トランプ大統領の相互関税発動で日本経済も世界経済も株価下落で大変なことになっています。
私などは勉強のつもりで証券口座を作り、いくつかの銘柄でごく少額を試しに買ってみている程度なので、影響は軽微です(ないわけではありませんが)。
しかしこれって今まで「貯蓄から投資へ」を謳って、新NISAなどを推奨してきた人たちにしてみたらさぞ大変なことでしょう。
まあ株は下がっても売らなきゃいいんですが、塩漬け期間が長引くと気が気じゃない、といういやなストレスがたまりそうです。
それにしても個人資産の形成が経済の活性化に繋がると言いつつ、常に小さな文字で「リスクはあります」と書かれていた言い訳が恨めしくなりますね。
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主に経済の世界で「ブラックスワン」という言葉があります。
「ブラックスワン」とは、予測不可能で極端な影響をもたらす出来事を指す言葉です。
そしてこれは、「今の安定している経済がゆらぐことはないのは、白鳥が白いのと同じくらい確実で常識」と思われていたのが、"実は黒い白鳥がいた"ことから、「世の中に確実なんてことはない」、「予測は外れる」「常識は時に覆る」ということの代名詞になっているのです。
生成AIのCopilotに尋ねてみると、ブラックスワンの特徴には以下の点が挙げられる、と打ち出しました。
①予測困難性: 事前に予測することが非常に難しい。
②衝撃性: 発生すると大きな影響を与える。
③後付けの説明: 発生後に理論的な説明がなされることが多い。
しかし今回のトランプショックは、何か説明できない事象が起きたのではなく、一人の人間が人為的に発生させたという意味で、予測不能と言えたのかどうか。
もしかしたらトランプさんだけには予測が可能で、今のうちに大量に仕込んでおいて、数日後に「相互関税はやめた」と宣言して株価今度は爆騰、そしてこれを繰り返して資産を増やすという荒業なのではないかと疑いたくもなります。
俺だけはブラックスワンがどこにいるか知っている、というのは怖いですね。
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それにしてもこれほど、「他人と過去は変えられない、変えられるのは自分と未来」という言葉が恨めしく感じることもありません。
しかもこの状況がいつまた変わるかの予想すらつかないとは。
さらにはあまり先走って自分を変えてしまうと、向こうがまた心変わりした時にいろいろなものが無駄になってしまうリスクもある。
3年間石になってじっと耐えれば嵐は過ぎるのか、その3年間を無駄にしたらとんでもないことになるのか。
政治家も経営者も、判断する仕事って本当に大変ですね。
※ 昔のブログを調べたら「ブラックスワン」について言及した記事がありました。
北の心の開拓記「日本経済のこれからを勉強する」 2013-9-30
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