60~90年代名作漫画(昭和漫画主体・ごくタマに新しい漫画)の紹介と感想。懐古・郷愁。自史。映画・小説・ポピュラー音楽。
Kenの漫画読み日記。
「青春チンポジュウム」-プレイコミック連載-
ワルガキ中学生·昭如がいつもスーパーで目にする美人の女性。何とかこの女性とお近づきになりたいと昭如はスーパーでアルバイトをする。ワルガキ親友の森夫と重信に相談してスーパーの商品に、デートの誘いの手紙を仕込む。ワルガキ三人のエッチな妄想は膨らむ。
ある日街で見掛けたくだんのお姉さんは何と婦警さんだった。暗い夜の公園に美人のお姉さんを誘い出すも結局、昭如たちは何にもできず、お姉さんは帰ってしまう。三人は公園の樹木相手にせっせと自慰行為をする。
ヤクザの家のお嬢で一大勢力のスケバングループを率いるスケバンのボスも、鬼気迫る怖さを持つがスレンダー美人の女子高生。ある日川遊びをしている昭如ら三人は、このスケバン·ボス襲撃を企む他のスケバンらの話を盗み聞きする。
スケバン·ボスは怖いが美人お姉さんで、恩を売って童貞を捨てさせて貰おうと、他のスケバンたちの奇襲の企みをボスに告げ口する。襲撃を企んだ連中はボスにギトギトにのされる。
昭如ら三人はスケバングループに脅されて震え上がるが、結局、スケバン·ボスのお姉さんと素っ裸で川に入り、三人はあっという間に発射の童貞捨てを行うことができた。
昭如らのクラスの勝ち気な優等生の美少女·ヨーコは学年のマドンナ的存在。中学校の野球部には野球一筋のスポーツ万能·優等生の美男中学生が居る。彼は女子中学生たちの憧れのマト。
学年のマドンナ·ヨーコが好きな昭如ら三人は、ヨーコら女子が憧れる野球部の面々が気に入らない。特に女子大人気の野球部エースの美男優等生が気にくわなくてたまらない。
ヨーコら女子と賭けをするんだっけかな?野球部面々を昭如らが言いなりにできたならヨーコのキスが貰えるみたいな?
僕の二十代に雑誌連載リアルタイムで読んでコミックス全巻読んだ「青春チンポジュウム」を一昨年か昨年、電子書籍で読み返したんだけど細部はけっこう忘れててはっきりしない。
いたずらの悪知恵の働く昭如ら三人は、素行の悪い不良行為をワザとやって新聞に載り野球部が大会に出場できなくするぞ、と野球部の面々を脅迫して野球部の連中を子分か召使いのように扱う。
これでヨーコのキスを勝ち取るが、昭如らも脅迫行為を反省してヨーコとのキスは実行しないんだっけか?ヨーコもニンニク臭たっぷりの食事して応戦するが確か昭如らが降りてキスはやらないで去るんだよな。
昭如·森夫·重信の通う中学校に、正義感が強く凛として勝ち気でカッコ良い、ショートカット美人の英語教師が大型バイクに乗って赴任して来た。昭如たちは彼女を“フェアダナウエイ”と名付けた。“フェア”をモットーとする教師だからだったかな?
