伊豆天城での富士会議での参加者の発言から。立食パーティや談話室での会話の山ですが、これがまた面白いんです。

(その1) 中国出身で、日本の農業関係団体に勤務しているWさん。
「私は中国にいるときに日本語を勉強しました。中国人の先生と、日本から来る日本人の先生に習いました。そのときに、日本の先生は『日本は狭くて資源は何もない国です』と言い、また中国の先生は『中国は広くて資源大国です』と教えてくれました」
「初めて日本に来たときに飛行機の窓から日本の森が真っ黒なのに驚きました。中国へ行かれた方はおわかりでしょうが、中国の山は黄色いんです。それは切ってしまって木がないから。日本を見て回ると、森は立派な木が沢山あるし水はどこからでも湧いていました。私は『日本には資源がない』というのはわざと嘘を教えていたのか!と思いました。日本には素晴らしい資源が沢山あるのになぜ日本人はそう正直に言わないのでしょう?」
(その2) 高校生に進路情報提供をする企業のKさん。
「高校生に面接をして質問をすることがよくあります。質問で『20年後の日本は明るいか?それとも暗いか?』と毎年訊いています。『明るい』と答える子の割合は、一昨年が4割、昨年は3割、今年は1割に減りました」
「『暗くなる』と答えた子にその理由を訊くと、環境問題だとか年金だとか医療だとか、いろいろな答えが出てきます。しかし明るいと答えた子の答えはどれも『私が作るから』というものなんです。面白いと思いませんか?」
(その3) インターネットを構築した研究者の一人である東大の先生
「日本は今や世界中から注目されています。それは”課題先進国”としての期待と関心が大きいからです。環境や少子化や年金制度など、これから世界を襲うであろう多くの問題が真っ先に日本から明らかになってきます。そして実は日本は過去にはそうした問題にいち早く対応できてきた国なんです」
「アメリカで排ガス規制が強化されたときに真っ先にそれに対応する車を作り上げたのは日本車でした。だから規制が本格的になったときに日本車はアメリカを席巻してしまいした。日本は課題先進国であるだけではなく実は課題【解決】先進国なんだと思って、これから起きる問題に対して前向きに本気で一丸となって対応すればできないことはないと思いますよ」
(その4) アルゼンチン生まれの日系三世で現在は日本で通訳として活躍中のMさん
「南米からのお客さんを秋葉原へ連れて行くと彼らは喜んで日本のデジカメや電気製品を買います。するとそのときに彼らは『今手に持っている現物のこのカメラを包んでくれ』と言うんです。日本人の店員は『点灯に出ているものは汚れているから、奥から新しいのを持ってきますよ』と言うんですがダメなんです。『今これを目の前で包んでくれ』と言ってききません」
「なんでかというと、結局彼らには、奥から出してくる箱の中身は今見ているのと違うかも知れない、騙されるかも知れないという考えが染みついているんです。日本の店なら絶対そんなことはしないんだけれど、その常識を彼らはもっていません。日本人はそんな嘘は絶対につかないという信頼の心があることを自然で当たり前のことだと思っていますが、それが世界でいかに希有な尊敬すべき価値なのか、と思うんです」
(その5) 就職斡旋の企業のFさん
「社会の中で仕事をしながら生きて行くのには”山登り型”と”イカダ下り型”があるんです。山登り型は、スポーツ選手や歌手だとか、非常に高い目標に向かって地道な努力をずっと続けて頂上を極めるという生き方です。そしてイカダ下り型というのは、流れに身を任せながら出会いによってその向きを変えて行く生き方ですが、じつはこれは【計画された偶発性】とも言い表しています」
「今の学校では『早い段階でやりたいことを決めなさい』と指導していて山登り型ばかり教えているように思います。しかし世の中の多くはイカダ下り型で、出会いによって自分を変え、人生を変えながら生きて行く人の方が多いんです。そういう生き方も教えて、自分を変えながらより良く生きることの大切さも教える方が良いと思うんです」
かーっ!どうです、深いでしょう!
