール薬のクレストールは含まれていない。
 酔い止めのトラベルミン、眩暈薬のイソメニール、偏頭痛薬のクリアミンは滅多に服用しないので、すぐに古くなってしまい、時折、処方しなおしてもらうことになる。
 その他のものは、けっこう回転率がいい。
 
 重症の小児喘息で、2歳から薬とつきあってきたので、今でも、薬を呑むたびに、
(人間の体って、つくづくケミカルマシーンなんだな・・・)
 と思わずにいられない。

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