『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

寅さん完結編

2019-12-31 08:28:00 | 映画

過去、49作を
丹念に幾度も見てきた
〈寅さんフリーク〉なので、
23年ぶりという新作を
期待を込めて観賞した。

想像したような
過去のカットを回想シーンで
多く挟んで、うまく編集していたが、
“尺”の半分以上は
既成の映像だった。

それでも、
お馴染みの「とらや」の
お茶の間シーンが描かれ、
『その後のとらや』みたいな
スピンオフ感があった。

物語は、
ミツオとイズミの
23年ぶりの邂逅が主軸で、
それはひとつの
儚げなロマンスになっていた。





久々に見た後藤 久美子は、
なんだかアウンサン・スーチーみたいな
風貌に見えた(笑)。

当然ながら、
十代の時よりも
声質が低くなり
オバサン化していた。

リリー役の浅丘 ルリ子と
イズミの母役の夏木 マリが、
さすがに存在感のある演技で、
どちらも水商売に生きてきた
女性の哀しみのようなものを
巧みに表現していた。

寅さんフリークとしては、
老衰で施設に入った
イズミの老父役には、
シリーズのエピソードと同じく
老けた寺尾 聡で見てみたかったが、
橋爪 功もさすがに上手かった。

やはり、
生きた渥美 清の出ない
『男はつらいよ』は、
スピンオフ感が拭えなかった。

冒頭の桑田 圭介による
主題歌の導入部も、
取って付けたようで
いささかの違和感があった。

エンド・ロールで、
渥美 清の本歌を
際立たせるための
演出だったのかもしれないが、
主要キャストの半分以上を欠くので、
いかにも故人たちへの
オマージュ感があった。

近年の連ドラや
『スターウォーズ』のように、
これ以上の蛇足となるスピンオフ作品は
よしにして欲しいものである。




昨晩は、
親友のタケシ夫妻と
我が家夫妻で、
年忘れの会食をしてきた。

中華料理の食べ放題という
珍しい店だったので、
事前に、あれも喰おう、これも喰おうと、
意気込んでのりこんだのだが、
最初に炭酸飲料を飲んでしまい(笑)、
急に膨満感に襲われて
思ったほどに注文ができなかった。

それでも、
北京ダックをはじめ、
フカヒレ、腸詰、炒め物・・・等々、
四人で10皿ほどを賞味した。

北京ダックを包む餅皮(カオヤーピン)が
四枚ほど余ったので、
こっそりリュックに持ち帰り(笑)、
今朝の朝食として
中にピーナツクリームを巻いて
焼いてみた。




劇場の予告編で、
フクシマ原発事故のドラマを
9年を経て上映されるのを
なんだか不思議な気分で見せられた。

津波のシーンもあり、
被爆覚悟、人柱覚悟で
現場に残った作業員たちを
讃えるドラマである。

劇場では観たいとは思わないが、
地上波放映になったら、
きっと見ることだろう。

もひとつ
3.11の津波で
犠牲になった人たちを描いた
『風の電話』の予告編も見た。





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カラヤン・インタヴュー

2019-12-30 08:18:00 | 音楽
きのうは
体調が今ひとつだったので、
一日、クスリを呑んで、
温かくして寝養生していた。

こんな時は、
寝室のネットTVが
“気慰み”に役立ってくれる。

まだ、高校生のソーちゃんが、
棋戦の解説に招かれることは珍しく、
これまで2回しかないが、
そのうちの1回を再視聴した。

驚くのは、
中盤戦にありながら、
20数手先の「詰み筋」を瞬時に見つけ、
「これは詰んでますね・・・」
と、言って、パッパと
駒を並べてみせて、
二通りの詰み方を見せてくれた。

