この巻の内容にはまったく憶えがない。正真正銘の初めてらしい。
『週刊タイム』の団社長登場編(「究極の弱点」前・中・後編)、団一郎は、もうひとりの北大路魯山人だったのか。幼いときに養子にやられ、養父母に気に入られるために料理を練習して玄人はだしの腕になったという経歴は、養家との仲が円満だったという点を除けば、魯山人のそれに一致する。
それで、後になるとたいぶ変化するが、最初のころの団一郎には目的達成のために手段をえらばないアクの強いところがあったのかと納得。そのまま行けば、海原雄山との三角関係のなかで、山岡士郎とはその時々の利害で付いたり離れたり、敵対と同盟をくり返す呉と蜀のような緊張した関係になったのではないかと、ちょっと想像した。
(小学館 1991年5月初版第1刷 1995年2月第14刷)
『週刊タイム』の団社長登場編(「究極の弱点」前・中・後編)、団一郎は、もうひとりの北大路魯山人だったのか。幼いときに養子にやられ、養父母に気に入られるために料理を練習して玄人はだしの腕になったという経歴は、養家との仲が円満だったという点を除けば、魯山人のそれに一致する。
それで、後になるとたいぶ変化するが、最初のころの団一郎には目的達成のために手段をえらばないアクの強いところがあったのかと納得。そのまま行けば、海原雄山との三角関係のなかで、山岡士郎とはその時々の利害で付いたり離れたり、敵対と同盟をくり返す呉と蜀のような緊張した関係になったのではないかと、ちょっと想像した。
(小学館 1991年5月初版第1刷 1995年2月第14刷)