『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

嫌な時代

2020-06-30 04:31:00 | 藤井 聡太
今朝の朝刊のコラムに、
ソーちゃんの話題が載っていた。

先日の「棋聖戦」での
常識にとらわれない
思いもよらぬ新手が、
棋士たちの間で
騒がれているという。

なので、
ネットで識者の感想を
拾い読みしてみたら、
一様に「驚愕」「天才の着想」
「異次元」「新次元」
という言葉が飛び交っていた。

【独創的な手法で物事を処理する】
というのが
「天才」の一つの定義である。

とすれば、
まさしく、彼こそが、
棋界に集う天才の中の
天才なのだろう。



そんな賞賛に溢れるネット内に、
「驚愕ニュース!!」
とあって、目を通したら、
先週の順位戦の前日に
自宅のある瀬戸市の市役所に
「帰ってきたら殺してやる」
という強迫電話があったという。

瀬戸市の名誉市民であり、
愛知県だけでなく、
「国民の宝」的な天才少年棋士の
活躍をやっかむ輩(やから)か、
渡辺棋聖の狂信的ファンなのか、
いずれにせよ、
卑劣な犯罪である。

一高校生棋士は、単身、
新幹線や公共交通機関で
愛知と大阪・東京を移動したり
宿泊しているので、
この強迫電話はイタズラでは
済まされない。

市役所は即刻、
県警に通報し、当日は、
警護が付いたという。

それは、賢明な対応だったが、
それにしても、
憎むべきは低脳犯である。

どの世界でもそうだが、
「アンチ巨人」のような
「アンチ聡太」もネットにはいて、
悪し様に誹謗中傷している
コメントも目にしたことがある。

最悪だったのは、
発達障害のサヴァン症候群だから
「ガイジだ!」(障害児)
というのがあった。

これなぞは、
発達障害の子に対しても
二重の意味での
差別になっている。

成功者を妬む心理は
けっして珍しくなく、
それを害して
自分が悪る目立ちしたいという
倒錯した心理も人間にはあるので、
家族にとっては
さぞかし心配なことだろう。

誉められるべき
努力と才能と結果の
「真善美聖」側の人間に対して、
それを毀損しようとするのは、
まさしく「偽悪醜邪」側の
おぞましい人間の所業である。

「火のたない所に煙は立たない」
とも言うので、
将棋連盟や愛知県警は
「棋界の至宝」を
しっかりとガードしてもらいたい。

“もりかけソーリ”の
シークレット・サーヴィスより
ソーちゃんのボディガードの方が
何十倍も重要だい!!