いたずら好き劣等生·昭如ら三人の悪知恵vs フェアダナウエイの正義感の戦いが始まる。昭如らがイロイロいたずらを行って、極めつけは修学旅行の宿泊先旅館。旅館の女子トイレに細工して女子トイレ使った女の子たちはみんな下半身がヒリヒリするようにいたずらして、旅館の大浴場に全員が下半身を洗いに入るように仕向ける。それに引っ掛かってフェアダナウエイもヨーコも大浴場に入る。何かそんないたずらで、昭如らのいたずらは成功する。その後、昭如らの失敗のオチがあるんだっけかな?忘れた。
修学旅行前から美少女·ヨーコと美人教師·フェアダナウエイはレズ関係になる。フェアダナウエイってのはアダ名で別に日本人黒髪美人なんだけど。本名忘れた。修学旅行の部屋のお布団でも美人教師と美少女中学生はレズる。
中学三年生のワルガキ3人組、木村昭如、広田森夫、鈴木重信は同じクラスの仲良しクラスメートで学業成績は悪く、何のクラブ活動にも入ってなくスポーツなど運動関係も駄目で、3人ともいわゆる劣等生だ。頭の中はいつもいつも“女”の身体と性的な妄想ばかり。クラスの中や先生たちからも陰では“落ちこぼれ3人組”と呼ばれている始末。
落ちこぼれ3人組が考えていることはいつもいつも“性”に関することばかりで、大のいたずら好きだが、そのいたずらも性的な目的になるものばかり。女の裸を見たいという単純なものから、女とキスしたい、女性の身体のあちこちを触りたい、モロに女とSEX したいと、その目的からいろいろないたずらや作戦を画策し行動する。そのターゲットは、スーパーで見掛けた美人のお姉さん、クラスの美少女優等生、美人女教師、スケバングループの大ボスと多彩。3人組の作戦からの行動は成功するかに見えてたいていは目的まで辿り着けず、自分たちの自慰行為で終わってしまう。ただスケバングループの大ボス、コブラの姉御とは最後までエッチができるけど。
女の裸が溢れてモロSEX までエッチなシーンが満載の学園コメディ漫画。この漫画はamazon でも成人向け商品扱いになってますね(今は成人向け指定は外されてるみたい)。
落ちこぼれ3人組はいつもいつも頭の中は性的な妄想でいっぱいで、性的欲望の妄想から、いろいろないたずらを画策し実行して周囲に迷惑掛けっぱなしで騒動も起こすけど、あくまで“落ちこぼれ”の劣等生であって、決してヤンキーとかDQN の不良ではない。勿論この時代DQN なんて言い回しはないけれど。良心も友愛感情も正義感も持ってるし根は良いヤツですね。
70年代~80年代アタマくらいの昭和後期舞台の、ミドルティーン世代の学園·青春群像劇かな。主人公は、勉強もスポーツもダメな劣等生の落ちこぼれ中学生三人組で、周囲のキャラに男女優等生や、勝ち気で正義感の強い英才美人教師や、やる気のない先生、不良スケバン高校生、戦前教育思想を受け継いだガチガチ校則厳守マッチョ体育教師、密かに悩みを抱えて独り苦悩している女子生徒たち、などなどを持って来て、多感な中学三年生時代の青春生活を描く。
原作·小池一雄-作画·神江里美のユーモア青春学園コミック「青春チンポジウム」は秋田書店の青年コミック誌「プレイコミック」の1977年7月から80年8月まで3年間連載されました。僕は76年か77年頃から青年コミック誌を愛読し始め、85年か86年頃まで毎月·毎週何冊もの青年コミック雑誌を購読してました。隔週刊(月二回刊)の「プレイコミック」も何年間か毎号欠かさず続けて購読してたと思います。だから「青春チンポジウム」も連載リアルタイムで読んで、後にコミックス単行本でも全編読み返しました。当時は大好きな漫画の一つでもありました。
面白かったなぁ「青春チンポジュウム」。コミックス単行本全巻をいつまでも持ってたので、僕は30代以降も多分二回くらい読み返してると思う。一、二年前に電子書籍で読み返したけど、老年になるとやっぱりそれほど感動的に面白いとは思わないなぁ。やっぱり自分が若かった20代で読んだ雑誌初出やコミックス買って来て読んだ初読が一番面白かったなぁ。若い頃は「青春チンポジュウム」は面白くて大好きな漫画だった。
高齢になって電子書籍で読み返すと、自分の中学生や高校生の頃、あるいはこの漫画が雑誌連載されたり初めてコミックス全巻読んだ当時の、70年代後半から80年代前半の時代を思い出して、懐かしく何やら胸がキュンと鳴るような感じを抱きますね。
