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書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

新時代の中国:第2部 再見北京/上(その2止)- 毎日新聞

2017年12月09日 | 数学
 副題「出稼ぎ労働者の村、一斉立ち退き 問答無用「低ランク」切り 」

 https://mainichi.jp/articles/20171206/ddm/007/030/124000c*

 「人は平等なはずなのになぜ「低端」扱いされるのか」

 中国の伝統的で主流の観念では、人は平等ではない。そこへ人は平等であるという近代(西洋)の前提、その上に建つ国家体制、さらにそれらすべての構造を形作る思考様式その他もろもろを継ぎ木したから軋みが生じていると私は状況をみている。さらに、伝統回帰でその主流であるところの儒教的なそれをどこまで本気かどうかわかならないが復活させようとしているから大なり小なりこの軋みはますます強くなると予想もする。
 私は、文革大革命にほぼたった一つ結局は果たされなかったものの意義がありえたとすれば、新中国の国家体制にあわせてそれとは合わない異質な過去の伝統を、それが当初から目指されたものか、運動の過程において生み出されたいわば副産物かは門外漢の私には判らないが、断ち切ろうとしたことだと思っている。