“名誉孫”のソーちゃんの身に
もしもの事でもあったら、
あたしゃ、生き甲斐失って、
その場で、即死するかもだよー…。

こんな、クソ世界!!
生きるに値しない!!
と糞死(憤死)するわ…。

!!! ε=ε=ε=ヾ(*。>◇<)ノ




日曜の神事の直会(なおらい)で
お赤飯を二つ頂いたので、
一つはきのうのベントにした。

たまたま、
薄茶事で用いた
主菓子用の餡子が余ってたので、
赤飯の上にのっけて、
デザートの“おはぎ”に
仕立ててみた。

考えてみれば、
「もち米+あんこ」
って、すごい、
発想である。




カラッポだった、
居間の違い棚のワインラックに
給付金から安価な物を買い集めて、
どうにか埋め合わせてみた。

スーパーで
買い物のたびごとに
一本ずつ買ってきてたので、
中には「298円」なんていうのもある(笑)。

本場のフランス、イタリアでも
普段飲みのものは、
2ℓペットボトルで
数百円というのが当たり前である。

数千、数万なんていうものは、
よほどのワイン・フリークか
貴族階級やセレブしか
買わないのである。





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初着物

2020-06-29 04:43:00 | 藤井 聡太
八大タイトルの
『棋聖』戦で、
ソーちゃんが初めて
自前の着物姿で登場した。

この日のために、
杉本師匠が
あつらえてくれたという
重厚感のある
茄子紺の羽織と
袴姿であった。

腕組みをする姿なぞ、
なにやら
老獪な棋士の風情が
漂っている。

事実、
きのうの大一番でも、
解説陣をもってして
「こんな老熟したような手は、
十代では指せませんよねぇ…」
と、ベテラン棋士をして
溜息をつかせた。

「まるで、着グルミを脱いだら、
中から大山先生が出てきても
おかしくないですね」
とも、
かねてから、
よく言われていた。

それもそのはずで、
ソータはすでに、
小学生の頃に、
十五世名人の大棋士・
『大山 康晴 全集』の
棋譜を読破していたのである。

そして、
江戸時代に考案された
詰将棋作品集『将棋図巧』も
全部解き、中でも、
『寿』と銘された
611手の最長手数の難問も
小学生で解いたという。

なればこそ、
並み居るプロを退けて
小6から『詰将棋選手権』の
5連覇を果たしている。

いうなれば、
世界一の詰将棋の
スペシャリストであり、
自らも名作を創る
若きマエストロなのである。



直近のひと月の対戦で、
永瀬二冠を連続して破り、
渡辺三冠にも連続して破った。

五冠をものともしない
その勝っぷりは
“強過ぎる”と
舌を巻くよりない。

昨日の解説陣の話では、
もはや、僅差ではなく、
圧倒的差でタイトルホルダーを
撃破するので、
負けた方は心が折れるだろう…
とのことだった。

レジェンドの
羽生永世七冠をも
早指し戦では
二連勝して退けた。

もはや、
手の付けられない
“棋界のバケモノ”に
なりつつある17歳である。

棋界から賜った
「400年に一人の天才」
という尊のは、
さすがに、その本質を
並み居るプロたちが
早々に見抜き、畏怖しての
ことだったと、今更に、
得心がいくようである。



女流棋士では
ポッチャリ系で
オキニだった“カトモモちゃん”が、
コロナ太りしたのか、
ショートカットにしたら
まるで“チコちゃん”みたいだった。

「ボンヤリ生きてんじゃねーッ!!」
と、喝を喰わねば
いいのだが…(笑)。




勤務校の近くにある
Tちゃん先生の教会には、
毎週のように
お参りに寄せて頂いている。

きのうは、
上半期の感謝祭と
交通安全記念祭があり、
同時に、ご母堂の先生の
在職40年の祝いの会があったので、
祭典に出させて頂いた。

50年来の在籍教会に問題が有り、
“脱北”(離籍)してから
数年経つので、
“根無し草”状態での
“ひとり信心”を貫いていたが、
セミナー仲間でもある
年下のTちゃんが先生になられたので、
今はそちらの教会に
足しげく寄せて頂いている。

きのうは初めて
彼女の祭祀姿と教話姿を
拝見させて頂いて
「とても、よかったですよ」
と伝えた。




きのうは
ご母堂のトッコちゃん先生は
お体が弱られて
車椅子でお広前に出られて、
子供・孫・曾孫たち
数十名に囲まれ寿がれ、
幸せそうにされていた。

リサイタルにも
たびたび御み足をお運び頂き、
『影を慕いて』が大好きと
仰っておられたので、
渾身の演奏をさせて頂いた。




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夏は白身

2020-06-28 06:31:00 | 趣味
コロナ自粛で
ずっと休業していた
常連の鮨屋に赴き、
三か月ぶりに
握りを堪能してきた。

親方、若旦那、
女将、若女将、
いずれもお元気で、
他客がいなかったので、
それぞれと楽しくお話し、
歓待もして頂いた。



「小鰭(こはだ)からで
いいですか?」
と、常連店の有難さで、
こちとらの流儀を
ちゃんと抑えていて下さる。

飾り包丁の入った
二枚重ねの
いくらか捻った姿は
“江戸前の粋”を感じさす
姿と味であった。

江戸前握りは
小鰭に止(とど)めを刺す。

続いて、
オススメの関鯵。

身が活かっていて
旨味ものっていた。

もう、
ブランドとなって
三十年は経つだろうか…。

最初に味わったのは、
まさしく、三十年前ほどの
京都は大丸隣に合った
半地下の『銀座○○鮨』だった。

よく通ってはいたが、
さすがにその名を失念した。




「品書き」に
富山の白海老があったので、
高価とは思ったが、
久しぶりのコロナ後の
“鮨喰い初め”なので、
奮発して頼んでみた。

塩と酢橘で供され、
独特のねっとりした食感に
繊細な甘みが際立っていた。

小さな透き通った海老が、
二十尾ほど盛られただろうか。

旬の白身が
いくつかあったので、
鯒(こち)を所望した。

薄造りを三枚重ねにした握りは
コリリとした
心地よい歯応えがあり、
紅葉卸しと酢橘で
さっぱりした清涼感のある
美味しさだった。

昨日は
30℃を越す夏日だったので、
冷房の効いた
カウンター席ではあるが、
水滴のついたガラスのネタケースが
涼やかに見えて、何故だが、
晴れ上がった太平洋の青さが
脳裏に浮かんだ。

