副題「戦中期における中国雲南省滇西地区の心理歴史的研究」。
彼〔引用者注・オーラルヒストリー聴き取り調査の対象となったタイ族の男性〕に対して、筆者が日本の戦争責任を自覚し、個人としてではあるが、反省と謝罪を表明し、その上で改めて証言を求めると、彼は証言を始めた。 (「第2章 滇西地区における侵略戦争と抵抗」「第2節 滇西地区におけるジェノサイド」 本書97頁)
“個人として”というところが、勝手に日本人を代表して“反省と謝罪”をしてまわる、そこらへんの凡百の輩とは違う。しかし、1953年生まれ(筆者略歴による)の筆者が、反省はべつとしてどうして謝罪しなければならないのだろうかという疑問は、払拭されない。連帯責任ということであろうか。それでは、この人は、戦争中の損害賠償を起こされたら、自分とは縁もゆかりもない国籍が同じというだけの過去の日本人の罪業のために、“個人として”、自分の財産から賠償金を拠出する準備があるのだろうか。そうであるならとても立派である。私にはとても真似できないし、そもそもやろうとも思わないが。
巻末の著者略歴では「アウシュヴィッツ平和博物館理事」とある。
そのことでしりとり話になるが、中国の反日政策や“市民運動”が猖獗を極めるあいだだけ活発に活動し、対日政策が転換したととたんにほぼ休止状態になった、ドイツ戦後処理を賞賛し「それにひきかえ・・・」と日本をさかんに非難した人びとやその活動(たとえばこのインターネット掲示板)は、あれは一体なんだったのろう。やはり、中国の意向を体した国内のシンパ・別働隊の攪乱工作か、あるいはエージェントによる扇動活動だったと見るのが妥当なのかしらん。
(グリーンピース出版界 2002年5月)
彼〔引用者注・オーラルヒストリー聴き取り調査の対象となったタイ族の男性〕に対して、筆者が日本の戦争責任を自覚し、個人としてではあるが、反省と謝罪を表明し、その上で改めて証言を求めると、彼は証言を始めた。 (「第2章 滇西地区における侵略戦争と抵抗」「第2節 滇西地区におけるジェノサイド」 本書97頁)
“個人として”というところが、勝手に日本人を代表して“反省と謝罪”をしてまわる、そこらへんの凡百の輩とは違う。しかし、1953年生まれ(筆者略歴による)の筆者が、反省はべつとしてどうして謝罪しなければならないのだろうかという疑問は、払拭されない。連帯責任ということであろうか。それでは、この人は、戦争中の損害賠償を起こされたら、自分とは縁もゆかりもない国籍が同じというだけの過去の日本人の罪業のために、“個人として”、自分の財産から賠償金を拠出する準備があるのだろうか。そうであるならとても立派である。私にはとても真似できないし、そもそもやろうとも思わないが。
巻末の著者略歴では「アウシュヴィッツ平和博物館理事」とある。
そのことでしりとり話になるが、中国の反日政策や“市民運動”が猖獗を極めるあいだだけ活発に活動し、対日政策が転換したととたんにほぼ休止状態になった、ドイツ戦後処理を賞賛し「それにひきかえ・・・」と日本をさかんに非難した人びとやその活動(たとえばこのインターネット掲示板)は、あれは一体なんだったのろう。やはり、中国の意向を体した国内のシンパ・別働隊の攪乱工作か、あるいはエージェントによる扇動活動だったと見るのが妥当なのかしらん。
(グリーンピース出版界 2002年5月)