潘佩珠『ベトナム亡国史』(平凡社)の「亡国の時の志士小伝」と重なるところもある内容。
ここに採られた約50名の人々の“大義”とは何だったのだろう。忠君か、愛国か。
1911年の中国の辛亥革命以後、ベトナムの抗仏独立人士の政治思想も君主制から共和制へと移って行くといわれるが、このなかの1911年以前の“義士”にも、漠然としてはいるが、どうやら忠誠の対象が王朝(王)よりも国家(人民)により重きがあるらしい人が、何人かいる(その詩から判断して)。非常に興味深い。
(刀水書房 1993年4月)
ここに採られた約50名の人々の“大義”とは何だったのだろう。忠君か、愛国か。
1911年の中国の辛亥革命以後、ベトナムの抗仏独立人士の政治思想も君主制から共和制へと移って行くといわれるが、このなかの1911年以前の“義士”にも、漠然としてはいるが、どうやら忠誠の対象が王朝(王)よりも国家(人民)により重きがあるらしい人が、何人かいる(その詩から判断して)。非常に興味深い。
(刀水書房 1993年4月)