慰め

(1)
 「狭い門からはいりなさい。滅びに至る門は大きく、その道は広いからです。そして、そこからはいって行く者が多いのです。いのちに至る門は小さく、その道は狭く、それを見いだす者はまれです。」(マタイ7:13-14)

(2)
 「慰めは苦しみのすぐかたわらにある。これは、神が、ほかのだれよりも、このようなみずから進んで苦しみを堪え忍ぶ人びとのそば近くにいられるということである。そこで、彼らには苦難そのものが実に甘美な、堪えやすいものとなるばかりでなく、すべてのことがよい結末を得るのである。
 このような慰めがなければ、だれもあの「狭い道」を歩みえないであろう。すでに多くの人が多くの苦しみのなかにありながら、この慰めを得て幸福であった。」(「眠られぬ夜のために・1、ヒルティ、草間・大和訳、岩波文庫の1/9)

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 「慰めは苦しみのすぐかたわらにある」。
 日本のことわざにも、「苦あれば楽あり、楽あれば苦あり」とある。
 四方八方暗黒に覆われているわけではない。
 「慰め」が必ず、それもすぐ脇にあったりする。
 私自身も何度も経験したことだし、多くの人々もそうだろうと思う。
 そのことを繰り返してこそ、この「狭き道」を全うできよう。
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