機械部隊の仲間と一杯飲みながらの会話。話題は電気自動車です。
「電気自動車ってあるでしょ?あれってどうなの?」
すると一人が、「エンジンは低回転の時に力が出なくて、モーターは低速回転の時でも力強く加速するという特性があります。だから低回転からの加速では電気自動車の方が良いと言えるでしょうね」
「走行性能はそうかもしれないけど、エンジンからの排熱が出ないから、冬の北海道だと寒くないのかね?」
「その問題なると、以前ある電気自動車に試乗してみましたが、走っていてヒーターのスイッチを入れると、途端に『あと何キロ走れます』という表示が一気に半分になりましたよ(笑)」
「室内を暖めるのも電気だとそうなるんだろうね。でもそれじゃあ北海道ではなかなか普及しないんじゃないかな。灯油でストーブ暖房ってどう?(笑)」
「大分昔ですが、スバルN360という"てんとう虫"って呼ばれた軽自動車をご存知ですか?」
「知ってる知ってる」
「あれはエンジンが空冷の本州仕様だったんですが、北海道へ持ってきたときにやっぱり室内暖房が空冷では難しかったんです。それでオプションで灯油を燃焼させて暖房するという機器があったんですよ」
「ガソリンスタンドへ行って、『灯油満タン』というのってなんだか笑えるね」
【スバルN360 Wikipediaより】
灯油を燃やす車の暖房って、キャンピングカーでは聞いたことがありますが、普通の自動車ではまず見られません。
いろいろな昔の車づくりの苦労が今に繋がっています。温故知新で、昔の知恵が現代によみがえるかもしれません。
電気自動車が北海道で普及するための方策ってなにかありませんかね。