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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

そこで終わるんだったらそれでも仕方ないけれど

2018-08-13 22:45:49 | Weblog

 

 今日は今週唯一の出勤日。明日からは夏休みをいただきます。

 ここ二週間ほど、道内を出張して歩いていたためにいろいろな原稿が間に合わず、今日は休むことができませんでした。

 打ち合わせもあって、ある政治家の顧問をやっていたAさんが訪ねてきました。

 昨今の政治情勢の裏話を教えてもらって、マスコミが報じる姿と実際の話との差について驚いたり感心したり。

 そんな中、上を目指せる政治家と地方議員で終わる政治家の話になりました。

 その昔Aさんが、国会議員を目指していた地方議員のBさんと話をしたときのエピソードです。

 Aさんの耳にはその政治家の評判があまり良くはなかったようで、「ねえBさん、あなたは地方議員の時に役所の職員が来た時に机に脚を挙げたまま聞いていたなんてこと、ないかね?」と尋ねたそう。

「Aさん、そんなことありませんって」
「本当かい?じゃあなんでそんな話があちこちから聞こえてくると思う?」
「…」


「それでその方はどうなったんですか?」
「国政に打って出ましたが、ダメでした。僕はBさんに言いましたよ。『もしももう一度出たいと思うんだったら、当時ひどい目に合わせたな、と思う人たちに詫びて歩くんだね。まずはそこからだよ』とね」

「今時まだそんな地方議員っているんですか?」
「そこでもう終わるつもりだったら、良いとは言わないけれど、まあそういう振る舞いをする、地方のお山の大将みたいな分からず屋がたまにいるでしょう。でも、まだ上を狙うんだったら、驕り高ぶったらダメ。心底謙虚でなくちゃ絶対にダメです」

「なるほど」
「それに、謙虚なんだけど頭の良いスタイルを貫こうとする人もいますが、それもダメ。人間って時にはバカな一面も持ち合わせないと、より多くの人から共感を得ることはできません」

「そういうことが分かっていない人が多いのだと」
「そうなんです。歳を取ると分かってくることが、若い時には分からない。人間は反省して成長する存在ですが、人生の中で乾坤一擲(けんこんいってき)のチャンスは成長を待ってくれません。だから少しでも早いうちに良い師匠が適切な指導をしてやらないと、肝心な時に足元をすくわれてしまうんです。しかもそんなチャンスが自分に来るかどうかも分からないときから修業をしていないといけない。見ていると政治家になるというのは本当に大変なものですよ」


 『実るほど首を垂れる稲穂かな』とはよく言ったものです。

 別に政治家になるわけでないにしても、謙虚さを身に着けられるよう心の持ち方を普段から鍛えておくべきですね。

 

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