舗装協会としての、道東一円での地区懇談会を終了しました。
この懇談会は、現場での声を直接聞くことで、これからの要望活動や制度の新設・見直しなどの要望につなげようというものです。
現場ならではの理不尽な思いも相変わらず多かったりして、若者が希望を持って働くためには、苦労の多い業界にしてはいけないのに、と思います。
発注者の側から無理難題やパワハラ的なことを言われるという苦情も相変わらず散見されます。
そんな話を、懇談会の後の懇親会でお酒を飲みながら話をしていると、ある方が、「やっぱりママゴトじゃないでしょうか」と言い出しました。
「ママゴトって、どういうことですか?」と訊くと、「ある本で読んだのですが、幼い時にママゴトという遊びをする子供は、大きくなってからパワハラやセクハラをしない、という調査報告があるのだそうです」と言います。
「どういう理由なんでしょうか」
「どうも、ママゴトをすることがお互いの立場を考える経験になるので、大きくなったときにも一方的な立場を主張することがなくなるようです」
遊びにもいろいろあって、ボタンを押す順番や速さをスキルアップするゲームのようなものありますが、ママゴトは"疑似コミュニケーション"の遊びではないかと思います。
疑似コミュニケーションも、その回を重ねることでコミュニケーションのスキルアップにつながるでしょう。
そして、コミュニケーションがステージアップしてゆけば、自分の言いたいことを言うだけのコミュニケーションから、場全体の価値やステージをあげるような俯瞰的な状態把握ができるようになる。
それこそが、コミュニケーションのより高いレベルのように思えます。
そう考えれば、ママゴトに限らず、何事も「触れる機会」と「練習する機会」を多く持つことで高みにつながることでしょう。
子供たちがたくさんママゴトで遊んで、世の中からパワハラやセクハラをなくしてほしいものです。