goo blog サービス終了のお知らせ 

書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

信念の学問

2017年12月19日 | 思考の断片
 「この文献史料を先行研究者の誰某は斯く斯くと読むが私はそうは思わなくて然々と読む」という、中国文学あるいは中国哲学に分類される、ある論文を読んだ。それは、もともと両方の読み方ができるのか、彼方が間違っていて此方が正しいのか、それとも自身が前人未踏の新機軸をうち出しているのか。それすらわからない。ただ信念だけが吐露されている。私にはテクスト軽視も甚だしいと思える。しかしこれで良い分野らしい。筆者は高名な研究者である。
 ただ島田虔次先生ならどうご覧になるだろうとは畑違いにして素人ながら個人的に思う。吉川幸次郎・小川環樹の両先生についても。
 素人としてさらに騎虎の勢いで言わせてもらうとすれば、これは論文ではなく、見事なほどの情意文である。自身の対象に対する内在的な理解(と主張するもの)を以て論拠とする以外、論文としての装いも施されてない。そのことになんの不都合も感じてはいないらしいとはそのことについて何の釈明もないところから察した。いかにも人文科学らしく、情意文を論文と称ぶ世界らしい。あるいはすこしく客観性をともなう主観唯心論(文)か。

「合法、合理、合情」

2017年12月19日 | 地域研究
 『世界之声』、艾米「中国战机首穿对马海峡训练遭日韩拦截干扰」发表时间 18-12-2017 更改时间 18-12-2017 发表时间 21:3。

  通报提到,日本海不是日本的海,对马海峡属于非领海海峡。依照「联合国海洋法公约」,所有国家均享有航行和飞越的自由。因此“中国空军飞越对马海峡赴日本海国际空域远洋训练,合法、合理、合情。” (下線は引用者)

 どうしてここで、「合法、合理、」は解るとして、「合情」が入るのだろう。中国人の「情理」専門家たる林語堂にたずねてみたいところだ。ただし、「合情合理」とあとの2つをひとかたまりの表現として取るなら、その林語堂の卓説を踏まえて、一応の理解は通る