『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

おおつごもり

2017-12-31 10:13:00 | 風景
志ん生の落語に
大晦日に掛取りが来る噺で、
「そのうち何とか都合しますから」
という都合が溜まりたまって
「おおつごもり」になる、
というのがあった。

さすがに、
年の暮れに
借金取りが来ることもないが、
盆暮れの払いだった
昔の掛取りの習慣では
貧乏長屋ではさぞかし
ガタガタしたことだろう。

川柳に
「元旦や今年もあるぞ大晦日」
とあるが、
元旦から大晦日の心配をしていたら
苦労はないが、
それでもいざ大晦日になってみると
ほんに月日の経つのは早いことよと
驚嘆せざるを得ない。

今年は、
仕事が半減して、
わりと時間があったにもかかわらず
あっという間であった。

これは、
よほど心して掛からないと
それこそ、あっという間に
人生が終わってしまいそうだ。

ミヒャエル・エンデの
『モモ』じゃないが、
せいぜい“時間泥棒”に
己が命の残り時間を
奪われないように
意識せねばと思う。

「忙しい」「忘れる」は
両字とも「心を亡くす」語源がある。

幸いに、
この一年は
「忙殺」の憂き目に遭うこともなく、
「忘我」の時もなく、
「今、ここで」を意識して
生きて味わってきた。

それでも、
時間は砂時計の如く
落ち去って、
体は老化の一途である。

一休禅師曰く
「門松は冥途の旅の一里塚
  めでたくもあり
   めでたくもなし」




教え子のアップした
「ネコ帽」が可愛かったので、
転載させてもらった。

戌年はあっても
猫年がないのは、
なんとも間尺に合わないニャーという
ニャンコたちの不平が
聞こえないでもない。





ここ数日、
平地は大雪だったが
吾妻山は真っ白ではなかった。






暮れに
赤穂のガッちゃんから
頂いた播州蜜柑を
風邪の予防にと、
毎日、一ケずつ
オコタにあたりながら
庭の雪景色と共に
味わっている。

次男、三男が帰省して、
久しぶりに家族四人になり
今晩の夕食が賑やかになって
楽しみである。

長男も帰るようなことを
言っていたが、
数年ぶりに
家族五人が揃ったら
カミさん共々嬉しいのだが・・・。


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スピット・ラヴ

2017-12-30 08:51:00 | 映画
近所のツタヤを
ブラウジングしていたら、
最新作コーナーに
話題の『ダンケルク』を見つけて
さっそく借りてきた。

休み中なので、
ホームシアターにしようと、
寝室の遮光カーテンを引いて
暗闇にして
ステレオ・アンプから
重低音で窓がビリビリと
振動するくらいの大音声で
寝ながら鑑賞した。

1時間45分と
短尺だが、
なかなか見所が多かった。

殊に
スピット・オタクには
たまらんような
美しいシーンや
珍しいアングルがあり、
それだけでも十分に楽しめた。

中でも、
空戦でガス欠になり、
滑空しながら
夕映えの海岸に
着陸するシーンは白眉だった。



逆光で
車輪の舞い上げる砂が
オレンジに輝くのは
幻想的で素晴らしかった。

こんな処に感激するのは
オタク以外ないかもしれない。

なにせ
自分専用トイレには
家族ポートレイトと一緒に
スピットファイアが額装されて
毎日、用を足すたびごとに
眺めては
「キレイだなぁ・・・」
とウットリしている(笑)。



