満身創痍の民主党政治を、かばう人間もいなくなってきた。オバマ米大統領との非公式会談での鳩山由紀夫首相は、あまりにもぶざま過ぎた。同じ日本人として恥ずかしい限りだ。口先男であるのを見抜かれていたようで、鳩山首相が調子のいいことを口にした途端、すかさずオバマ大統領から、「責任は取れるのか」と問われて、返答に窮したからだ。ここまでくれば、もう鳩山首相は辞めるべきだ。そうでなければ、日米関係は、最悪を通り越して、戦争状態になってしまう。鳩山首相は、「友愛」という言葉を連発すれば、快く相手も応じてくれると思っているのだろう。戦後民主主義の弊害そのものではないか。諸国民が平和を望んでいることを信じて、武力を持つまいと誓ったわけだから。平和教育をまともに受けた優等生はやっぱり違う。そういえば、中学時代の恩師が9条を守る会に入っているが、「生徒たちに平和憲法の大切さを説いた手前、主義主張を曲げるわけにはいかない」と力んでいた。可哀想ではあったが、正直に「心配はいりませんよ。誰も聞いていなかったですから」と言うと、ガッカリして肩を落としていた。鳩山首相はよっぽど単細胞だったようで、疑いも持たずに信じていたのだろう。しかし、還暦を過ぎても気がつかないのだから、利口でないことは確かだ。
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