くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「ドラゴン桜」三田紀房

2010-12-15 05:39:37 | コミック
天袋から引っ張り出してきました。三田紀房「ドラゴン桜」全23巻。(講談社)
勉強へのモチベーションをなんとかあげたいなーと。受験生にはもはや遅過ぎるかも知れませんが。
でも刺激にはなるよね。わたしもいろいろアイディアをもらいました。早速「メモリーツリー」(教科書では「関連樹木法」)を授業でとりあげました。
この、ノートだと下方向にしか続かないラインを、中心テーマに沿って様々な方に広げていけることが魅力的なんだなと思います。
このまんがに紹介されている国語に関する話題を、メモリーツリーにまとめればさらにいいのかも知れません。わたしにとってはよく分かっている法則がメインなんですが、それを言語化するのはなかなか難しいことです。
テストに関して「古文 漢文から解くこと」「問題の本文の前の説明文を必ず読む」「出典と注もチェック」このあたりにヒントがいろいろ隠されていて、必要だから注がつくのです。なるほど。
さらに、「問題文を心の中で声に出して読む」ことが大切。「言語であれば声に出して読むことが習得の近道」だから、「うろうろ音読」つまり、「体を使って動いて声を出す」ことがよいとのことです。これは、「古文のリズムが体に浸透し理解度が増す」から。
11巻にそのように書かれていますが、普通黙読のときって「心の中で声を出して読む」ものではないということですよね?
わたしはつねに心の中で音読タイプなのです……。それ以外にどう読むのかちょっとわからないのですが、うーん、そのままストレートに映像化される感じでしょうか。
まんがも小説も、脳内で勝手にキャスティングされてしまうし、説明文は講演会みたいに響くのですが。あ、映像も浮かびます。
後半の数冊は買ったときに一冊ずつ読んだため、通して読むのは今回がはじめてでした。いろいろ参考になりますが、寄贈しようと思います。
テストは問題作成者との対話、というのが印象的でした。平均六十点くらいで。でも、学校の定期考査は満点取れるようなのがいいそうです。うーん、わたしは七十点目安だなあ。
型をマスターするからこそ、それを突き破ることができる。枠を与えずに「自由」に文章を書くことはかえって難しいという考えもわかるような気がします。
国語は作文にしろ発表にしろ、ある程度のパターンがある。それを習得するのも教科目標だと思うのですが、「言語事項」が重視される昨今、発表原稿に「頼らない」ことを過大に評価する傾向があるように感じます。わたしの周りだけかなー。
「頼らない」ようになるためには、それだけの下準備が必要です。はじめからそこばかり重要視すると、中身が薄いものになってしまう。短期目標と長期目標をしっかりたてることが大事ですよね。

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