草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

民主主義の暴走を阻止するのは法の理念としてのノモスだ!

2019年07月18日 | 思想家

デモクラシーとは民衆の支配であって、民主主義という訳は誤解を招く。それこそファシズムはデモクラシーの産物であって、民主主義には何らかの歯止めが必要なのである。日本国憲法に書かれている国民主権にしても、そういった観点から論じられなくてはならない。今回の参議院選挙でも、各種の世論調査で国民の考えがどうであるかが問題視される。しかし、政治家や政党がそれに振り回されてしまっては駄目なのである▼尾高朝雄は『国民主権と天皇制』において「国民主権主義はノモスの主権の承認である」と主張した。多数決で物事を決めるにしても、「正しい国民の総意」を目指すべきことを説いたのである。ノモスとは「法の理念」であり、一切の現実の力の上に君臨するというのだ。それは多数決を否定して独裁主義を容認することではない。尾高は「法の理念と現実の立法意志との間のギャップをば、辛抱強く一歩一歩とつづめて行こうとするのが、民主主義の根本の態度である」とも書いている▼「法の理念」を成立せしめる根拠は西洋においてはゴッドであったが、我が国においてそれを体現しているのが天皇陛下であらせられる。無私の心で日本民族の先祖の神々に日々祈りを捧げられておられる。だからこそ「大御心にかなう」政治が求められるのだ。歯止めがなければ民主主義は機能しないということを、私たちは肝に銘じるべきなのである。

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4 コメント

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困った国 (嫌韓有理)
2019-07-18 08:32:17
戦後日本の「進歩的」文化人、自称「知識人」リベラルたちが書いたものは、時を経ればほとんど読むに堪えない、時代に耐えないものばかりである。
しかし、エドワード・ルトワックが書くものは、
第一に、戦略(の逆説的論理)を解き明かして、時を経ても読むに堪え、時代に耐えるものである。
第二に、時代の要請に答えている。ここでいう時代とは、「日本は、政府も国民も、過去70年間、『リスクを取ること』そのものを頑(カタク)なに避けてきた。リスクを避け、戦わず、死者を出さないこと、これこそが真の平和だと思っていたのだ。しかし、それは錯覚だった。このような“空想的平和主義”が通用した古き良き時代は終わった」(宮家 邦彦)後の、今である。
そこで、『自滅する中国』(原題は、「戦略的論理から見る中国の台頭」 日本語版2013年刊)の第16章から、韓国にかかわる“摘要”をする。

「あらゆる独立国家は、必ず絶対的な主権を主張するものだ。しかしすべての国家が、外国への従属への抵抗するような政治文化に動かされているわけではない。中には言いなりになる国家もある。そしてたいていの場合、言いなりになる国家の動機は『恐怖』にあるものだ。しかし、韓国の場合、中国にたいする『恐怖』¬¬¬は、二次的かつ間接的な要因でしかない。むしろそれよりも大きな動機は、中国と中国人への文化面での深い敬意--------この敬意は(一般国民ではなく)エリート層のアメリカと米国人への反感に見ることができる-------であり、そして結局のところは、韓国が『中国市場の相対的な重要性が益々増している』と痛感していることにある。(中略)
 13世紀に新儒教(宋明理学:朱子学や陽明学など)が紹介されると、その熱狂的な信者となった朝鮮人は、自らを『小中華』・・・と位置づけたのである。その結果、朝鮮では中国よりも日本からの文化の押しつけ方が怒りを残すことになってしまった。(中略)
 北朝鮮からの攻撃にたいして即座に確固とした態度で相応の報復をしようとしていないことからもわかるように、実際のところ韓国政府は、米国と中国に依存する従属者となってしまっている。(中略)
 中国への見苦しい媚び方の中でもとくに注目すべきなのは、韓国政府がダライ・ラマへの訪問ビザ発給をいつまでも拒否していることだ。(中略)
 現在の政策を保ったままの韓国は、いわゆる『小中華』の属国として、しかも米韓同盟を続けたまま、中国による『天下』体制の一員となることを模索しているのかもしれない。(中略)
 このような韓国の安全保障の責任逃れをしようとする姿勢は、『日本との争いを欲する熱意』という歪んだ形であらわれている。ところが日本との争いには戦略的に何の意味もないし、日本へ無理やり懲罰を加えても、韓国側はリスクを背負わなくてもすむのだ。2010年に韓国は北朝鮮から深刻な攻撃を二度受けたが、それにたいして抑止行動も懲罰も行っていない。ところがその攻撃の間ですら、37名の韓国の国会議員は公開討論会を開催し、日本の対馬に対する韓国の領有権の宣伝に努めていたのだ。(中略)
 2011年12月14日には『従軍慰安婦』を表現する上品ぶった韓国人少女の像が日本大使館の向かい側で除幕された。これは毎週開かれる賠償請求デモが一千回を迎えたことを記念したものだった。当然のことだが、これは韓国に全く脅威をもたらさない国を最もいらだたせるような行為であった。」
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Unknown (Unknown)
2019-07-18 19:00:02
日本の為に戦う政治家を応援して下さい。

