『おもろさうし』の各巻の冒頭には編集された年月もしくは年月日が記されているが、それらには中国の年号が用いられている。たとえば巻一は「嘉靖十年」、巻二は「万暦四十一年五月廿八日」というように。巻三から最終第廿二巻まで、中国年号と干支の併用となる。途中日付そのものを欠く巻が数本ある。
巻二以降は薩摩による琉球征服(1609年)以後に編まれたものである(1621・天啓三年)。このことと、中国の年号+干支による年表記へのスタイル変更のあいだには、何らかの関わりはあるか。
(岩波書店 1972年12月)
巻二以降は薩摩による琉球征服(1609年)以後に編まれたものである(1621・天啓三年)。このことと、中国の年号+干支による年表記へのスタイル変更のあいだには、何らかの関わりはあるか。
(岩波書店 1972年12月)