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やがて森夫にはカヨ、重信にはアキコというカノジョができる。フェアダナウエイの名前が解った。昭如らのクラス担任·美人英語教師の本名は一ノ瀬安奈だ。モテモテ美少女·ヨーコの本名のフルネームも物語の何処かで出てたと思うけど、解らないなぁ。ヨーコは「青春チンポジュウム」のヒロインですね。「青春チンポジュウム」の主役は昭如·森夫·重信の落ちこぼれ三人組だけど、やっぱり一番の主役は昭如かな。
思春期真っ盛りの女の子、カヨもアキコも心に闇を抱えていて、陰湿な裏側を持っている。それを恋心というよりも友情のような純粋な気持ちと誠意で解きほぐすのが、ワルガキだった森夫と重信。そこから進んで二組はボーイフレンド·ガールフレンドというよりも恋仲になる。劣等生の森夫と重信は純真な気持ちの体当たりで“恋”を勝ち取る。
森夫とカヨ、重信とアキコの恋人カップルができあがる。あとは昭如とヨーコ。ヨーコは学園のマドンナ的存在の美少女で優等生。みんなは知らないが昭如ら三人は英語教師·フェアダナウエイとのレズ関係を知っている。ヨーコは学園中の人気を持つアイドル。
ある日、男子トイレの落書きに「ヨーコはバージンではない」との殴り書きがされていて、それが学園中のニュースとなる。落書きはどんどん増えて行く。誰か解らないが誰かが「相手は俺だ」だの何だのと根拠のない落書きをいつの間にか書き込んで行っている。
ヨーコに関しての便所の落書きが学園中の騒動となり、休み時間に生徒が大挙して新しい落書きを見に行く大騒ぎ。当のヨーコと教師·一ノ瀬安奈は笑いながら静観していた。森夫も重信もカノジョができる前まではヨーコに思いを寄せていた。ずっとヨーコのことが好きでいつもいつも気になっていたのは昭如だった。
ヨーコの本名が解った。葉山洋子だ。スケバングループの総帥·ヤクザの親分のお嬢·恐怖スレンダーの、まぁ美女になるんだろうか?眉毛ないけど、あのスケバン大番長は、通称コブラの姉御だ。大規模スケバングループ·コブラ会を率いるコブラの姉御。
物語の流れの話が前後するが、まぁ、思い出し思い出し書いてるもんで。昭如ら三人は筆下ろしでお世話になった女子高生大スケバン·コブラの姉御に拉致されて高級マンションか高級ホテルかの一室で、コブラの姉御と三人の男の子で4Pエッチの相手させられ、奉仕させられる。
中学校の学園祭にコブラの姉御とスケバングループが校門に押し寄せて来て生徒が恐怖におののくシーンとかもあったな。騒動を鎮めるために昭如ら三人が拉致されるんだっけか?詳しいイキサツ忘れた。
マンションかホテルの一室に監禁状態みたくなってて怯え震えてる昭如ら三人を救いに来るのは、担任教師·フェアダナウエイこと一ノ瀬安奈。超スケバンvs 一ノ瀬安奈の絵図になるのだが、安奈の一本筋の通った凛とした態度や度胸に免じて、昭如ら三人は解放され、担任教師と一緒に無事学校に戻る。
ヨーコの便所の落書きエピソードが途中だった。レズ関係の安奈によれば、学園中の人気の的、葉山洋子には学園アイドルの後光が射して眩し過ぎて誰も本気で手を出さない。みんなの人気アイドルだから男子生徒の誰もが敬遠して本気で口説かないのだ。ヨーコは本心はそれを寂しく思っている。
野球部四番エースのイケメン優等生もヨーコに気持ちを向けてるが、カタブツでスポーツと勉強第一とヨーコに対して行動には出ない。このイケメン優等生は結局、安奈先生とヨーコのレズ関係が不潔だとヨーコを諦める。
ヨーコの便所の落書きは騒動を起こすための誰か生徒のいたずらだった。昭如は頑張って頑張って一生懸命ヨーコを口説く。昭如は本気の本気でヨーコに惚れていた。
そうして、まぁ結局、昭如はヨーコをカノジョにすることができる。落ちこぼれ三人組の好きだという必死の気持ちと相手のことを芯から思いやる気持ちと一生懸命な誠意が、カヨ、アキコ、ヨーコの気持ちを解きほぐし、森夫はカヨ、重信はアキコ、昭如はヨーコと恋人どおしとなる。
大長編学園ユーモア青春コミック「青春チンポジュウム」はとても面白い漫画でした。楽しい内容で、決して自分の通って来た人生と重なる訳ではないけど、少年時代や青年時代を思い出して懐かしい気持ちを抱くことができました。