今日は札幌釧路会に出席してきました。
多くの参加者は釧路出身の人たちで、今は札幌に住まいしている人たちが釧路を懐かしく思って参加しているようです。
釧路市役所からは蝦名市長が来てくれて、今の釧路市の様子をテーマに講話をしてくれました。
最近釧路が話題になったのは、人口減少により今は人口が北海道4位の釧路ですが、5位の苫小牧とわずか600人差に迫られて、順位が逆転するのは時間の問題とされたこと。
蝦名市長は、「そう報道された後に、人口の移動があって、今はその差が800人まで拡大したんですよ(笑)」と言いながらも、「人口を五歳ごとの塊で分析してみると、15~19歳、20~24歳の人口がものすごく市から出てしまっています。これはつまり進学と就職が釧路は弱いという事。そこを強化することが大事です」と分析しています。
進学で一度釧路を出たとしても、就職で再び釧路へ戻ってくるような魅力がこの地になくてはいけません。
市長は、「企業誘致、特に工場誘致と言うのは必ずしも良いと思わない」と言います。
「なぜなら、そこに工場がある必然性がなければ、『儲からなくなった』という理由であっという間に撤退してしまう。そういう事例があるではありませんか。そういう意味で、そこに工場がある必然性がなければだめなんだ、と」
そこで釧路に最近進出してきたのが『野菜工場』で、製紙会社の熱を利用するのと、全道でも有数の日照時間が多いことを活かした室内での野菜栽培が釧路ならではの土地柄を生かした産業に結び付くと力説します。
また、秋から冬の夕日観光もだんだん知られてきましたが、一時営業されて長く途絶えていた釧路港内の遊覧船も営業を再開したのだとか。
産業、そして観光振興と、そろそろ釧路も攻めの姿勢が強くなってきたようです。
市長からは「ふるさと納税もよろしく」との発言も。札幌にいる応援団の頑張りも試されますね。