親方が
「平目を下ろしたばかりですので、
縁側はどうですか?」
と奨めてくだすったので、
頂くことにした。

冬ほどには脂はないものの、
驚くほどの厚みがあり、
これまたコリコリした食感が
楽しいものだった。

白身好きなので、
続いても伊佐木(いさき)。

“梅雨イサキ”と言われ
初夏が旬である。

皮目から赤身、
薄桃色のグラデーションが
なんとも艶冶(えんや)である。

白身のなかでも
鰤や間八などと並んで
“色物”と呼ばれることもある。

名人・志ん生の
江戸っ子語録に
「鮨は、腹いっぱい
喰うもんじゃねぇ…」
というので、
敢えて“飽食せず”を
粋がる美学とする。

池波 正太郎の
顰(ひそみ)に倣うのを
喰道落の哲学としているが、
やはり、ものは
“腹八分目”がよろしい。

談志家元も
「空腹は上品だが、満腹は下品だ」
と喝破していた。

【武士は喰わねど高楊枝】
は、痩せ我慢ではなく、
精神の高貴さを
現わしているのかもしれない。

ドイツ料理やイギリス料理に
ろくなものがないというのは、
“食べる”ということに
情熱を注ぐことを
動物的で良しとしなかったから、
ともいう。

山葵入り海苔巻きと
ギョク(玉子焼)で〆た。

しめて八貫だから、
ちょうど一人前であった。

本来は、
ここに穴子などの
「煮物」を挟んだり、
貝類を頼むと
いい具合なのだが、
なにせ、梅雨の晴れ間の
夏日ということで、
サッパリ系の白身づくしに
偏った感がある。





きのうは、
午前、夜と
常連の方々の
カウンセリングがあったので、
茶室にて薄茶のおもてなしを
させて頂いた。

主菓子は
いつものように、
ダイソー製粒餡を
方形や山形に成型し、
黄な粉やココナツ・パウダー、
キャラメル・パウダーを振って
愉しみながら拵えた。

庭の紫陽花を活け、
午前は後藤さんの
信楽大碗を用い、
夜はクライエントのHさんが
12年前に陶芸教室で
自作されたという手捻り茶碗を
使わせて頂いた。




生まれて初めて
やられた陶芸で、
白楽然とした見事な造形を
されたことに感心した。

しかも、
白土の間に挟まれた黒土が
雲竜模様にうねっていて
見事な景色にもなっていた。

豪放磊落な形にそぐわず
「太郎」という
愛らしい銘をつけられたそうな。

創られて来、未使用のまんま、
12年間、押し入れに眠っていて、
先日、フェイスブックに
アップされたのを拝見して、
是非ともお持ちくださいと懇願して、
一服たてさせて頂き、
自服もさせて頂いた。

