今週はマクラなし。
①感想を書くには目下こちらの知識と能力が不足している本
今泉源吉 『蘭学の家桂川の人々 続篇』 (篠崎書林 1968年6月)
中村栄孝 『日鮮関係史の研究』 上 (吉川弘文館 1970年5月再版)
佐藤進一 『日本の歴史』 9 「南北朝の動乱」 (中央公論社 1974年2月) (再読)
別宮貞徳 『日本語のリズム 四拍子文化論』 (講談社 1977年10月)
②読んですぐ感想をまとめようとすべきでないと思える本
関川夏央 『海峡を越えたホームラン 祖国という名の異文化』 (双葉社 1985年5月第5刷)
郭煥圭 『台湾の行方 Whither Taiwan?』 (創風社 2005年8月)
③面白すぎて冷静な感想をまとめられない本
齋木哲郎 『秦漢儒教の研究』 (汲古書院 2004年1月)
福井重雅 『漢代儒教の史的研究 儒教の官学化をめぐる定説の再検討』 (汲古書院 2005年3月)
大久保利謙 『大久保利謙歴史著作集』 4 「華族制の創出」 (吉川弘文館 1993年6月)
岡田英弘 『康熙帝の手紙』 (中央公論社 1979年11月)
ベンジャミン・フランクリン著 松本慎一/西川正身訳 『フランクリン自伝』 (岩波書店 1982年8月)
清水俊二 『映画字幕五十年』 (早川書房 1985年7月3版)
プルタルコス著 柳沼重剛訳 『饒舌について 他五篇』 (岩波書店 1999年1月第4刷)
橋本以蔵作 たなか亜希夫画 『軍鶏』 22 (講談社 2005年10月)
山下和美 『不思議な少年』 4 (講談社 2005年10月)
④つまらなさすぎて感想も出てこない本
原田武夫 『サイレント・クレヴァーズ 30代が日本を変える』 (中央公論新社 2004年6月)
⑤出来が粗末で感想の持ちようがない本
該当作なし
⑥余りに愚劣でわざわざ感想を書くのは時間の無駄と思ってしまう本
該当作なし
⑦本人にも分からない何かの理由で感想を書く気にならない本
該当作なし
「YOMIURI ONLINE」2005年10月28日、「中高年、本離れ進む…読売世論調査」→http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20051027it14.htm
そんなものですか。私の知ったことではないのでどうでもいいが。
いや、どうでもいいことはないな。私が文章を書くときに誰を読者として想定するかに関わってくる問題である。
例えばこのブログにおいて、読み手がどこまで知っていてどこから知らないと見なすか。また、知らないことがあれば自分で調べてみようとする人間を相手と考えるか否か。これで、ずいぶん変わってくる。
「巴金という人物について何の説明もないのは不親切だ」というクレームを読んでの随想。