『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

桜の花のもと裸婦おどる・・・

2023-03-31 07:38:58 | 季節

歳のせいか・・・
今年は、満開の桜を見ても、
いまひとつ、心躍るものが感じられず、
同様に、あれほど、胸躍らせた
フキノト・ハンティングでも
感動が薄れている自分を
メタ認知した。

この分でいくと、
五月のタケノコ・ハンティングも
いつものような、エキサイティングには
ならなくなるのかもしれない・・・・・・。

これが、
「歳を取る」という事だろうか・・・。

たしか、20代の頃までは、
クリスマスというと、
子どもの頃のような
ワクワク感があったが、
30代になるとパタリと
その時めき感はなくなった。

それもまた、
“大人になる”加齢による
精神的感動の薄れなのかもしれない。

・・・それでも、
まだ、いくつかの事には、
興味・関心が失せてはいないから、
もう少し、生きてはいけそうだ(笑)。

*

5月のコンサートの広報活動として、
友人知人や馴染みの飲食店で
ポスターやらチラシを
お願いして廻っている。

そう・・・。
6年続けた『復興支援リサイタル』でも、
“楽団ひとり”の広報役として
あちこちを経巡った。

きのうも、
常連の鮨店にカミさんと赴き、
A2版のポスターと
A5のチラシをお願いして、
快く引き受けてくだすった。

なので、ついでに
お昼の「ちらし」を
頂いてきた。

常連店は有難いもので、
いつも「握り」で
コハダを好んでるのを知ってて、
「一切れ、入れときました」
と、若親方に
気を遣って頂いた。

*

「お吸い物」も
金目の頭にワカ竹仕立て
で供して下さった。

茶碗蒸しには
葛餡が張ってあり、
ちょっとした懐石風でもあった。

*

「漬け場」の奥には、
珍しい「白桃」が活けられ、
カウンター席から
目を惹いた。

聞けば・・・
飯坂学習センター前の桃林で
剪定されたものだという。

ならば・・・
というので、
カミさんと、さっそく、
温泉の帰りにでも寄ってみよう・・・
となった。

*

飯坂温泉は
店から20分ほどの処で、
何度か訪ねた
旅館『大鳥』に赴いた。

玄関ロビーの裏には、
京都を思わせる風情の裏庭があり、
桜が満開で、竹林と白砂と
なかなかの景観をみせていた。

*

老舗旅館なので、
ロビーには、
『名人戦』や『竜王戦』という
棋界の二大棋戦で訪れた
羽生永世七冠の直筆揮毫が
お宝として飾られていた。

いつの日か、
ここに、ソーちゃんが来てくれて、
その尊顔を拝する機会に恵まれる事を
これから、神様にお願いしておこうと
思わされた(笑)。

*

帰路、学習センターに赴くと、
桃林が、さながら桃源郷のような
花・花・花・・・の、絢爛さであった。

*

カミさんも
夢中になって
スマホ撮りをしていた。

*

学習センター前の
裸婦のブロンズは、
まるで、満開の桜の下で
酒席に興じて
裸になってしまった
アメノウズメの集団のように
見えてしまった(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

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京のさくら

2023-03-30 08:06:04 | 

 

きのうは、日中に、
ミカちゃんから写真が送られてきて、
こないだジイジ・バアバと行った
京都散策のコースを
フミの休みに合わせて、
また辿ってきたという(笑)。

南禅寺の上にある
インクラインでは、
桜がちょうど満開になったようである。

親子三人で
いい笑顔に撮れていた。

*

東福寺では、
こないだと同じく、
リク坊は境内の砂利に
興味をもって弄っていた(笑)。

こないだは
お彼岸中の拝観だったので、
檀家さんに向けて
秘仏と竜の天井画が
一般にも特別公開されていたが、
きのうはその法堂が閉じていたのを
リク坊が
「今日はここ開いてないねえ・・・」
と言ったというので、
その記憶力に驚いた。

