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北の心の開拓記  [小松正明ブログ]

 日々の暮らしの中には、きらりと輝く希望の物語があるはず。生涯学習的生き方の実践のつもりです。

神田やぶ蕎麦にて

2008-06-27 23:36:55 | Weblog
 午後の現場視察が夕方に神田で終了。そこで現地解散となったのですが、秋葉原方面へふらふらと歩いているうちに電柱に「神田やぶそば直進」という看板を見つけました。

 今まで名前だけはずっと聞いていたものの、ついに訪ねて食べることがなかった神田やぶ蕎麦ですが、このあたりにあるということならばと、お店を探して歩きました。

 なんのことはない、路地を曲がってまっすぐ歩けばもう真っ正面にみえるちょっとレトロな木造の屋敷がやぶ蕎麦さんでした。やっと憧れの蕎麦にありつける日がきました。

  

  

    ※    ※    ※    ※

 こちらの神田やぶ蕎麦さんはもともと、幕末の頃に本郷の団子坂下にあった「蔦屋」さんの流れを汲むお店。その頃蔦屋さんの回りに竹藪が多かったことから「やぶそば」という通称で呼ばれていたのを、明治13年に堀田七兵衛さんが蔦屋の連雀(神田のこのあたりの地域名)店を譲り受けて「藪蕎麦」という屋号で営業を始めたのが藪蕎麦の始まりです。

 今の建物は関東大震災の後に再築したものだそうですが、下町の風情を良く残しています。

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 さて、お店に入っての注文はやはり蒸籠が二枚。一枚だけなんて気っ風が悪いじゃねえか、よお。

 蕎麦は濃い緑色をしていて、細く長く仕上げられています。蕎麦の風味が良く出ていますね。さすがに長野や茨城、北海道などから取り寄せた最上級蕎麦を使っているだけのことはあります。

 汁も辛めで、蕎麦をどっぷりと浸したのでは辛すぎる仕立てです。なるほどこれなら蕎麦をちょんとつけるくらいがちょうど良いというものです。

  

 蒸籠が二枚で1400円を高いと思うか安いと思うかはあなた次第。しかし、今や蕎麦研が打つ蕎麦は決して負けていないように思いました。

 決してえこひいきではなく、もう少しコシのある蕎麦を期待していた向きもあって、普段使っているスーパー安曇野という粉の力を思い起こしました。

 こちらではそば粉400g(100g×4袋)を700円で売ってくださると言うことですから、今度は打ち比べてみても良いかもしれません。これまた研究に値するというものです。

 江戸っ子はそば屋で長っ尻はしねえもんさ、とそそくさとお勘定を払ってきましたが、これで場所も分かったし良い経験をしました。

 美味しい蕎麦を食べて幸せな一日でした。
コメント (8)
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