くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「女神めし」原宏一

2016-11-21 19:20:27 | 文芸・エンターテイメント
 前作「佳代のキッチン」、設定があまりにも破天荒だったため忘れられずにいました。
 そしたら、続編「女神めし」(祥伝社)が出たというではないですか。図書館で借りようと思ったら半年近くかかりましたが、無事読み終わりました。
 今回は、割とフツーというか。人情ものとして安心して読めました。佳代さん、キッチンカーで全国を周り、調理屋として生きていくと決意します。
 各地で様々な出会いがあり、調理屋の仕事が根付いていく感じです。松江のばあちゃんから、各地に支店を作るようにすすめられたため、氷見、下田、船橋、尾道、佐賀関、福江島で候補者を探しながら営業します。
 五十を過ぎてもカッコいい元プロサーファーの洋さんや、フランス人のアラン、沙良ちゃんのパパなど素敵なロマンスが予感されることも多いのですが結ばれることはありませんでした。
 何だか、「男はつらいよ」みたいな感じですね。(映画見たことないのですが)
 
 わたしが印象に残ったのは、尾道の出会い。土産物屋を営む家族の物語です。ここのお父さんとは交通事故で知り合うのですが……。
 お塩、好きなんですよ。調理に使いたいなあ。
 残念だったのは、今回は東北の出番がなかったことですね。前回は盛岡があったけど。
 震災関連だと書きにくいのかもしれません。なにしろ、前作は震災前の出版でしたからね。あれから時期的にはそう遠くないのかも。
 
 あっ、東北の食を舞台にしたまんが、土山しげる「流浪のグルメ 東北めし」(双葉社)もおもしろかった。仙台、塩竈、石巻を長距離トラック運転手の錠二の案内で食べ歩くのです。
 モデルになったお店に行きたくなりますね。土山さんは食べるシーンがすごくおいしそうなんですよ。
 最初に紹介されている「半口屋」のモデル半田屋でお昼にしようかなと思ったけど、今日はミスドの飲茶で! と張り切ってお店にいったら、システムの故障とやらで販売していませんでした。がっかり……。

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