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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

帯広の元気の源は

2014-07-08 23:43:14 | Weblog

 今日は帯広出張。帯広の機械系職員との意見交換会で、現場からの声を聞いてきました。

 帯広は駅前が立派に整備されていて、駅の高架化に伴って行われた区画整理の地区にはシティホテルが林立しています。

 少し進んだところでは商店街もまだ元気ですし、シャッターが閉まったお店を見かけることはほとんどありません。
 
 建物がなくなった後にできる青空駐車場もそれほど多いというわけではなく、元気なマチに見えます。

 帯広市は人口が168,800人あまりで、釧路の179,000人と比べると釧路よりも少ないくらいなのに駅前は釧路よりもずっと活気があります。

 懇親会で現地の知人に、「おびひろは釧路より人口が少ないのにこれだけのマチや賑わいが維持されているのはなぜでしょうか。一説には、駅の高架化で元気が出た、という意見があるようですが」と訊いてみました。

 するとその知人は、「実は帯広市の人口は単独では16万8千人くらいなのですが、帯広に隣接する町村を見てみると、芽室町が19千人、音更町は45千人、幕別町が27千人、中札内村と更別村で7千人と、これらを足すと周囲の人口は10万人になるんです。つまり帯広の圏域では27万人ほどの人がいるということになります」

「ははあ、なるほど」
「これらの人たちがなにか用事があると帯広へきて買い物をしたり飲食をしたりするのですから、その圏域人口見合いの商業スペースやお店が成立するというわけです」

「同じ考えだと釧路市と白糠町と釧路町を足しても20万人ほどです。その人口の差があるんですね」
「それだけということではなくて、道路網の差とか実際の買い物などによる交流人口がどれくらいか、という分析はあるかもしれませんが、人口の大きさは地域の経済にかなり効くでしょうね」


 距離や広さから来る人口密度もあるでしょうが、経済の大きさはやはり圏域の人口に左右されるところが大きいものです。

 帯広は地域の基本産業が農業で、経営基盤がしっかりしているということも一つの特徴。

 一つの自治体の人口だけでは見えない、圏域の元気の源が少しわかりました。

 マチは元気が一番ですね。

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