シオンへの大路

 「万軍の主。あなたのお住まいは
 なんと、慕わしいことでしょう。
 私のたましいは、主の大庭を恋い慕って
 絶え入るばかりです。
 私の心も、身も、生ける神に喜びの歌を歌います。
 雀さえも、住みかを見つけました。
 つばめも、ひなを入れる巣、
 あなたの祭壇を見つけました。
 万軍の主。私の王、私の神よ。
 なんと幸いなことでしょう。
 あなたの家に住む人たちは。
 彼らは、いつも、あなたをほめたたえています。セラ

 なんと幸いなことでしょう。
 その力が、あなたにあり、
 その心の中にシオンへの大路のある人は。
 彼らは涙の谷を過ぎるときも、
 そこを泉のわく所とします。
 初めの雨もまたそこを祝福でおおいます。」(詩84:1-6)

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 「シオンへの大路」という道路は、ない。
 しかし、こころの中に、「シオンへの大路」は、ある。
 詩人は詠う。「なんと幸いなことでしょう。 あなたの家に住む人たちは」。
 そこへの道のり。

 この道のりのさなかにあろうとも、涙の谷は避けられない。
 到達点まで、いくつもの涙の谷へと沈み、そして昇ってゆく。
 かつてのそこは、泉となった。
 さあ、この道のりを歩んでゆこう。
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