これには、
解説の九段も驚嘆し、
ニコ生のストリーミング・コメントも
驚嘆の嵐だった。

小学生の頃に、
すでに一万以上の詰め将棋を解き、
自らも創るのも好きというのだから、
その読みの光速ぶりと物量は
棋界一と畏れられるのも
さもありなんである。

なにせ、
並み居るトッププロが参戦する
【詰め将棋選手権】で、
小6から現在まで5連覇
という前人未到の大記録を
更新中なのである。

毎年、正月の将棋特番では、
二年続けて
自作の詰め将棋を出題しているので、
今年もどんな新作を披露するのか
楽しみである。




BSの番宣で、
『グッド・ドクター』の
シーズン2が始まるというのを知って、
嬉しく思った。

あの、ASDの、
超天才ショーンに会えるのが
新春の楽しみになった。



ユーチューブ・サーフをしてたら、
『小澤征爾 カラヤン・インタヴュー』
というのを見つけ、
興味深く視聴した。

弟子でもある小澤が
師匠に「指揮の極意」を尋ね、
それに、端的に応えていたのが
凄いなぁ・・・と感じた。

なので、
続けて、カラヤンのリハーサルや
マスター・クラスのレッスン風景なぞも
いろいろ見てみた。

リハでは、
事細やかに指示や要求をして、
本番ではオケに任せて
自由に気持ちよく演奏させるという。

先日の『小澤VS武満』の
対談本では、カラヤンが一時、
ベルリン・フィルと不仲になったという
エピソードを読み、【帝王】でも、
支配しきれないものなんだ・・・と、
オケの掌握の難しさを認識させられた。

よく、指揮者とオケの相性について
「相思相愛」なぞと表現されることがある。

小澤も血気盛んな若手の頃、
N響にボイコットされたという
有名なエピソードがある。





冬休みに入って、
毎晩、1曲ずつ交響曲の
スコア勉強をしようと
思ってはみたものの、
「ねばならない・・・」
と自分に課すると
ついつい億劫になるので、
「やりたいときにやれば・・・」
とハードルを下げた(笑)。

ゆんべは、
マーラーの7番を
ハイティンク/ベルリン・フィルと
バルビローリ/ハレ管で
聞き比べながら、
譜面の検討をした。

4楽章には、
ギターとマンドリンが
室内楽風に取り入れられているが、
ギター・パートを見ると、
単音で無変化な音型で、
しかも音も他楽器に埋没して浮立たず、
ここで使用する必然性が疑問だった。

マンドリンは、
金属音がよく通り、
ソロで重要なパートを〆ていた。

マーラーは【夜曲】という
構想で書いた楽章なので、
もしかすると「小夜曲(セレナーデ)」を
連想して、恋人の家の窓下で
ギター伴奏で恋歌を唄うイメージで
採用したのかしらん・・・と、
思わないでもなかった。

作曲家の“まことにオモロイ氏”(諸井 誠)の
解説書を読み直したら、
スコア・リーディングの後では、
なるほど、要点を得ているなぁ・・・と、
言ってることがよく理解できた。

こうなると、
やはり、マーラーの伝記を
読みたくなってくる。

ケン・ラッセル監督の
映画『マーラー』は、
80年代に京都で観たのだが、
なんだか、シュールな表現が多くて
正直、感心しなかった。




この冬休みに、
着道楽の教科書でもある
『王様の仕立て屋』を
再々読している。

既刊の5シーズンの
55冊を全冊そろえたので、
初巻からじっくり読んでいる。

そして、所々に
呻るようなフレーズや薀蓄があると
目を留めて、ついでにブログネタ用に
接写して記録している。

「為を思って、叱っても、
若いうちの万能感には伝わらない」
というのは至言である。

柳生宗矩の
「平常心をもって
一切のことを為す人
是を名人と云ふ也」
というフレーズもいい。

若い弟子に
「こういう場合、
プロはどうするんですか?」
と問われて
「どうもニッケルもねぇよ・・・」
と洒落言葉を挟んで返せる
大人や師匠になりたいものと、
常々思ってるので、
こういうフレーズは
沢山知っておきたい。

粋人にならんと欲するならば、
嘘にでも余裕こいて
世捨て人然としてないと・・・と、
思いはするのだが、
すぐさま、俗物根性に戻っちまうから、
まだまだ、枯れ方が
足らないのだろう・・・(笑)。

(ーωー).oO ウーン

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寅さん

2019-12-29 09:32:00 | 風景
歳の瀬になりぬるが、
昨晩はカウンセリングがあり、
今夕はギターレッスンがある。

それをもって、
今年の仕事収めとなる。

体調万全の日々ではないが、
それでも、どうにか、
仕事をやれていたから
有り難いことである。

冬休みになったら、
しばらくぶりに、
バロックリュートで
ヴァイスの曲集をやってみようと
思ってはいるのだが、
ピアノ練習を優先してしまい
なかなか楽器を手に取ることがない。




