♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■うわべで人を裁かない / 板倉邦雄

2024年11月29日 | Weblog

2024/08/23放送

 「世の光」の時間です。いかがお過ごしですか? 板倉邦雄です。

 今日は「うわべで人を裁かない」という題でお話しましょう。法律や規則というものは人のためにあることを忘れないようにしましょう。法律や規則のために人がいるのではありません。ヨハネの福音書の7章21節からです。

 さてイエス様は一つのわざのことを話し出しました。その一つのわざとはイエス様が、38年の間病気で悩み苦しんでいた人を安息日に癒やしてあげた事件ではないでしょうか。人々はそれを見て驚いただけではなく、安息日の律法を破ったとしてイエス様を批難したのです。
 モーセの十戒の四番目の命令に、「安息日をおぼえてこれを聖とせよ。何のわざもしてはならない」とあります。人を癒やすことは、「なんのわざもしてはならない」に触れたことになるからです。

 しかしイエス様は言われました。「モーセはあなたがたに割礼を施すことを命じたので、あなたがたは安息日にも人々に割礼を施しています」とイエス様はおっしゃいました。
 割礼とは、アブラハムの時代から神様との恵みの契約に入るしるしとして生まれたすべての男の子の肉体に施す手術のことです。モーセの律法にも命令されていました。ですから、「なんのわざもしてはならない」と命じられていた安息日にも割礼の儀式のわざが行われていたのです。
 「ところが、」とイエス様のことばが続きます。「もし、モーセの律法が破られないように、安息日であっても割礼を受けるのなら、安息日に人の全身を丈夫にしてやったからといって、どうしてそんなに怒るのか。うわべで人を裁かないで、正しい裁きをするがよい」
 割礼を施すことも、病人を癒やして元気にすることも大事なことです。両方とも神様のわざであるからです。

 「しかしどっちがより大切ですか?」とイエス様は人々に質問しました。
 神の律法であるモーセの十戒は、何のために定められ命令されたのでしょうか。その目的は私たちが安全で安心な生活ができるためですね。車道に設置されたガードレールのようなものです。このガードレールを超えたら危険ですという表示です。私たち人間のために法律や規則が作られ定められているのです。法律や規則を守ることよりも大事なことがあることをイエス様は教えてくださいました。


 ( PBA制作「世の光」 2024.8.23放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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