草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

政治家飯山陽氏に求められるのは言葉による説得力だ

2024年03月08日 | 日本保守党
 飯山陽さんしか日本保守党はいなかったと思う。飯山さんには中東専門家としての実績があり、政治的な立場も明白である。しかし、心配なのは岩田温氏も指摘しているように、相手の揚げ足を取って攻撃するだけでは、支持者を増やすことはできないのである。仲間をどれだけつくれるかだ。
 自分だけが正しいという上から目線ではなくて、自分と違った意見の持主であろうとも、それなりに相手の立場を理解して、何としてでも仲間に引き入れる努力ししなければならない。敵をつくるのではなく、言葉で多くの人を説得しなければならないのである。それをするのが政治家であり、その力のあるなしによって評価が分かれるからだ。
 しかし、揺るがぬ信念は立派である。飯山さんがすごいと思ったのは、朝8だったと思うが、『海賊とよばれた男』の著者である百田尚樹氏が「イランは親日ですから」と言いかけたときに、それを断固否定したことだ。出光佐三とイランとの関係などから、ついつい百田氏は持論を述べたかったのだろう。イランが石油を国有化し英国と抗争中だったにもかかわらず、出光は日章丸二世を差し向けた。だが、それとこれとは別だというので、飯山さんはイランを一刀両断に切り捨てて、テロ国家呼ばわりした。百田氏に忖度しなかったのである。
 その調子で頑張ってもらわなくてはならないが、学者としての見識だけでは駄目で、政治家はどのようにして政策を実現するかである。そのためには手練手管にも長けていなくてはならない。それをうまく使い分けられるかどうかである。
 岩盤保守が望むのは、自民党保守派や国民民主党、日本維新の会保守派との連携である。飯山氏は政界再編の台風の目になればよいのである。何はともあれ、これからが見ものである。補選で当選するのは難しいだろうが、衆議院の比例や参議院の全国区では、必ずチャンスがめぐってくるはずだ。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする