2017年9月22日(金) 7:00pm トリフォニー
シューマン 序曲「メッシーナの花嫁」 9′
メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲ホ短調 14+9+6′
ヴァイオリン、竹澤恭子
Int
ドビュッシー 牧神の午後への前奏曲 11′
スクリャービン 交響曲第4番 法悦の詩 20′
マルティン・ジークハルト 指揮 新日本フィルハーモニー交響楽団
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予定されていたルイ・ラングレがキャンセル。代振りはマーティン・ジークハルト。
ラングレを聴けなかったのは残念だが、ジークハルトを聴けたのはよかった。
2009年に日フィルを振った時よりはだいぶ老けたが頭の中は冴え冴えしているのだろう。オーケストラからいい音を出してました。
プログラム後半は聴きもので、牧神のときにオルガニストが席にセットアップしたので、もしかしてスクリャービンとの連続演奏になるかと思われた。が、実際はそんなことなくて、牧神終わって一礼、すぐにスク4に突入というワンポーズでした。
牧神の最初のフルートの下降音型が、スクリャービンがすすむにつれて現れる。似たモードの作品、近似性を感じさせるもので興味深かった。
牧神の真綿のような響き、シルキーでメロウな音の漂いが素晴らしい。曇りガラスのような濃厚さが心地よい。
スク4は一変、アコーギグを自在に駆使し、メリハリがよく効いている。センスの良さを感じさせてくれた。ひきずらない演奏。
やにっこくて、なにやら壮大な結末にもっていく演奏とは真逆ですね。脂肪成分の多い3番のあと、この4番演奏もいける。ラングレとプログラムのままということなのでジークハルトの思いは別のところにあるのかもしれないけれど。
冴え渡ったジークハルトの棒は見事でした。
前半のメッシーナの花嫁はシューマンぎっしり詰まっている感じでいい作品。楽しめました。
おわり