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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

地域の暮らしを守るのは俺たちだ ~ 若い建設者たち

2018-08-24 22:39:15 | Weblog

 

 建設業の会社には当然社長がいますが、その会社の跡継ぎの人たちが集まって昭和61年に作ったのが『北海道建設二世会』。

 平成11年にはその名を『北海道建青会』と改めて、地域貢献活動や建設業の魅力を伝える出前講座・見学会などの活動をしています。

 道路や橋や堤防やダムなどの建設インフラは、地域の暮らしの安全と安心を守り、生活を豊かにする存在ですが、一度作れば終わりではありません。

 常に維持管理は行わないといけないし、老朽化したり時代にそぐわない施設になればまた作り直すという、不断に関わっていくことが必要です。

 また最近は特に雨の降り方も変わってしまって、いつどこで災害が起きないとも限りません。

 一たび災害が発生すれば、復旧当初にテレビに映るのは自衛隊や消防団だったりするのですが、もうニュースが新味を失って注目度が下がってからも、施設を直し地域の住民の暮らしを守っているのは、地域に根差した建設業の人たちにほかなりません。

 そもそも地域に暮らしながら建設業を営んでいるという事に大きな意味があります。

 災害などでは遠くから機械やオペレーターが派遣されますが、では機械があって運転手がいれば工事ができるかと言うと、そんなことはありません。

 どこにどんな凸凹があったり、どこが弱くてやられやすい場所など、何が埋まっているかなど、地域の歴史や地形や暮らしなどの文字にできないような感覚的情報を身に着けた人たちだからこそ、縦横に動けるということがあるのです。

 だから地域の建設業がそこに根差し、継続して存在し続けてくれるということは、その存在自体が地域の暮らしを守るインフラとしての性格をもつことになります。

 そんな建設業の次世代を担う若手の経営者や次期経営者たちが集まって、お互いが知り合い共に活動することは実に有意義だと言えるでしょう。

 そんな各地の建青会のメンバーが一堂に会して、今年は第33回目となる北海道建青会全道大会を開催したのです。

 今年の大会のテーマは『 FUN TO CONSTRUCTION』。モノを作ることの楽しさをもう一度確認しようではないか、ということにして、パネルディスカッションなどの企画も実施しました。

 少子化と過疎が進む今日この頃、しっかりと安定的に仕事を取って社員に給料を払い続け、地方で建設業を営み続けてゆくことは簡単なことではありません。

 新規若年者がなかなか会社に就職してくれないし、今いる社員は高齢化が進みつつある現実は将来に影を差します。

 しかしそれでも、自分たちがいなくなって良いわけがありません。

 
 そんなことを改めて思い出させてくれる、若者たちの熱い熱気を感じる時間を過ごせました。

 若い力に期待しています。

 

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