草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

侵略する国あれば西郷の「国を以って斃るの精神」で対処すべきだ!

2013年10月23日 | 思想家

 人間どうあるべきかは、手本をどこに求めるかだろう。影山正治の『大西郷の精神』ほど、私にとって参考になる書物はない。若い人にはぜひ手にとってもらうたいと思う。日本人の傑物とはどんあ人物であったかを知ることができるからだ。知識のあるなしではなく、国を動かすのは腹が据わっているかどうかであり、それを教えてくれたのが西郷隆盛なのである。会津人である私のような者であっても、西郷は仰がれるべき大木なのである。西郷は学者ではなかったから、その面においては吉田松陰や藤田東湖には及ばない。しかし、影山が述べているように、言行一致であることが立派なのである。「自らの学問を実践した点においては第一人者である行の人であったというべきであろう。従って遺訓に対する場合、これを頭だけで理解しようとしても無駄である。心眼で見、魂で読まなければならぬ。片々たる字句の解釈などは、さして重要ではない。何回も何回も読んで居るうちに、おのずから我が魂に触れてくるものがある。それをつかめばよい。それを実際の生活上に生かして行けばよい。即ち大西郷が、わが心中に生きて来ればよいのだ」。西郷の遺訓のなかで、とりわけ私は好きなのは、次の言葉である。「正道を踏み国を以って斃るの精神無くば、外交交際は全かる可からず。彼の強大に畏縮し円滑を主として、曲げて彼の意に順従する時は、軽侮を招き、好親却て破れ、終に彼の制を受けるに至らん」。謀略によるのではなく、王道の精神に貫かれた外交を堂々と主張すればいいのである。それを無視して侵略してくる外国に対しては、必死の覚悟で戦うしかないのである。西郷のその精神を、今の日本人は再認識すべきだろう。

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