手取りが軽く、
すっぽり掌中に納まる
佳い茶碗であった。

さぞかし、
「太郎」も
正式な薄茶碗として用いられ
喜んでいるかのように
思われた。






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狐狸庵&シブコ

2020-06-27 07:12:00 | 風景
オシリの具合も
大分と癒えてきて、
痛さを意識しないですむ
日もあり、
ありがたい。

その痛みのせいで、
PCデスクでの仕事や
ルーティン・タスクが激減し、
ウィズ・コロナ同様に
いささかライフ・スタイルにも
改変をみた。




朝刊の特ダネに、
狐狸庵先生の未発表作が
発見させて、来月の『三田文学』に
掲載されるという。

これまで、
全著作を読破してきたので、
その小説もぜひ読んでみたいと
思っている。



シブコがなんと、
無観客試合で予選落ちしたという。

8月には
全英オープンがあるかもしれないが、
冴えないシーズン・スタートになった。

それでも、
ワイドショーなぞでも
スポットで取り上げられ、
4㎏太ったというだけあって、
いくらかムチッとマッチョな
上半身に見えた。

久しぶりの試合だったので、
グリーン上で初歩的な
マーキング・ミスをして
2打罰のチョンボも
やらかしたらしい。

根明で剽軽な
シブコらしいが、
無観客試合では
当分、TV中継もないのだろう。




連ドラ『エール』が
来週から、
コロナ自粛中の撮影中断で
途切れてしまう。

連ドラ史上、
初めての非常事態かもしれない。

“フクシマ三羽烏”
が意気投合するシーンも
しばし、お預けである。




土日の朝は、
目覚めとともに、
人妻のアサちゃんの
ご尊顔を拝するのが
ウィークエンドの
ルーティンになっている。

平日は、
桑子さんだが、
なんだか、彼女は
顔も声も
どこかキツイ感じがして、
馴染めない。

やはり、
自分は“癒し系”顔と声の
アサちゃんがいい。




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ドント・ディスターブ・マイスリープ

2020-06-26 04:54:00 | 藤井 聡太
きのうの
ソーちゃんの順位戦は
夜の11時頃に
決着がついた。

もう眠気に襲われながらも、
コーヒーを飲み飲み
寝落ちしないようにした。

結果は白星で、
「伝説の29連勝」を阻んだ
強豪のユーキを退けた。

自粛明けのソータは、
明らかに強くなっている。

相手は「悪手」も「疑問手」も
指していないにも関わらず、
いつの間にかソータの術中に
絡め捕られている。

ソータが子どもの頃に
ハマッていたという
「キュボロ」という立体パズルは、
ブロック型の積み木に
複雑に孔の空いたもので、
それを組み立てて
上からビー玉を下まで通す
というものである。

彼の母親によれば、
それをあらゆる複雑な構造に
素早く創り上げたというので、
3D感覚で孔の繋がりを
直感的に見出す訓練を
幼児の頃からしていたのである。

であれば、
2Dの盤面の駒の絡みは、
彼には、一次元上から
感知されているのかもしれない。

それを証明するのが、
『詰将棋選手権』5連覇
という前人未到の偉業である。

それに加えて、
『エルモ』というAI将棋を
逸早く研究に採り入れ、
自分の負けた棋譜を分析して、
敗着になった手の
思考法の修正をしている。

その研究結果を
永瀬二冠を相手に
惜しみなく手を晒して
研究し合っているというから、
強くならないわけがない。

直近では、
永瀬二冠と渡辺三冠を
撃破したばかりである。

棋士は真剣勝負を通じて
強さに磨きがかかるというので、
6月だけで10試合もあるソータは
急速な勢いで成長しているのだろう。

その様は、
さながら、バルセロナ五輪で、
全くダークホースだった
岩崎 恭子ちゃんが、
中学2年生で金メダルを獲って
一躍時の人になったエピソードを
彷彿させる。

あの折、
故・木原 光知子は、
「この歳の子たちは、
一日ごとに成長するので、
きっと、現地でも、
直前まで成長していたんだと思う」
とコメントした。

今のソータを見ていると、
まさしく“若竹”が伸びるがごと、
破竹の勢いで強さを増している。

そうであれば、
棋聖と王位の
タイトル戦でも
容易に奪取するような
予感がしてきた。



日曜日に、
Tちゃん先生の教会で、
祝宴演奏をするので、
ギターのメンテをした。

久しぶりに、
『影を慕いて』を
弾いてみたら、
オハコだけあって
満足のゆく演奏ができた。

今朝は、
「ギター演奏を楽しみにしています」
という知人からの
メールがきていた。




昨晩の棋戦が
終わるが否や
11時半頃には寝付いたが、
朝の3時半ころに、
蚊に襲撃されて
その執拗な羽音にイラついて
目が覚めてしまった。

室内を煌々と灯かりで
照らしたら、蚊を発見し、
枕元に常備している
捕虫網で捕獲した。

夏場に出る
「アカイエカ/赤家蚊」である。

腕が刺されて腫れてたので、
プックラおなかの膨らんだ蚊を
ティッシュで挟んで潰したら、
ブシュッと、その体の三倍もの
血が噴き出した。

その量にも驚いたが、
よくもこんなに吸って
飛んでられるなぁ…とも、
感心した。

なんでも、
自分の体重の倍ほどを
吸血するというので、
70㎏の人間に換算すると、
70ℓも呑んでることになる。

…そんなんで、
今日は、4時間くらいしか
睡眠がとれてないので、
日中、寝落ちしそうである(笑)。




30年ほど前の独身時代に、
大阪の島本町という処に
アパート住まいしていたが、
阪急「水無瀬」駅まで
歩いて3分くらいの
便のよい所だった。

駅前に、今もある
「とらやま」という
陶磁器店があって、
仕事帰りによく寄っては
様々な器類を買ったものである。

夏場には、
吹きガラスによる
ギヤマン風の厚手の
リキュール・グラスをも買った。

すこーし黄色味がかっていて、
時代ガラスっぽいのが風情があり、
今も愛用している。

たまーに、
キレイに磨きあげてやると、
それは美しい透明感を取り戻し、
しばし陽光に照らしては
その“文明開化”的、
“大正ロマン”的な風合いを
楽しんでいる。

同時に、
内地留学のようだった、
11年間の関西暮らしも
しみじみと懐かしんでいる。



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