冬休みになってからは、
めっきり散歩する機会が
なくなってしまった。

寒いのと、
カラダの不調感で
散歩や軽運動をやろう
という気分にならないのである。

散歩のときには、
駐車場の縁石などを
平均台代わりにして
飛び石のようにポンポン飛んで
バランス感覚を養う
屋外トレーニングも兼ねることがある。

まだ、これぐらいなら
難なくやれるのだが、
ゲーム化して、
これが超高層ビルの足場だと
脳内シュミレーションしてみると、
途端に足がすくんで
安易には飛べなくなるのだから、
人間なんて簡単に
自己暗示にかかりやすいものである(笑)。

***

カミさんが、
朝から山形へ
老母の施設見舞いに出かけた。

うちの婆様のホームにも
年内にもいちど行こうと言う。

近所なので、
月一くらいは行ってやりたいのだが、
プチ認知なので、
仲が悪くて喧嘩してた頃の記憶に
留まっているので、
行くたんびにシカトされて
なんだかなぁ・・・と思っている(笑)。




ホームから届く
毎月の通信には目を通しているが、
なんだかクシャっとした顔が、
クシャオジサンやら
晩年のホーキングを
思い出してしまった(笑)。

来年は88歳なので
「米寿」になる。




ルポライターの教え子が
『寅さん』を観て来て
感動して泣けたと
ブログにアップしていた。

明日、観に行く予定だったので
こりゃ、タオル必携だなぁ・・・と、
思った。

ミツオ役の吉岡 秀隆は、
渥美 清や山田監督たちが
将来の名優にすべく
大切に育てたので、
その通りの役者になった。

オイちゃん、オバちゃんのいない
「とらや」には老いたサクラがいて、
タコ社長亡き跡には娘のアケミが、
御前様の代わりにゲン公が・・・と、
往時の空気感を彷彿させる役者と
ミツオの娘役の新人とで
「その後」の「とらや」が描かれる。

そして、
ミツオの元恋人のイズミと、
寅の元恋人のリリーが絡んで、
どんな、エピローグになっているのか、
想像するだけでも、
全49作品を丹念に観てきたファンにとっては
たまらなく楽しみである。











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奇才・異才

2019-12-28 09:28:00 | マンガ

案の定・・・
ピアノ練習と将棋観戦で、
体が硬直してたのか、
オシリの坐骨神経痛が
ぶり返してしまい、
イダ~イ思いをしている。

ヽ(;▽;)ノ

年の瀬だというのに、
ちったぁマシな体調でありたかった。

でも、
今も入院中で
闘病中の知人も幾人もおられるので、
こうして愚痴や御託をならべながらも
ブログが書けるだけ
有り難いと思わずばなるまい。



練習と将棋観戦を
交互にしながらも、
時折、姿見の前で
伸び体操をやっては
カラダをほぐした(笑)。




きのうは
はじめて音楽堂の
練習室のグランドピアノで
“缶詰”練習をしてきた。

3時間1.700円なので、
タイム・イズ・マネーだから、
ダラダラやらずに
効果的に課題的に
数曲の練習必要部分を
繰り返し反復練習した。

同じ半音階スケールの部分を
百回も練習してると、
小さい頃、自転車乗りの練習で
転んではくじけ、いやんなった、
懐かしい感情が蘇った。

楽器も思ったように弾けないと、
自分の不器用な指が恨めしくなる。

でも、ギタリスト修行で、
繰り返し「指に/カラダに/脳に」
覚えさせる必要性を痛感しているから
飽きずに叩き込むように
反復して時間をかけるのである。

この作業はある意味、
漢字の書き取り練習や
九九の暗記にも
似ているかもしれない。

不完全では
役に立たないのである。

それでも、
基礎的な訓練は汎用性があり、
高校時代に難曲だと思っていた
モーツァルトの『トルコ行進曲』が
いつの間にやら簡単に感じて
スラスラ弾けるようになっていた。




