恐山あれこれ日記

院代(住職代理)が書いてます。

閉山しました。

2019年11月10日 | 日記


 去る10月31日、恐山は令和元年のすべての活動を終え、閉山いたしました。ご参拝いただきました皆様、お疲れさまでした。ありがとうございました。

 写真は閉山3日前のもので、タイミング悪く日が陰ってしまい、その上素人の撮影で、私がこれまで見た中で最も色鮮やかな紅葉をお伝え出来ず、申し訳ない限りです。

 残すところ2か月足らずとなった今年は、大きな災害や事件が重なり、心重いところですが、幸いにも恐山は何とか恙なく本年度を終えることができ、一安心いたしております。

 2度行った坐禅と講話の会は、計30名のご参加をいただきました。告知が遅かったせいか、9月の会に参加の方が偏り、何件か参加をお断りせざるを得ず、相済みませんでした。

 来年は早々に会の日程を当ブログでご紹介したいと思います。今のところ来年度も6月と9月の土日を予定しております。その節はよろしくお願い致します。

 10月も下旬になると、午後には参拝の方々は少なくなり、日没も早まって、午後5時になると境内は足元がよく見えないほどに暗くなります。その直前、夕暮れの恐山は、風に冷たさがあるにもかかわらず、どこか暖かさのある寂寥感が満ちてきて、私はその風光に愛着があります。

 もし、来年に機会がおありの節は、そんな恐山にもお参りいただきたく存じます。