2024/08/12放送
「世の光」の時間です。いかがお過ごしでしょうか。今週、番組を担当する愛知県春日井市にあります、春日井聖書教会協力牧師の水谷潔です。
「夢を持とう」「夢はあきらめなければ必ず叶う」など、昨今はよく夢の大切さが語られ、夢を実現する人たちが賞賛されています。
実は聖書にも夢に生きた人物が登場します。その一人は「信仰の父」と呼ばれるアブラハムです。
ある時、神様はアブラハムに、夜空に輝く満天の星を通して夢を託されます。旧約聖書の創世記15章5節にはこう書かれています。
「そして主は、彼を外に連れ出して言われた。『さあ、天を見上げなさい。星を数えられるなら数えなさい。』
さらに言われた。『あなたの子孫は、このようになる。』」
アブラハムは神様の約束を信じ、自らの子孫が星の数のようになるという夢を抱いて歩みました。
実はこの時、アブラハム夫妻には子どもがおらず既に高齢になっており、現実的には子どもを望むことなどありえない状態でした。
しかし神様は後にこの夢を実現してくださいます。
聖書の夢は一般的なものとは少し違います。一般的な夢は、人が抱いてその人が自分で実現するものです。
しかし聖書の夢は、神様が抱いて人に託すものです。夢の持ち主、出所が違うのです。神様はご自分の夢を人に託し、その人を用いて神様の願いを実現されます。
そう聞くと、何か神様がとても冷たく横暴に思えてしまうかもしれません。
でも考えてみてください。日本語には「天職」や「天命」ということばがあります。自分の職業を天からのものとして受けとめて働いている人たち、天から授かったと信じる使命に生きている人たちの人生はどうでしょうか? 苦労も戦いもきっとあるでしょうが、それは本物と言える豊かな人生ではないでしょうか。
聖書が記す神様はあなたに夢を託し、あなたを本当の意味で活かして下さる方です。その夢は必ずしも輝かしいものとは限りません。社会で働き、家庭で役割を果たし、身近な人たちを大切にすることも神様からの夢となります。そうした夢は日常の歩みに大きな意味を与え、日々を実り豊かなものとします。
あなたも神様を信じ、託された夢に生きる人生を送りませんか?
( PBA制作「世の光」 2024.8.12放送でのお話しより )
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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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