Arthur Miller, "Death of a Salesman".
リー・J・コッブのローマンは観たことがない。ダスティン・ホフマン主演の映画(凄かった)が、この作品とのなれそめ。その後は"Death of a F***ing Salesman"ことDavid Mametの"Glengarry Glen Ross"を経て、この原作へとようやくたどり着いた。
ミラーの自伝を読んで感じたのは、高い知力と、それから自分の実存の、徹底した客観化である。著者が若年からまったくそうであったのかどうかは私には判らない。しかしいまみずからが人生の暮方を迎えていると自覚した著者が、おのれの生涯を“整理”しきってしまおうとしている視線と作業とをそこに感じた。
リー・J・コッブのローマンは観たことがない。ダスティン・ホフマン主演の映画(凄かった)が、この作品とのなれそめ。その後は"Death of a F***ing Salesman"ことDavid Mametの"Glengarry Glen Ross"を経て、この原作へとようやくたどり着いた。
ミラーの自伝を読んで感じたのは、高い知力と、それから自分の実存の、徹底した客観化である。著者が若年からまったくそうであったのかどうかは私には判らない。しかしいまみずからが人生の暮方を迎えていると自覚した著者が、おのれの生涯を“整理”しきってしまおうとしている視線と作業とをそこに感じた。