普段は気付かない興味深い世界からの話が満載です。寝るのがもったいないけど

(その1) 中国出身で、日本の農業関係団体に勤務しているWさん。
「私は中国にいるときに日本語を勉強しました。中国人の先生と、日本から来る日本人の先生に習いました。そのときに、日本の先生は『日本は狭くて資源は何もない国です』と言い、また中国の先生は『中国は広くて資源大国です』と教えてくれました」
「初めて日本に来たときに飛行機の窓から日本の森が真っ黒なのに驚きました。中国へ行かれた方はおわかりでしょうが、中国の山は黄色いんです。それは切ってしまって木がないから。日本を見て回ると、森は立派な木が沢山あるし水はどこからでも湧いていました。私は『日本には資源がない』というのはわざと嘘を教えていたのか!と思いました。日本には素晴らしい資源が沢山あるのになぜ日本人はそう正直に言わないのでしょう?」
(その2) 高校生に進路情報提供をする企業のKさん。
「高校生に面接をして質問をすることがよくあります。質問で『20年後の日本は明るいか?それとも暗いか?』と毎年訊いています。『明るい』と答える子の割合は、一昨年が4割、昨年は3割、今年は1割に減りました」
「『暗くなる』と答えた子にその理由を訊くと、環境問題だとか年金だとか医療だとか、いろいろな答えが出てきます。しかし明るいと答えた子の答えはどれも『私が作るから』というものなんです。面白いと思いませんか?」
(その3) インターネットを構築した研究者の一人である東大の先生
「日本は今や世界中から注目されています。それは”課題先進国”としての期待と関心が大きいからです。環境や少子化や年金制度など、これから世界を襲うであろう多くの問題が真っ先に日本から明らかになってきます。そして実は日本は過去にはそうした問題にいち早く対応できてきた国なんです」
「アメリカで排ガス規制が強化されたときに真っ先にそれに対応する車を作り上げたのは日本車でした。だから規制が本格的になったときに日本車はアメリカを席巻してしまいした。日本は課題先進国であるだけではなく実は課題【解決】先進国なんだと思って、これから起きる問題に対して前向きに本気で一丸となって対応すればできないことはないと思いますよ」
(その4) アルゼンチン生まれの日系三世で現在は日本で通訳として活躍中のMさん
「南米からのお客さんを秋葉原へ連れて行くと彼らは喜んで日本のデジカメや電気製品を買います。するとそのときに彼らは『今手に持っている現物のこのカメラを包んでくれ』と言うんです。日本人の店員は『点灯に出ているものは汚れているから、奥から新しいのを持ってきますよ』と言うんですがダメなんです。『今これを目の前で包んでくれ』と言ってききません」
「なんでかというと、結局彼らには、奥から出してくる箱の中身は今見ているのと違うかも知れない、騙されるかも知れないという考えが染みついているんです。日本の店なら絶対そんなことはしないんだけれど、その常識を彼らはもっていません。日本人はそんな嘘は絶対につかないという信頼の心があることを自然で当たり前のことだと思っていますが、それが世界でいかに希有な尊敬すべき価値なのか、と思うんです」
(その5) 就職斡旋の企業のFさん
「社会の中で仕事をしながら生きて行くのには”山登り型”と”イカダ下り型”があるんです。山登り型は、スポーツ選手や歌手だとか、非常に高い目標に向かって地道な努力をずっと続けて頂上を極めるという生き方です。そしてイカダ下り型というのは、流れに身を任せながら出会いによってその向きを変えて行く生き方ですが、じつはこれは【計画された偶発性】とも言い表しています」
「今の学校では『早い段階でやりたいことを決めなさい』と指導していて山登り型ばかり教えているように思います。しかし世の中の多くはイカダ下り型で、出会いによって自分を変え、人生を変えながら生きて行く人の方が多いんです。そういう生き方も教えて、自分を変えながらより良く生きることの大切さも教える方が良いと思うんです」
かーっ!どうです、深いでしょう!
普段は気付かない興味深い世界からの話が満載です。寝るのがもったいないけど