昨日は4時間の持ち時間で、
双方で8時間の棋戦だったので、
フルタイムで決着がついたのが、
9時前くらいだった。

昼休(ちゅうきゅう)はあったが、
夕休(ゆうきゅう)はないので、
いかな17歳のソータといえども、
終局後には目に隈ができていた。

これまで
二連敗している強豪の
元・王座で“西の王子”こと
シンタロー七段だったが、
中盤からずっと優勢で
終盤には「99:1」という
大差をつけて勝ちきった。

終盤では、
「歩」の叩き四連打という
「奇手」も出て、
解説陣もその意味が理解できず、
首を捻っていた。

ソータにしか見えない
世界があるのだろう。

聞き手には、
オキニのポッチャリ系の
カトモモちゃん(加藤 桃子)だったので、
癒されながら観戦できてよかった(笑)。

彼女も男性棋士と混じって
奨励会にも所属していたが、
結局は「棋士」にはなれず
「女流」に転じた。

なので、プロ「棋士」たちの、
しかも、七段のトップ棋士どうしの
雲の上の闘いには、言葉もなく、
感動していた様子だった。

ソータは
昨日の勝利で、
初の最年少「王位戦決勝リーグ」入りした。

先日の「王将戦決勝リーグ」では、
挑戦者決定戦で破れた。

今月は、
順位戦から4戦4勝である。

さすがに、
棋界一の勝率8割5分は伊達ではない。




注文していた
結婚式の写真が
出来て送られてきた。

小さなL版9枚で
3.600円というのは
バカ高いとしか言いようがないが、
一生もんだから、しかたがない・・・。

オンオン泣きした
新婦ミカちゃんとの握手シーンを
2枚選んだ。

自分の泣き顔を見たのは
初めてかもしれない・・・(笑)。

***

アマゾンに注文していた
高浜 寛の旧作3冊が届いて
一気読みしてみたが、
この人は奇才・異才・プチ天才・・・
かもしれない、と感じた。

かの有名な『ガロ』への
投稿歴もあり、
さもありなん・・・という感じの
世界観があり、尚且つ、
美大系なので独特の完成された
絵柄なのである。

自身、精神を病んで
自殺未遂したこともあるそうで、
シュールなメンタル系世界が
異色であり、他の漫画家の作品とは
一線を画している。

日本よりも、
海外で注目を集め、
受賞しているというのも
首肯できた。

今年、見出した
スグレモノのひとつである。




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年の瀬

2019-12-27 07:24:00 | 季節
冬休みになって、
相変わらず運動もせんと、
PCやらピアノやら
ベッド読書三昧で
不動の姿勢が続いていたら、
よくなりかけてた坐骨神経痛が
またぞろ痛み出してきた・・・。

これまた、
悪癖による生活習慣病に
さも似たりである。

そこへきて、
今日は、朝9時から12時まで、
音楽堂練習室のグランドを借りている。

しかも、
10時からはソーちゃんの
王位戦の予選決勝が
急に入り、
ピアノ練習をキャンセルせずに、
休憩中にスマホ観戦することにした。

練習も観戦も
どっちも固まってするようなので、
ストレッチやらコンャク体操も
間に挟まねばである・・・(笑)。




居間のピアノ前に
飾ってある肖像画のせいか、
ショパン、モーツァルト、ベートーヴェンの
楽聖たちのピアノ曲を1曲ずつ
今もってさらっている。

『幻想即興曲』は
白譜に楽譜が書けるほど
大分と暗譜が進んだが、
まだコーダ部分には
とりかかっていない。

『悲愴』の三楽章も
テーマ以外の部分が
まだ暗譜できないでいる。

発表会があるわけでもないので、
ノンビリ、曲や作曲者と
対話するように稽古しているが、
体がシンドイときは
どうしても練習が億劫になる。

なので、
有料で練習場とピアノを借りると
元をとらねば・・・
という貧乏根性で(笑)、
出かけていくように
自分に仕向けている。

発表会がない分の
“縛り”でもある。




玄関と茶室の
室礼をクリスマス飾りから
正月飾りへと改めた。

玄関には『天上大風』を
茶室には『令和』の句を掛けた。

来年の干支がわからず、
PCで検索して「ねずみ年」と
今頃、気づいた(笑)。

幸い、
「ねずみ」の文鎮があったので、
羽子板の箸置きと飾ってみた。

冬の庭は
花枯れの状態だが、
唯一、ナンテンの実だけが
赤々となっているので、
常緑の葉とのコントラストが、
クリスマスにも正月にも使えていい。

明日にでも、
年越しと元旦の
お自服用の新茶を
買いに行こうと思っている。




きのうは、
スーパーで
二本150円という
安価なスペアリブを買ってきて、
グリルパンで網目焼きにした。

岩盤プレートに
紅芯大根などと一緒にドレッセし、
昼間っから泡物ワインで
ひとりランチをした。



ぅうぅ゛~・・・
またまた、オシリが痛くなってきたぁ・・・。

…:;(∩´﹏`∩);:.










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