大袈裟でなく、
全世界でアンケートを取っても、
人類が作り出した
最も美しい戦闘機と
誰しも文句なく挙げるだろう。

個人的には
造形美の極致ぐらいに
思っている。






そのスピットが
メッサーシュミットに撃墜されて
ドーバー海峡に着水するのも
何ともかっこよかった。






帰還兵を乗せた
輸送船を爆撃する
ハインケルを
迎撃するシーンも
迫真があった。

なんで、男の子は
こういう戦争ごっこが
好きなんだろう、
と思わないでもないが、
きっと脳内の攻撃本能が
仮想現実で満たされるから
かもしれない。

それと、小さい時分に、
亡き親父に
しょっちゅう
戦争映画を観に連れて行かれて、
それが刷り込まれたのだろう。

とんだ
WWⅡオタクおやじに
なっちまったい(笑)。

ϵ(◎θ◎)ノ☆  




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大雪

2017-12-29 08:35:00 | 季節
昨晩は、
今年最後の
ソータのライヴを
観戦した。

前回の深浦戦では惜敗し、
初めて涙を見せるほどに
落胆した姿を見ているので、
どれほど立ち直ったか
心配だった。

豊川七段を相手に、
いつもの強いソータに戻って
快勝であった。

これでまた
年間最多勝を
更新した。



来年こそは
早くも八大タイトル戦に
登場する予感がする。

先日のスペシャル番組では
山崎八段が
その強さの秘密を分析していたが、
5歳から10年間、毎日続けて
一万以上も解いてきた
詰め将棋の基礎に
最新AIの「読み」を
吸収したのだろう、
ということであった。

そうであれば、
空前絶後の棋士の登場
ということになる。

棋士たちが
「バケモノ」と畏れ、
棋界では
「四百年に一人の天才」
と賞賛するのも首肯できる。

今年は、
「中学生タイトル」は逃したが、
まだ、天才棋士の
プロローグだったのかもしれない。

スペシャル番組でも
「藤井総太は天才ですか?」
という直裁な質問に対して
「いえ。将棋が好きなだけです」
とサラリと答え、
ナレーションでは
「好きな将棋を続けているうちに、
プロになっていた」
と結んでいた。






レンタルで借りて
ハマッてしまったのが
『響』という、
これまた15歳の天才少女の
作家物語である。

なにせ、
中三で芥川・直木賞を
ダブル受賞して
遊びで書いたものまで
ライトノベル大賞を取るという
嘘みたいなハナシである。

そしてこの子が
生(き)なほどに
直裁的で暴力的なのである。

いい加減なクリエイターを
絶対に許さない。

待望の最新刊が
昨日発売されたので、
もはや1ケ月後のレンタルまで
待ちきれず購入した。

今回は暴力的なまでに己れを通す
豪腕TVディレクターを相手に、
TV会社社長を人質に取って
自らの小指をへし折るという
自虐技まで使って、
相手を完膚なきまでに叩きのめす。

その痛快さは
水戸黄門的な上から目線の
カタルシスとは違って、
全人的に己れを曝け出す迫力が
周囲を圧倒する。

そう。
ある意味、
天才ソータが全人的に対局し、
敗れて恥も外聞もなく
泣き崩れるような姿と通底しており、
そんな天才たちの一途さに
我われ凡人は羨望と畏怖を
禁じ得ないのかもしれない。

盲目の天才ピアニスト
辻井伸行については、
ヴァン・クライヴァーンや
アシュケナージ、佐渡裕、三枝成彰らが
口を揃えて
「彼の体を借りて
神が降りてきているような感じ…」
と言う。

その比喩の的確さに
得心させられる。

辻井も
「ピアノが好きなだけ…」
と言う。

辻井には視覚障害があり、
ソータには
母親が「生活能力が低い」と言い、
数々の軽度高機能障害を想わせる
エピソードがある。

それゆえに補償的になのか
辻井には聴覚イメージの、
ソータには視覚イメージの、
それぞれ特異的発達があるように観える。

好きなことを
好きなだけやっているうちに
プロになってしまった両者だが、
その好きになることの度合と
好きなだけやる度合が
常人にしてみれば
桁外れだったのだろう。

