今日は休暇を取って、帰省中の次女を連れてふらのへラベンダーを見に行きました。
前日までの天気予報では今日は「曇りのち雨」ということで、空模様が心配されましたが、なんとか夕方まで持ちこたえてくれて、雨に当たらずに富良野のラベンダーを堪能できました。
富良野観光は、今日が雨だったら日曜日にするつもりでしたが、今日行ってみてこの時期の富良野地域の人気ぶりを全く甘く見ていたことに気がつきました。
今日は平日でおまけに事前は雨の予想だったので、それほど人ではないだろうと思っていたのですが、駐車場には車があふれ次から次へとバスが到着してきます。
何しろ今は富良野でもラベンダーが一番咲いている時期なのですから無理はありません。
観光客の中には中国、台湾、韓国、欧米などの外国人客も多く、道行く人の会話が聞き取れないことがしばしば。
もしこれで晴れた日曜日だったら、駐車場に着くだけで近くの道路は渋滞し、大変な思いをしたことでしょう。
さてそれでも富良野は今ラベンダーが真っ盛り。ファーム富田も日の出公園もラベンダー・イーストも紫色の小さな花が集まって巨大な絨毯を作り上げています。
よく見ると、ラベンダーの品種によって濃い紫と薄い紫があって、そんなコントラストも上手に使い、またカラフルな花の帯を使って空間演出をしています。
こういう風景を見ると、「北海道で良かった」と心から思います。天気も持ってくれて良かった。
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ラベンダーを見た後は、「北の国から」のロケ地で知られる麓郷方面へ向かって、ジャム工場とアンパンマンショップへ寄ってきました。
原作者のやなせたかしさん直筆の絵などが飾られていて、その中で、アンパンマンが「顔を食べさせるなんて残酷」ということで編集者や周りの大人たちからは評判が悪くて打ち切られるかと思ったところ、子供たちから人気が出て、大ブレイクを果たしたという下りがありました。
大人の感性と子供の感性って別物で、大人はそれを読み切れないということが分かります。子供の直感って実に鋭いところをつくことがありますね。
そしてそこを離れて近くの展望台で、はたと「カメラがない!」ということに気が付きました。
忘れたとすれば、きっとそこを離れる直前に座っていたジャム工場の椅子のところに違いない、と思い慌てて来るまで戻ってみると、ちょうど台湾からの観光客と思しきカップルが、カメラを指さして店員さんと話をしている真っ最中。
「あ、それ私のです、すみません」と言ってなんとか事なきを得ましたが、カメラをテーブルの上に忘れてから約10分間、誰もカメラを持っていくことがありませんでした。
奇しくもネットで、アメリカで農作業をしていた人のiPhoneが収穫物である穀物に紛れて日本までやってきて、それに気が付いた日本人が持ち主を探し出して無事に本人の元に届いた、という記事が話題になっていました。
日本人の正直さを伝えるエピソードですが、私のカメラも無事戻ったのはここが日本だったからにほかありません。
日本人で良かった、と思う一日でした。