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「アイシティ」

 幼い時から漫画が大好きだった僕が、今になってインターネットで、往年の漫画家や昔の漫画の関連サイトをネット浮遊していたら、板橋しゅうほうさんのウェブサイトに行き当たりました。80年代のSF漫画家だった板橋さんは、最近見ないなあと思っていたら、京都の精華大学の講師をされているということでした。まだ拝見させてもらってませんが何やらネットマガジンで作品を発表されているみたいです。その板橋さんのサイト、webcomic_01shuhouを見て改めてその超ウマな絵のうまさときれいさに圧倒され、またパソコンによる実験作という音が出て動くネット上の絵に、パソコンCGでこんなことまで出来るのかと驚きました。

 

 僕にとって80年代のSF漫画家、板橋しゅうほうさんは、70年代末から80年代初頭に掛けて、アメリカのSF映画「未知との遭遇」が来て「スターウォーズ」が来て「E・T」が来て、老舗「SFマガジン」を追って続々とSF専門雑誌が創刊され、サンリオSF文庫がシリーズ創刊し、角川文庫は日本のSF作家の作品をズラリと発刊して、新創刊のビッグコミックの兄弟誌スピリッツの表紙絵は宇宙船だったりして、日本映画もゴジラ以外のSF映画を作ったりして、日本にも本格的SFブームが来たかに見えましたが、その頃イケイケで売れていた漫画誌、週刊アクションは兄弟誌を別冊アクションの他にまだ出しまして、それがSuperアクションという雑誌で、それに連載されていたのがSF漫画「アイシティ」でしたが、そのめっちゃうまい絵の作者でした。


 ふう~長い文じゃった。当時の僕は「アイシティ」が大好きでした。お話は一言でいえばまあ、未来世界の超能力者たちの戦いですが、何といってもその絵です。ぶったまげな絵のウマさ。あきらかにアメコミに影響された絵柄が、もっと洗練されていて線がきれいで絵がきれいで、僕はもうこの絵のとりこで、いつか僕もこんな絵が描けるようになれたらなあ、と憧れていたものです。僕は当時毎号発売日にきちっと買っていたSuperアクションの、「アイシティ」のページの切抜きを今でも持っています。

 物語の方は圧巻がラストの衝撃。勿論、途中の超能力者戦活劇も当時、過激に面白かったのですが、問題はラストのアップの絵でした。これは、三年位前にリメイク作品で公開された米映画「PlanetOfApes」の元々の、69年頃の米映画、最初の分の「猿の惑星」のラストでチャールトンヘストンが嘆き叫ぶ「何てこった!」と同じ衝撃でした。今考えれば、SF漫画「アイシティ」は広い意味での終末ものだったのか?それともパラレルワールドもののような、別世界の出来事もの?

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