【稚内総合文化センター googleストリートビューより】
稚内には、"名士カラオケ大会"という有名なイベントがあります。
市内のいろいろな組織のトップの人が指名されて、一堂に会してカラオケを歌うというものですが、歌う人も観客も皆がお金を払うチャリティイベントです。
もう何年も続いている伝統のイベントで、今年は12月6日の日曜日に開催されます。これがまた市民にとってはとっても楽しみなイベントで、800人収容の稚内総合文化センターで立ち見まで出て一年で一番客が入るというイベントなのです。
ご多分に漏れず、私も一曲歌うことになっていて、「年末に名士カラオケ大会があるからな」というのが重要な引き継ぎ事項の一つになっているほど。
カラオケもただ自分一人で歌うわけではなく、それぞれの組織を上げて盛り上げるのが恒例になっています。
いくら歌が得意でも、自分一人が朗々と歌って悦に入ってはいけません。バックが盛り上げられるような歌である必要があって、歴代の先輩部長の中には「歌いたい歌を言われても困ります。歌える歌を何曲か教えてもらって、盛り上げ隊がどれを歌ってもらうかを決めます」と言われた人もいるとか。
またお客さんは高齢者が多いのであまり最近の流行歌はウケないし、とにかく会場を盛り上げることが一番求められることなのだと。
自分の歌と誰か他の人の歌がかぶらないかどうかは心配なので、歌う人同士が会うとお互いに何を歌うのかが話題になったりもします。
今日もある組織のトップの方で、名士カラオケ大会で歌を歌うことになっている方と宴会をしていて、「何を歌います?」「ん?あるグループのポップスですよ。小松さんは?」「んー、私は70年代前半のこてこての歌謡曲にしようかと…」「おー、なんだろなー」
そんな会話をしながらとりあえずお互いに被っていないことが確認できました。
飲み屋のママさんからは「そんなに隠したって、そのうち歌う順番と歌う曲のプログラムが日刊宗谷に出ますよ(笑)」と笑われました。
カラオケ大会の曲目が新聞に出るとはなんともローカルな話題ですが、それだけ注目されている一大イベントなのです。
私はすでに歌う曲を盛り上げ隊のリーダーに伝えてありますが、一体どのように盛り上げてくれるのでしょう。
だんだんその日が近づいてきました。あー、緊張してきたー。