宇野田尚哉・西川祐子・西山伸・小野和子・小野潤子編。
出版社による紹介。
暗雲のたれこめる今日、戦争反対のビラを撒いただけで逮捕され、まともな裁判もなしに刑務所に放り込まれるというような時代の再び来ないこと承前)を切に願うばかりである。 (小野和子「あとがき」本書296-297頁)
ツイッターで「時代と乖離」という表現を見た。ある芸術家についての形容だが、時の流れを意識する必要のある職業もしくは生き方には、生き死にの重大さのある有無だろう。歴史家もある部分、あるいはある程度まで、そうであると思う。本日は「時代と乖離」した大御所のお言葉を聴かされて(読まされて、正直なところ辛かった。
(京都大学学術出版会 2018年2月)