多くの人々が今の日本の政治に不満が有ると思います。政治家はもっとちゃんとしろよ、と思ってると思います。でも、日本の為に戦う政治家は本当に一生懸命に頑張ってます。

政治の世界じゃあ数々の選挙妨害等は当たり前で、お前の子供がどうなっても良いのか?と言った脅迫も幾らでも有ります。でもって政治家は防刃チョッキ等を着て活動してます。

でもですよ、日本の国民の半分位しか選挙に行かないんです。更に、行く人の半分位はインチキ政治家に投票するんです。だから日本の為に頑張る政治家が当選できません。政治家は当選出来なきゃ何も出来ないんです。

それじゃあ日本の政治は何時まで経っても良くなりません。だから皆様にお願いです。必ず選挙に行って下さい。そして自民党に投票して下さい。今回の参院選で自民党が転けたら日本の政治は大きく後退します。

宜しくお願い致します。
返信する
Unknown (KY)
2019-07-18 21:21:08
参院選後の予測

新聞各紙は改憲派の敗北を予想
 ↓
選挙で改憲派が2/3に届かない
 ↓
国民は憲法改正に反対!
 ↓
憲法改正は絶対に無理!
 ↓
憲法改正は永久に無理!
 ↓
お前らが騒いでも無理!
 ↓
バンザーイ!!!
返信する
Unknown (Unknown)
2019-07-19 19:51:11
選挙は日本を変える唯一の手段です。

と言うか、選挙でしか日本を変えられないと思います。

ネットの影響は大きいです。ネットで意見を言うのは大事です。議論も大事です。でも、ネットでいくら叫んでも、それだけでは日本は変わりません。

日本を変えるにはリアルの世界を変えなければなりません。立法、行政、司法、経済、教育、等々のリアルの世界を変えなければ日本は変わりません。

そのリアルの世界を変える権限を持つのが政治家です。そしてその政治家を選ぶのが選挙です。国民が選挙で政治家を選ぶ事によって、国民が日本を変えるというシステムが民主主義です。

国民は日本国の主権者です。それは同時に国民が日本国の責任者という事だと思います。もし今の日本の政治が悪いのなら、それは主権者たる日本国民の責任では無いでしょうか。

日本の政治家には日本を良くする権限と能力が有ります。未だ日本の政治家が不満足だとしても、日本国民が正しく政治家に投票すれば必ずや日本は良くなるでしょう。

今回の参院選で自民党は苦戦しています。もし自民党が負ければ日本の政治は大きく後退します。

皆さん、投票に行きましょう。日本の未来は貴方の一票で決まるのだと思います。宜しくお願い致します。
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