気の理論を、「初歩的な(=つまり原始的な)唯物論」と形容してある。「素朴唯物主義」なる概念の淵源はこの書か?
それにしても、唯物論と弁証法に近いかどうかですべてを裁断する論法は、いまでは到底、学問書として通用するまい。
馮友蘭という人は、革命後馬鹿になった(あるいはされた、あるいはそのふりをした)のであろう。
なお馮氏は公孫龍を実念論(客観的観念論)者として捉えていて、加地伸行先生と正反対の解釈である(下巻「第十一章 恵施、公孫竜およびその他弁者」、とくに85頁)。
(林書店 1966年12月・1967年3月)
それにしても、唯物論と弁証法に近いかどうかですべてを裁断する論法は、いまでは到底、学問書として通用するまい。
馮友蘭という人は、革命後馬鹿になった(あるいはされた、あるいはそのふりをした)のであろう。
なお馮氏は公孫龍を実念論(客観的観念論)者として捉えていて、加地伸行先生と正反対の解釈である(下巻「第十一章 恵施、公孫竜およびその他弁者」、とくに85頁)。
(林書店 1966年12月・1967年3月)