それこそが
彼らが
「天から授かった才能」
なのかもしれない。

詰め将棋の手順を考えていて、
何度もドブに落ちたことがある
というソータのエピソードは、
まさに天才の神話なのである。





カミさんが
月一で実家の老母の施設を
訪問しているが、
昨日はさすがに
車で行くのを断念して
初めて新幹線で行った。

赤湯から
写メを送ってきたが、
50cm近い積雪に見えた。

昨日は13号線で
9台の玉突き事故があったという。

明日、ギターレッスン予定だった
高畑在住のKさんからは、
大雪のために
キャンセルの連絡が入った。

先日、
カミさんと出かけた
土湯峠付近の山道は
いずこも
冬季通行止めになっていた。




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ダブル・ウェストコート

2017-12-28 09:28:00 | オシャレ
今日は土曜日かな、
と思ったら、
ナント平日の木曜日だった。

とうとう、
ロンバケ・シンドロームが
始まった。

朝の連ドラが
年内の最終放送で、
続きが1/5からというので
土曜と錯覚したのかもしれない。

還暦にして、
もう欲しいものも
食べたいものもなくなったなぁ、
と思っていたら、
ふと、そういや
オシャレ・アイテムで
ベストだけが貧相だったことに
思い当たった。

ニット類は色違いで
10枚ほど揃っているが、
スーツベストが
黒しかなかったので、
来年はひとつ
ベストを買い集めてみよう
と思ったら、しばらくぶりに
ワクワク感が沸いた。



手始めに、
さっそくヤフオクで
超廉価で1.500円だった
ダブルのロングベストを
落札した。

オシャレの教科書
『王様の仕立て屋』にも
たしか出てきたが、
これは超フォーマル使用になる。

見た目が王子様風なので、
これにブルーのドレスシャツを合わせたら、
リサイタルのステージ衣装にも
なるやもしれぬ。

今年の還暦リサイタルでも
襟付きのノワール・ウェストコートを着た。

英語では「ウェストコート」
米語では「ベスト」
仏語では「ジレ」
日本語では「チョッキ」
と言うので、
ややこしいが、
英国風呼称がなんだか
いちばん気に入っている。




アマゾンで
5.000円以下で検索したら
山ほどヒットして
2.500円ほどの価格帯が多く
なんだか宝の山を
見つけたようで
オヒオヒ気分になった。

特に、
ウインドウペーン・チェック(格子柄)や
グレンチェックのものは、
ブリティッシュなエレガンテがある。





二枚重ね構造の
ダブル・レイヤードというのも
初めて見たが、
なかなかである。

1.500円なのも
ありがたい。

カラーが別色の
ツートーンもいくつかあり、
これも楽しめそうである。

ボルドー・ルージュも
ワイン数寄には
ぜひとも欲しい一着である。

一度に購入すると
有難味が減るので、
毎月一着ずつ
「今月の一着」として
一年間続けようかと
思っている。

(人'∀'*)☆*:.。




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年の瀬

2017-12-27 10:23:00 | 季節
朝から雪降りの日である。

朝一で
眼科に赴いた。

幸いにも
経過はよく、
網膜にも傷はなかった。

初診時に
ドクターに
悪化することはあっても
自然治癒するのは希、
と聞いていたので、
希な方のおかげを頂いた。

ありがたいことである。

ただ、視力は
出血した左が
若干落ちていた。

飛蚊症の具合は
少しはマシになった程度で、
左目視野の真ん中が
ボンヤリしているのは
いささか難儀である。

これも、なんとか
自然治癒のおかげを
頂きたいものである。

毎日、
朝晩の神前ご祈念で、
御神酒(おみき)を
眼につけさせて頂いている。

まるで落語の
『心眼』に出てくる
梅喜(ばいき)の心境である。



玄関の室礼を
正月飾りに改めた。

軸には
茶弟子「三春庵」から頂いた
『松樹千年翠』を掛けた。

冬の庭は花枯れなので、
常緑樹のナンテンと木賊を
炭取り籠に活けてみた。

先日の「鯛のタイ」を
一対にして
朱の小袱紗に飾った。

新春を寿ぐ雰囲気が
現せた感じがする。






ヤフオクで
弦長56cmの
ミニ・ギターを
2.690円で落札した。

かなり
汚れがひどかったので、
内部からすべてクリーニングして
新しい弦を張ってみた。

まだ、
音は安定していないが、
まずまずの感じではある。

車載ギターとして
助手席に置いておいて、
信号待ちの1分くらいの間に
指馴らしの基礎練習をしようと
考えている。





爆弾低気圧のせいで
寒波による風雪に見舞われる
一日になりそうである。

午後一の
カウンセリングのお客様が
無事おいでになれるか
心配である。


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