北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

遠慮~遠くに思いを寄せる心遣い

2015-11-13 23:05:45 | Weblog

 雑誌「致知」を読み合わせる勉強会「木鶏会」に出席しました。

 今月の特集のテーマは『遠慮』。遠慮とは、『遠きを慮(おもんばか)る』ということで、時間的空間的に遠いところに思いを寄せて備えをするということ。

 論語には「遠慮なければ近憂あり」とあって、遠くをしっかり考えなければ近いところに苦しみや悩みが生じると言います。

 もともとはこうした意味だったのですが、遠くを考えることはすぐに行動をとらないということにつながり、江戸時代あたりから控えめで出しゃばらないという意味で使われるようになったそうです。

 私も今では控えめに「遠慮します」という使い方しかしていませんでした。


    ◆  


 今日の勉強会は参加者六人と少人数でしたがその分じっくりと互いの生き方などについて意見交換ができます。

「会社や組織を考えた時に今日のテーマの『遠きを慮る』とはどういうことだろう、と一人が言いました。

 すると写真屋さんをしているD村君がこう言いました。「僕がスタッフに言っているのは、"今が幸せな写真"だけじゃなくて、"お客様が将来見て、幸せだった今を残すような写真"を撮って欲しい、ということなんです。今度会社のスタッフ皆で何のための会社なのかという社是みたいなものを考えようね、ということにしています」

 "将来見るときに幸せだった今を撮れ"って哲学的ですが、今だけを見るなということでしょうか。すごいな、と思いました。


 私が気に入っているプロフィール写真は、釧路の「山一写真館」さんで撮影してもらった写真で、実に自然な感じで撮ってくれたのを大事に使っています。

 先日D村君とその話をしたところ、「山一さん、知ってますよ。ときどき一緒の勉強会なんかもしているんです。そうですか、小松さんもご存知でしたか」と嬉しそうにしてくれました。

 なんだかいろいろな事が繋がっているなあ、と私も嬉しくなりました。山一さんの撮ってくれた写真も、幸せだった自分の時だったのかもしれませんね。心に何かがストンと落ちたような気がしました。

コメント
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