そして、同じ処に来たからか、
「ジィジとバァバはー?」
とも言ったというので、
さらに驚いた。

ほんに、賢い子である。


*

ジイジが最も「推し」の
『雪舟寺』も拝観し、
あの茶室より眺める
丸窓と障子戸によって作られる
掛け軸のような風景をも
鑑賞してきたようだった。

*

お昼も
こないだと同じ
智積院会館で
リク坊は
これまた同んなじ
「うどん」を食べていた(笑)。

なんだか、ジイジは
不思議なデジャヴュ感を
感じてしまった(笑)。

*

リク坊の「変顔」シリーズも
面白くて、ミカママも
面白がって沢山送ってくれた。

元はと言えば、
ジイジがおせーた「顔芸」なので、
なんだか、ミーム
(文化的遺伝子)として、
孫に伝承されているようにも
思われた。

ひとが笑ってくれると、
自分も嬉しくなるような
性格のようである。

なので、
「ピン芸人」向きだなぁ・・・
と、帰省中に思ったこともある(笑)。

*

『OBOGコン』まで
あと2か月を切ったので、
きのうは、合奏に一曲だけやる
『蒼ノク』の運指とアナリーゼを
パート譜に浄書して、
グループ・サイトにアップした。

3パートあるので、
スコア(総譜)を見ながら、
ギター片手に書き込むので、
三枚で2時間近く
かかってしまった。

また、きのうは、
出来たばかりのA2版のポスターを
ナッちゃんの設計図用丸筒におさめ、
テルサと音楽堂に赴いて
パンフ100枚と共に
貼付・セッティングの依頼をしてきた。

6年間つづけた
『復興支援リサイタル』では
“楽団ひとり”だったので、
「外回り」の
マネージメント業務の時は、
いつもダブルのスーツ姿で、
「押し出し」(ハッタリ)と
「威厳」を持って、
依頼や事務手続きに赴いていた。

きのうも、久しぶりに、
重装備のアーマースーツを
着た気分であった(笑)。

今日も今日とて、
懇意にしている飲食店廻りを
してくるのに、
営業スタイルのマネージャー役を
せねばである・・・(笑)。

企画・マネージメント・
印刷・アンサンブル・アナリーゼ・
打ち上げセッティング・会計・・・と、
音楽事務所みたいに
スタッフがいないので
演奏以外もすべて自前で
やらねばなのである・・・(笑)。

・・・なので、
コンサートは“骨が折れる”が、
また、やりたくなるから、
不思議なものである。

 

 

 

 

 

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狐狸庵センセイ『生誕100年』

2023-03-29 07:51:42 | 文学

 

今朝の朝刊で、
今年が狐狸庵センセイの
『生誕100年』というのを知った。

狐狸庵物と遠藤文学は
20代からすべて読んできたので、
書棚の一角にも百数十冊が
ズラリと並んでいる。

この記念イヤーに
未発表のエッセイも刊行されたので、
さっそく、Amazonに発注した。

久しぶりに
“人生の師”の謦咳に触れるようで
嬉しく思っている。

*

『タレガ伝』のなかで、
ギターの6本弦に対して
呼び名をつけていたのが
微笑ましかった。

そして、なるほど・・・
言い得て妙だなぁ・・・とも
感心させられた。

『アルハンブラ』を弾くときも、
その事を思い出しそうである(笑)。

*

素粒子は単体では、
すべて同性質であるが故に
「自己同一性」がない。

どの電子もクォークも
同じ性質なので
区別がつかないのである。

その無個性のものが
集積することで、
「水平リーベ (H.He.Li.Be)」のような
周期表にある元素が出来、
さらに、それらの結合で
多様な分子が出来、
さらにそれらの組み合わせで
有機物などが創生される。

