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●漫画・・ 「夢工場」 ..(1)

夢工場1 助監督デビュー篇 (My First Big SPECIAL)  

 88年から2009年までに22本シリーズ製作され、“国民的映画”の名称を受けた大人気シリーズ実写コメディ映画、「釣りバカ日誌」の原作漫画で、小学館発行の青年漫画誌「ビッグコミックオリジナル」にギネス級と呼べるくらいの長年に渡って、大長編連載を記録し続けている、コミック誌界の大人気長寿漫画「釣りバカ日誌」の作画担当は、北見けんいち氏であるが、その国民的コミックのお話・ストーリー担当の原作者、やまさき十三氏が、御年72歳で初めて実写映画でメガホンを取り監督を務めた映画作品が、昨2013年11月全国ロードショー公開の「あさひるばん」です。

 宮崎県都城市出身のやまさき十三氏の初監督映画作品、「あさひるばん」のドラマ舞台・ロケ地は宮崎県内各地域でした。この映画には原作漫画があって、この原作コミックは2013年夏季、ビッグコミックオリジナルに短期集中連載されましたが、この漫画作品「あさひるばん」の原作・ストーリー担当も、同じくやまさき十三氏でした。まあ、氏が映画を撮るために先行でコミック作品を発表した、ということかも知れない。映画「あさひるばん」の共同脚本も、やまさき十三監督です。初めにやまさき十三さんの映画制作の目的があって、やまさきさんには先ず原案があり、ストーリー原作を作って雑誌でコミック化し、同時進行で映画の制作を続けて、撮影終了して完璧、映画が出来て、映画公開時に合わせて、既に連載終了した漫画をコミックス単行本化して発売した、というこれは言ってみれば、やまさき十三氏メインプロデューサーに寄るメディアミックスですね。まあ、メディアミックス自体は少しでも儲けんかな、の企業がやるんだろうケド。映画は博打、って面もあるだろうし。

 映画「あさひるばん」劇場公開に合わせて、2013年11月末に、小学館のコンビニ板コミックスとでも言うんですか、My First Big SPECIALという軽装版コミックスで、「夢工場」という漫画作品が発刊されましたが、「夢工場」という漫画作品は実は、やまさき十三氏の自伝的漫画とも言える作品ですね。「夢工場」の作画担当は弘兼憲史氏ですが、原作・ストーリー担当はやまさき十三氏です。コンビニ版軽装単行本「夢工場」の1巻となる「助監督デビュー編」に続き、第2巻となる「夢遥か編」は2013年12月末発刊されました。コンビニ板は普通のコミックス単行本に対して、雑誌紙質の印刷で紙質的には通常のコミックスに劣りますが、「夢工場」のスペシャル版は、どちらも800ページ前後という大ボリュームの、超分厚いコミック本です。

 やまさき十三先生は早稲田大学文学部の演劇科出身で、もともと映画監督志望だったらしく、大学卒の若い時代は、東映の東京製作所で働いていて、十年間、助監督業を勤めていました。漫画作品「夢工場」は、氏の、青春期を含んだ若き映画監督業修行時代の、苦楽ないまぜの、イロイロな人生経験を活かして編み上げた、等身大の青春熱血感動人生ドラマです。

 当時はもう斜陽産業で、TVドラマ撮影・制作主体にシフトしていた、業界の内情を細かに描ききり、夢を追って日々を果敢に生きる、一人の青年のひた向きな若き日常の、実社会での葛藤や生活を主軸に、業界人間模様も一種群象劇風に描き、原作・やまさき十三、劇画・弘兼憲史で世に送った、痛快ヒットコミック「夢工場」は、実はもうはるか昔、1980年代前半時代の、双葉社の青年コミック誌「別冊漫画アクション」に大人気連載されました。当時、雑誌連載リアルタイムで読んでいて、後にコミックスで全巻通して再読を果たしたこの漫画作品を、あの時代、僕は大好きでした。

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 「Kenの漫画読み日記。」2014年2月分記事、“漫画・・『夢工場』..(1)”は次回へと続きます。“漫画・・「夢工場」..(2)”へと続く。 では‥。

 

夢工場1 助監督デビュー篇 (My First Big SPECIAL)
価格:¥ 880(税込)
発売日:2013-11-29

 

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