草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

講演の最大のポイントは聴衆を眠らせないこと

2024年03月07日 | 講演会
 昨日は喜多方市の熊倉公民館で講演をしました。私のようなものでも、年に2、3回は頼まれます。あらかじめ話す原稿はつくっておきますが、それを見て話すことはまずありません。パワーポイントも使いません。
 皆さんの顔を見て反応を確認しながら、途中でガラリと話題を変えたりします。学会の発表や学校の授業とは違って、必ず何かを理解してもらわないといけないというわけではなく、何か一つか二つ心に残れば言い訳です。さらに、パスカルも『パンセ』で述べているように、皆さんが日頃何を考えているかをリサーチしておいて、一緒に結論を導き出すのがベストです。
 普通の日の昼間に公民館に来るというのは、若い人はまず無理です。年配の方が大半です。部屋が暖かいと眠たくなる人も出てきます。一人でもそんな方がおられないように努力するのが講演者の務めです。
 わざわざ来てもらっただけで感謝なので、大事に対応しなくてはなりません。一方的に喋り散らすのは最悪です。講演の回数を重ねているうちに、そうしたことを心がけるようになりました。それにしても、人の前で話すのは、手直しが利かない真剣勝負で、何度も失敗しながら、ようやく最近になって気が付きました。
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