【個性のないものが個性を創る】
というのも、
何やら箴言めいて
妙味がある。

*

先日、大学の後輩から頂いた
菓子折りを食しながら、
何気に包み紙の裏を見ると、
案の定、添加物が
これにも使用されていた。

50代半ばから、
スーパーの買い物で、
惣菜コーナーの品々は
便利で楽だが、
添加物が多いので
キッパリと買うのをやめにした。

それと、大手メーカーのパンも
買うのをやめて、
割高でも、ちゃんとした
ブーランジェリーで、
自然酵母と小麦のみのものを
求めるようになった。

企業製品には、
昭和の頃から
添加物が使用されていたが、
日本人の二人に一人が
癌を発症するようになったのも、
あるいはその人工的産物による
生体内攪乱に拠るのではないか・・・
と、密かに案じている。

*

在京中の教員時代に、
今日で夏休みが終わりで
明日から始業式という日に、
なんだか遣る瀬無くって、
東福寺本堂の張り出し縁に赴いて
そこで半袖短パン姿で
昼寝した事がある(笑)。

真夏の京都は
極暑なので、シーズンオフでもあり、
人っ子ひとりいない境内で
近所なのをいいことに、
観月台でノンビリ時を過ごした。

先日の京都旅行で
そこを再び訪れたら、
かつては剥き出しの板の間だったのが、
青茣蓙(ござ)が一面に
敷き詰められていた。

さも、お座りください・・・、
ごろ寝してください・・・、
といわんばかりに思われた(笑)。

*

先月の
ミツオ叔父さんの一周忌に、
久しぶりに礼服を着たが、
ウィスキー・キャップを
ラペル・ピン仕立てにして
付けていったら、
目ざといカズオ叔父さんから
「何だ?  それ?」
と気づかれて、
ワケを言ったら一笑された。

事のついでに、
胸ポケットのチーフを
引っ張りだしたら、
マスクを代用していたので、
そこでも大受けされた(笑)。

大阪弁なら
「しょーもないことしぃ」
だろうが、
フグスマ弁では
「こっつぁがなし」
と言う(笑)。

 

 

 

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タレガの手書き譜

2023-03-28 08:12:27 | ギター

 

『タレガ伝』を読了した。

献呈者名を記した
『アルハンブラの想い出』の
手書き譜もあり、
タレガ本人は、
現行よりも速めの速度で
弾いていたという記述もあった。

あと2か月で
6年間続けた
『復興支援リサイタル』の
あの音楽堂大ホールの
舞台に再び立つことができる。

その期待に
今から胸躍らせ、
その日の「今ここ」の為に、
練習とアナリーゼに
励む毎日である。

小学時代から
人前で数百回は弾いたろう
『アルハンブラ』は
当然ながら暗譜しているが、
それでも、また、
まっさらな白譜を前に
読み直し、弾き直し、して
さらなる理解を深めようと
日々、努力している。

白譜に曲を
最後まで書けるほどに
譜読みと演奏をしてきたので、
理解はしているが、
それでも未だこの名曲を
“ものにした”という実感はない。

それほどに
深淵な曲である。

***

Tちゃん先生から
2009年に造本させて頂いた
お父様の『偲び草』を
あらたに30部お願いされ、
毎日、印刷、製本作業に
勤しんでいる。

原稿はPCファイルにあるので、
プリント・アウトするだけだが、
それに厚紙表紙をつけるのに
常用の『レザック66』の
「ライトグリーン」を
Amazonに発注した。

両面印刷した「本文(ほんもん)」を
大型ステープラーで綴じ、
この厚紙を木工ボンドで貼りつけると
簡易製本ができる。

その後は
綴じ面の天地(上下)と
小口(側面)を
大型カッターで切り揃える。

今回は、
カバーは不必要との事で、
だいぶんと省力化できそうである。

神事に関わる事を
金光教では
「お道の御用」と言うが、
これもまたそうなので、
『奉』という表書きを記して
献納させて頂くつもりである。

*

Amazonで、
金属製のゴールド・コースターが
あったので、
古楽器のローズ(薔薇窓音孔)に
転用してみようと
注文してみた。

大きさも
直径10㎝と
ちょうどよい具合である。

*

ブックオフの
110円コーナーで、
昭和テイストの
グルコミを見つけて読んでみたが、
稚拙な絵ながら
なかなかに味があって
佳かった。

こういう、
シンプル&プレーンな
“脱力系”な筆致は
テンションが緩くて
読んでいて癒される。

*

出汁に使った
干しシイタケに
醤油バターの味を含ませて、
凍み豆腐(高野豆腐)や
パスタ、焼き芋、
コーングリッツのチュイルなどで
ドレッセしてみた。

茶色い煮物のような
一皿になった(笑)。

 

 

 

 

 

 

 

 

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タレガの哀しみ

2023-03-27 08:50:32 | ギター

 

 

 

 

 

きのうは
小雨のなか、
カミさんに温泉に誘われて
『フォレストパーク』にまで
行ってきた。

家から30分圏内に
十数か所も温泉があるから
愛好家のカミさんは
クーポンを持っており、
休日ごとに出かけている。

ここの処、
“16時間絶食法”を試みてるので、
朝食抜きだが、
そのまま温泉に入るのはまずいので、
先に早目の昼食をとってから
入湯することにした。

岳温泉界隈の道路沿いには
食堂やらカフェが数軒あるが、
その中から未訪の『無想庵』という
田舎料理屋に入ってみた。

「焼きおにぎり」と「五平餅」
に「けんちん汁」がついた
セットにした。

一週間前の日曜には、
京都の智積院会館で
朱塗りの精進料理膳を
リク坊やミカちゃんと
会食したのを思い返し、
「ずいぶん、赴きが違うねい・・・」
と、二人でニンマリし合った。

*

露天風呂の落とし湯を
肩やら首やらに受けて
リラックスし、
休憩ロビーでは
マッサージ機でさらに
揉み療治をした。

*

帰路、うちの近所から
安達に移転した
『Upra』(旧・万SAI堂)
に立ち寄り、
「昭和漫画コーナー」から
面白そうなものを
選りすぐってきた。

帰宅後、すぐに、
ベッドにもぐりこみ、
寒かったので
電気毛布をマックスにし、
昭和漫画の頁を繰り始めた。

『サザエさん旅物』も
『みそっかす』も
昭和風情がたっぷりで
至極満足して楽しめた。

*

「ちばてつや」の作品が
むしょうに読みたくなったので、
ヤフオクで6冊のセットを
落札した。

*

晩には
Amazonから
注文していた
『タレガ伝』が届き、
パラパラと捲っているうち
惹き込まれるように
読み耽ってしまった。

5/27のコンサートで
久しぶりに
音楽堂大ホールの舞台で
『アルハンブラの想い出』を
演奏するので、
そのアナリーゼの一貫として
作曲者の生い立ちや
作曲背景なぞを勉強している。

半世紀も彼の作品を多々弾いてきて、
ちゃんとした生育歴を
知らずに来たが、
新たに知り得たことは
驚くべきことに満ち溢れていた。

殊に、
「パガニーニばりのテクニックに
ショパンのような抒情性があった」
という、当時の
数多の演奏評を見るにつけて、
真のマエストロだったんだ、
と再認識させられた。

・・・であればこそ、
あれだけの名曲の数々をも
生み出せたのだろう・・・。

昨年の『リュートマラソン』でも
40年ぶりに弾いた
『マリエッタ』は、
彼の待望の第一子の娘の名だが、
その子はわずか生後3ケ月で
病死してしまう。

その折、
『嘆き』という曲を創ったが、
これを後に『マリエッタ』と
改題したという。

タレガの作品のなかでも、
特段に憂いを秘めた
哀しみに溢れた名曲である。

このエピソードは
40年前にも、当時の
ジェイ・ベルリナーの
EPレコードの
ライナーノートにあり、
知ってはいた。

そして、
ことによると、
あの名曲『アルハンブラの想い出』も
単なる、名宮殿の想い出ではなく、
己が生涯をふり返って、
愛別離苦の哀しみなども
そこに込められていたのでは
と推察している。

そうでなければ、
あれほどの哀愁を帯びた名旋律は
魂の底からでないと
溢れてこないように思えて
しかたがない。

 

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