書籍之海 漂流記

看板に掲げているのは「書籍」だけですが、実際は人間の精神の営みすべての海を航海しています。

謹告

2018年11月04日 | その他
 技術的な理由により、これからしばらく更新を行いません。ツイッターの方はこれまでどおり継続します。

・・・高梨健吉『総解英文法』で、限定用法における性状形容詞の語順を・・・

2018年09月12日 | その他
 半世紀使い続けている高梨健吉『総解英文法』(美誠社 1970年3月)で、限定用法における性状形容詞の語順をあらためて確認してみた。大小→形状→性質・状態→色彩→年齢・新古→材料・固有形容詞→名詞の順に“だいたいは”なるという(第9章、234-235頁)。つまり英語の宇宙では、この順序で人や物事の性状を認識するということである。興味深い。
 そして形容詞全体について言えば、冠詞または代名形容詞→数量形容詞(序数詞→基数詞)→性状形容詞→名詞の順となる(同234頁)。実に興味深い。

ひさしぶりに見なおしてみた『ジブリ実験劇場 On Your Mark』。・・・

2018年06月07日 | その他
 ひさしぶりに見なおしてみた『ジブリ実験劇場 On Your Mark』。宮崎監督はその後あの二人は日常に戻って生きていると仰ったと聞くが、私は三人とも死んでいると思っている(おそらくは地上に出る前に)。ただ羽の生えたあの子が二人の幻想だったのなら、そもそも何も起こらなかったのだから誰も死んでいない。『グロリア』(1980年)ではグロリアは確実に、ひょっとしたら子供も、死んでいるが、こちらはわからない。

土肥誠 『祝詞用語表現辞典』

2018年03月29日 | その他
 既読だが、延喜式の祝詞を看たあと、もういちどこちらで確認をと思って、大学図書館でかりてきた。こちらでは宣命小書体の例文は、小字で書き分けられる部分が正確に「助詞・助動詞・用言の活用語尾」(ウィキペディア「宣命」項の表現)になっている。延喜式の、いわば“オリジナル”のほうでは、当時このような品詞概念がなかった以上当然の疑問ながら、そこまできっちりと書き出していたろうか、という疑問があってのこと。

(戎光祥出版 2017年8月)

押井守 『誰も語らなかったジブリを語ろう』

2017年12月26日 | その他
 出版社による紹介

 聞き手・構成・文:渡辺麻紀(本文中でもインタビュアーとしてかなり重要な役割を果たしておられる)

 作品も作家もプロデューサーも、そしてアニメーターやスタッフを除くスタジオジブリというものすべてを、滅茶苦茶に貶している。その批判は、宮崎・高畑・鈴木三氏に対するものが内容の殆どを占める。鈴木氏への批判がなかでもとくに痛烈かつ顕著であるが、理由はいまひとつよくわからない。それが当たっているかどうかも不明である。出版元が徳間書店であること、それと絡めてここには何かの底意ありかと、疑おうと思えば疑える。

(徳間書店 2017年10月)

考えるための書評集 「『イギリス人はおかしい』高尾 慶子」を読んで 

2017年11月20日 | その他
 http://ueshin.blog60.fc2.com/blog-entry-1049.html

 書評子と違ってリドリー・スコット監督のエピソードが目当てで読んだ不純分子だが、やはり凄い、というよりイカレテイル、という、人格と挙措の印象。
 焦点たるなにごとかへ向けて心と体とをぶれなく一致させたうえ矢を絞り上げるようにそこへ徹底させるというのは、一般的にはイカレテイルことになるだろう。

How to Win Friends and Influence People - Wikipedia

2017年07月22日 | その他
 https://en.wikipedia.org/wiki/How_to_Win_Friends_and_Influence_People

 カーネギー『人を動かす』。この中で、真実を語ることの重要さは、数十ある徳目のうちの一つにすぎない。しかも真実が真実であるがゆえの、真実そのものの価値は、明示されていない。

  Dramatize your ideas. In this fast paced world, simply stating a truth isn't enough. The truth must be made vivid,interesting, and dramatic. Television has been doing it for years. Sometimes ideas are not enough and we must dramatize them. ('Twelve Ways to Win People to Your Way of Thinking')

  To tell the truth is to win friends and Influence people.
  The opposite is not always true.