60~90年代名作漫画(昭和漫画主体・ごくタマに新しい漫画)の紹介と感想。懐古・郷愁。自史。映画・小説・ポピュラー音楽。
Kenの漫画読み日記。
●漫画・・ 「巨人ロロ」..(2)
「巨人(ジャイアント)ロロ」が秋田書店の月刊児童誌「まんが王」に掲載されたのが、1963年から64年の間ですが、私は子供の頃、ほぼ小学校6年間、ほとんど毎日、えんぴつ書き殴り漫画を描いていて、それは全部、市販雑誌や貸本のプロ漫画のベタ真似なんですが、多分、小学校低中学年時描いていた「デイモン」という漫画は、「まんが王」掲載の石川球太氏作画の「巨人ロロ」の真似から描いていたものだと思います。まあ、何しろン十年も昔の小学生当時の記憶ですから、あんまりはっきりとはしないんですけど。
私が小学校低中学年時描いていた「デイモン」は、主人公が巨大な原始人で、黒い腰ミノか破れたパンツかだけの裸で長髪髭ぼうぼう胸毛の巨人オッサンが、怪獣とか巨大ロボットと都市でバトルするお話でした。まァ、お話ったって小学生だし、えんぴつ書きで描き殴ってたタワイもない子供の遊びですから知れてますけど。まァ、子供遊びで巨人ヒーローと怪獣なんかが戦う場面を子供なりに描き表したいだけですね。
「デイモン」は私が小学校2~4年生頃描いていた漫画モドキだと思うんですけど、多分「巨人ロロ」のモノ真似から描き始めたんじゃないかと思うんですが、はっきりしません。だいいちね、石川球太氏の「巨人ロロ」自体、細部は全く覚えてないんですから。それに幼児期に毛が生えた頃、雑誌で読んだきり復刻本は読んでないんですから。まあ、まだ毛も生えてなかったでしょうし。「巨人ロロ」の主役ロロの風貌が、やはり腰ミノか破れパンツ一つの裸だったし髭はなかったけどバサッとした長髪だったし、モロ原始人とか原人の風体だったし。ただ、タイムスリップでもして来た原始人なのか、巨人型ロボットだったのか、よく覚えてないんだよね。酷似はしてないけど、手塚治虫先生の「魔神ガロン」に風貌がちょっと似てる。あれ、ロボットだったのかなあ、原人だったのか?
ひょっとしたら私が子供の頃、えんぴつ書き殴りで描いてた漫画モドキ「デイモン」は、件の「巨人ロロ」に影響されて描いたものではないかも知れない。顔も髭を取れば白土三平の忍者漫画に出て来る下忍のような顔で描いてたし、ジャイアント・ロロはすっきりした魔神ガロンぽい顔だった。あと、この時代、私は「月光ロンダー」ってSF漫画描いてた。同じく、えんぴつ書き殴りヘタクソ漫画だけど、これは爆弾みたいな形したずんぐりしたロケットみたいな型のロボットで、月光を浴びると狂ったように動き出し人間を襲う、という“狼男”のロボット版みたいな設定だった。この漫画はいったい何の漫画作品を見てモノ真似して描いたんだろう?もしこれを小学生の私が、“狼男”のロボット版をやろうとして当時、オリジナル作品を考え出したんだとしたら、これはたいしたことなんだけど。どうなんだろうなあ?幼児期に見た実写版「鉄人28号」が、雷鳴や落雷の影響で狂い、人間を襲うシーンがあったから、そこからの連想アイデアだったんだろうか? まァ、昔々の思い出話だけどね。
「巨人ロロ」は、「まんが王」連載陣の中でもけっこう人気があったのか、本誌から続くB6別冊付録にもなっていた。あの時代の「まんが王」の別冊付録冊数は少ない方で、だいたい3冊か4冊だったと思う。私が購読してた時期の分では別冊が5冊以上付いていた記憶はない。もっとも分厚い変型B5サイズの別冊が付いたときもあったけど、あれはたいていは、まとめた再録分だったように思う。まとめて再掲載、といえばいいかな。
「巨人ロロ」でよく覚えているのは、敵方のロボットで自動車パクリ丸のみしちゃう、真っ黒くてずんぐり丸々した鉄喰いロボット。確か大きな口に放り込んでバリバリしちゃう、鉄製品だったら何でも食べる大型ロボット。これが何台も出て来た記憶があるんだなあ。勿論、ジャイアント・ロロとバトルアクションする訳だけど。後の円谷実写「ウルトラセブン」にクレイジー・ゴンて鉄喰いロボットが出て来ますけど、あれの先駆。ジャイアント・ロロったってウルトラマンみたく大きくなくって、どれくらいの上背だろう?身長10~15メートルくらいだったのかなあ。いやあ~、思い出すとはるか懐かしい。
◆2011-08/26 「巨人ロロ」..(1)