くじら図書館 いつかの読書日記

本の中 ふしぎな世界待っている

「日日べんとう」佐野未央子 ほか

2013-03-10 16:23:03 | コミック
 昨日の帰りに本屋に寄ったら、おもしろそうなまんがをいっぱい発見しちゃいました。
 佐野未央子「日日べんとう」(集英社)。デザイン事務所に勤める黄理子は、毎日曲げわっぱに弁当を詰めています。事情があって秋田のお寺に預けられていた黄理子は、方丈さんから貰ったこの弁当箱を大切にしているのです。
 黄理子には弟がいて、よくご飯を食べにくる。母親と暮らしているという弟への台詞から、なにやら家族の鬱屈を抱えているのだなと感じるんですが。
 実は黄理子の母親は有名女優。幼い彼女の育児を放棄し、今もその事実を隠そうとする姿に、苛立ちが募ります。
 デザイン事務所の主任のウサギを預かったこともあって、黄理子は自分の心が揺れるのを感じていきます。
 わたしも毎日弁当を作っているのですが、正直なところワンパターンになりがちです。食べるということは自分を作っていくことだな、と読んでいて思いました。
 あとは杜康潤さんの新刊を二冊。「孔明のヨメ」と「中国トツゲキ見聞録」(新書館)。
 今朝息子が、
「ヨメの二巻借りてるからね」といってきて、まあ、娘も夫もそれに続いたわけですが、昼過ぎに一関にいったら、著者書き下ろしのペーパーが挟み込んであるとポップが立っていて愕然。わたしのには入ってなかったよ!
 月英と士元の関係やいかに。どんどんいちゃいちゃしてきて、こそばゆいです。男装してお見舞いにいくあたりが楽しい。
 もう一冊のほうは杜康さんの中国留学の話で、これまた波乱万丈。文学の違いを紹介するのがうまいなあ。
 それから、いのうえさきこ「文学男子」(集英社)。「星の王子さま」を読んでみようかと思いました。ツッコミが楽しい。採用された作品はそれなりに読みましたよ、ずいぶん昔ですが。
 あとは「そばもん」の十一巻です。冷たい新作そばおいしそー。この作品の背後に、原発問題に揺れる山本さんの生活を思って、考えさせられました。
 ところで、今すごい風なんです。道路脇の看板もとんでいるほど。電線に畑のシートが引っかかって横殴りに流れていました。二階も揺れます。恐ろしい。
 空は青いんですけどね。